2015.9.21 祝復旧！ 岐阜白山公園線 大白川温泉～平瀬道～御前峰～大汝峰（ソロ） その2

シルバーウィーク直前の9月18日の復旧した岐阜白山公園線（県道451号線）を使って、平瀬道より白山に登って参りました。
その1からの続きです。





激混みの御前峰（ごぜんがみね）山頂（標高2,702ｍ）を後にし、先週行けなかったお池めぐりにいきましょう。ガスガスもなんとかお池の方は大丈夫そうです。
あまりにガスが濃い時のお池めぐりは、道迷いの危険がありますから無理は禁物です。





11：17　下山開始、お池方面へ




まずは紺屋ヶ池（こんやがいけ）とご対面。剣ヶ峰直下西にある火口湖です。この先の翠ヶ池に次ぐ2番めの大きさだそうです。




さっきまでいた御前峰の山頂方面に多くの人が見えます。




お次は、翠ヶ池（みどりがいけ）。1042年の噴火で形成された火山湖で、この周辺では最大の池です。




残雪とお池のグラデーションが美しいですね～




11：43　大汝峰登り口到着
この先ヒルバオ雪渓やお花松原に続く中宮道との分岐でもあります。白山北部にはまったく足を踏み入れたことがないので、とても気になるのですが・・・




けっこう急峻な岩登りもありますが、すぐに緩やかな稜線に出ます。




振り返ると、御前峰と剣ヶ峰の「裏の顔」が楽しめます。




11：58　大汝峰（おおなんじみね）山頂到着（標高2,684ｍ）


　
すぐ隣の石垣に囲まれた大汝神社でも参拝。同じ白山とは思えないくらい山頂には誰もいません。




大汝峰の稜線からは、血ノ池（ちのいけ）と雪渓に覆われた千蛇ヶ池（せんじゃがいけ）が見渡せます。おっと、道を挟んで右手に五色池（ごしきいけ）も小さく見えていますね。



さらにガス越しに目を凝らすと、千蛇ヶ池方面から大勢のハイカーさんが数珠繋ぎになって進んでこられます。
一瞬、泰澄大師によって千蛇ヶ池に封じこめられていた悪蛇が這い出してきたのかと思ってしまいました。（すいません！）




這い出した大蛇はツアーコンダクターさんの合図で小蛇に分裂し、お弁当をむしゃむしゃむしゃ（笑）




ワタシもお腹が空いてきました。そろそろ室堂に戻りましょう。でも近道は使わず、水屋尻雪渓の横を通るルートで行きましょう。




お池めぐりルートの最後のお池、百姓池（ひゃくしょういけ）のそばを通っていきます。




ハイマツと赤黄に染まった下草に覆われた丘をゆるやかに迂回していきます。




丘の反対側に出ると、室堂センターが見えてきました。




ほとんど高低差の無い道が、室堂まで続いています。




12：45　室堂戻り
室堂周辺もすごく紅葉が進んでいますね～。一週間前とは大違いです。




そして、ココにでるんですね。先週お世話になった白山雷鳥荘の真ん前に出てきました。
と、ここで室堂センターからの放送が・・・・・「食堂は13：00まで営業しています。皆様是非ご利用下さいませ」・・・・
おおおっ！まだ間に合う。久しぶりに室堂のラーメンでも頂こうかな？




慌てて室堂センターに飛び込みます。一瞬外との明暗差でよくわかりませんでしたが・・・・




ここにもお昼の大蛇がのた打ち回っておりました！（驚）・・・・・13：00まで・・・・無理っすね・・・・
おそるべしシルバーウィーク！（今日３回め）



ラーメン・・・・食べたかった・・・・




12：57　失意のまま、下山開始。




丸太の階段とヤセ尾根を戻ります。




気のせいでしょうか、ゾロ谷側の斜面。午前中通ってきたときよりも心なしか紅葉が進んでるような・・・・



　
13：57　大倉山避難小屋戻り
最近はもう使うことが無いかと思いましたが、午後になり気温と湿度が上がってくると虫が大量発生してきました。小屋の周辺は特に多いようなので、たまらず、全身に噴霧！




苔生した倒木には、ムシカリの赤ちゃんが芽生えていましたが、立派に色づいています。




見たことも無い真っ白なキノコも生えていました。




14：25　室堂から3.9ｋｍの標識通過




麓の白水湖が見え隠れするのですが、なかなか近づいて来てくれません。登りの時はさほど思わないのですが、下りはホントに長く感じます。


　
加えて笹刈りして間もない登山道は、下りが滑りやすく、刈り残しの太い茎が飛び出しているのでなかなかの歩きにくさです。




それでもなんとか歩道整備中のところまで戻ってきました。






朝はまだ誰もいなかったんですが、帰りは数人の人夫さんが作業をしてらっしゃいました。




重機や機械に頼るわけにもいかず、延々と手作業で進めて行かざるを得ない山中での工事。本当に大変です。




延々と下り続けていますと、麓の沢の音がだんだん大きくなってきました。登山口が近づいてきたようです。



　
黄色の小さい花が可憐な・・・オンセン（温泉）。　　　葉の模様がユニークな・・・・オンセン（温泉♨）
はっ！？　　いかんいかん。
早く下山して大白川露天風呂に入ることしか頭になくなってきたので、全部温泉に見えてきました（笑）



15：28　登山口休憩所が見えてきました。




はやく車に戻って、ジャージとＴシャツに着替えて、お風呂お風呂！



今日はまだだいぶ時間の余裕がありますが、温泉は17：00までなので、下山は遅くなりすぎないよう注意が必要です。（別当出合の最終バスと一緒ですね）


　
温泉入浴の受付はロッヂの玄関カウンターでします。



入浴料500円を支払うと「岐阜・白山　大白川露天風呂」と書かれたタオルを頂きました。受付の方は「今年は入浴料が高くなったので・・・・」と申し訳なさそうにしています。そういえば去年は300円でしたね。気づきませんでした。




いやいや、そんなに申し訳なさそうにしないで下さい。ここの露天風呂は500円以上の価値は絶対ありますから。
逆にオリジナルのタオルがもらえてラッキーでした！




頂いたタオルを手にるんるん（死語？）で温泉に向かいます。



感激の再会！11ヶ月、心待ちにしていました。



入口には温泉玉子が・・・源泉は80℃前後あるらしく、玉子作成にはそのまま利用しているようです。



待望のお風呂はすでに多くのお客さんが入っていますが、かなり大きい露天風呂なので、まだまだ余裕があります。




源泉のままでは、熱過ぎて入れませんので、白山の伏流水を2～3割足してかけ流しにしているそうです。
それでも、熱めのお風呂ですね。捨て湯はそのまま白水湖に流していますので、石鹸やシャンプー等の使用は禁止です。
あまりに気持ち良くて、首まで浸かっていると、ほのかな硫黄臭が心地よく、お湯には白い湯の花が舞っています。ついつい長湯してしまいました。湯船から上がって脱衣所まで戻ったところで・・・・・



猛烈なだるさと吐き気で、床に座り込んでしまいました。以前鬼ヶ岳で経験した熱中症の感じに少し似ています。
長時間にわたる運動直後に水分の補給もせずに、塩分やミネラルも失われた状態で高温の温泉に入り続けたことで「湯疲れ」を起こしたようです。幸いその場でじっとしてましたら徐々にラクになってきましたので事なきを得ました。何事もほどほどにしとかないと痛い目にあうということでしょうか（恥）



ロッヂ受付前には水、お茶などが冷たい流水で冷やされています。まずは水分補給をたっぷりとして生き返らなくては。


ノンアルもビックリするくらい冷えてます。



ランチタイムは過ぎていましたが、白山室堂でラーメンを食べそびれて、かなりお腹も減っていましたので、
山小屋カレーできますか？とお聞きしたところ、快く作って下さいました。




マスターやスタッフの皆さんの優しさが、そのままルーに溶け込んだようなカレーでした。
サラッと乗っかっている温泉玉子も、たまりません！





ロッヂには、とてもゆっくりとした時間が流れていました。




そこにある、ひとつひとつのモノが・・・・




とても、しぜんでした。




ほんとに帰りたくなくなっちゃうんですよ。





「いいとこっすね～」　　


おもわず声にだすと、

マスターがにっこり笑っていました。





さあ、ツギはどの山にのぼロウか？



追伸


トンネルを抜けて下界に降りても・・・・



この日はなぜか・・・

「ゆっくりとした時間」が流れていました。

恐るべし！シルバーウィーク・・・・





ちなみに今日のログです。