2015.9.21 祝復旧！ 岐阜白山公園線 大白川温泉～平瀬道～御前峰～大汝峰（ソロ） その1

昨年から今年にかけての豪雪で、法面の崩壊などにより昨年の冬季閉鎖から災害規制による通行止めが続いていた岐阜白川公園線（平瀬～大白川間）が2015年9月18日正午より通行可能になりました。復旧に関わっておられるすべての方々に深い敬意と感謝を表します。さっそく復旧した道を通らせて頂いて、白山に行ってまいりました。かれこれ1１ヶ月ぶりの平瀬道と大白川温泉、そしてなによりも昨年訪れて、いっぺんで大好きになってしまった白水湖畔ロッヂはいったいどうなってるんでしょうか・・・・



そもそも、この復旧情報を知ったのは・・・


拙ブログにありがたいコメントを下さるtoshi0113さんが、ヤマレコにアップされている9/12の白山山行記録を拝見していて、展望歩道から撮った白水湖の写真に添えられていたこの文章でした。ワタシ自身も岐阜白山公園線の通行止めはとても気になっておりまして、ときどき関係のあるＨＰは覗いておったのですが、通行止めは解除されておらず、ひょっとしたら今年はこのままダメなんじゃないかと悲観的になってたところだったのです。





さっそく、白山ベストガイドの記事を見てみると・・・・
燦然と輝く、「復旧工事完了」の文字！

いざ行かん。岐阜県へ！




3：48　美山トンネルを抜け国道158号線を大野方面へ
ホントは3時には自宅を出たかったのですが、すこし寝坊してしまいました。



4：35　九頭竜湖駅でトイレ休憩
駅前の広場に設置してある恐竜（昼間は動き、吠えます）がリアルすぎて怖い・・・
ホントはこのシルバーウィーク！せっかくの連休なので、北アルプスでテン泊し、温泉にでも浸かりたかったのですが・・・あいにく一日おきくらいに用事が入ってしまい日帰りしかできません。まっ、いつもいつも好きなようにお出かけしてたらカミさんがティラノザウルスより恐ろしい何かに変身しちゃいますので、今回はガマンガマン。あっ、い、いや、日帰りでもじゅうぶん有り難いっすよ奥様！


　
5：15　白鳥ＩＣから東海北陸自動車道に
ちょうどこの辺から空が明るくなってきました。こんな時間なのにＳＡの混雑案内板に満車を表すＦＵＬＬの文字が！
さ、さすがシルバーウィーク。


　
5：34　荘川ＩＣで降り白川郷方面へ
御母衣ダムのあたりでは気温は10℃でした。湖畔のキャンプ場は、びっしりテントで埋まっていました。
さすがシルバー・・・・・！？　
・・・大白川の駐車場は・・・・空いてる・・・・かな・・・・




白山公園線に向かう手前にある、旧遠山家民族館では大掛かりな補修が行われていました。このため来年の3月までは休館だそうです。


　
5：59　国道156号線から県道451号線へ



いざ、11ヶ月ぶりの岐阜白山公園線へ！


　
いきなり大きな土嚢がいっぱい並んでますが、これは去年もあった気がします。




崖がせり出して落石が起こりそうなところは、真新しい金属製のネットで覆われています。



　
分岐から10分ほど走り、先の見えない真っ暗なトンネルを過ぎると・・・・




現在も行われている補修工事個所にさしかかります。



土砂崩れかなにかで崩落した道路の端がしっかり補修されています。



他にも、斜面自体の補強工事をしているところや、道端に大量の瓦礫が山積みになっているところもありましたが、車の通るスペースは十分確保されており、スムーズに通行できます。


　
6：26　岐阜白山公園線終点ゲート通過



6：28　白水湖駐車場到着
白水湖畔ロッヂ前の舗装された駐車場はすでに結構埋まってましたが、まだ10台近くは停められそうです。ひと安心です。最悪ココが一杯でも左手の未舗装スペースに停めることはできます。


　
早速、トイレチップを募金箱に入れて、リンクさせていただいているpop tripさんが常々提唱する、ＯＰＰ（おなか・ぴー・ぴー）対策を敢行します。これから向かう平瀬道には水場もトイレもありませんので、いつもにも増して入念な対策が必要なのです。途中の大倉避難小屋には持参の携帯トイレを使用するスペースはあるものの、トイレ自体は設置されていません。



黒板には、登山道の状況が細かく書き留められています。とてもありがたいですね。




最奥に建つ白水湖畔ロッヂも去年の同じたたずまいで、安心しました。



　
準備を整え、登山口へ向かいます。登山口脇の駐車場はすでに一杯です。
ここ最近15ｋｇ以上のザックを担いでいたので、今日は荷物を少な目にしてみました。水分込で6.5ｋｇです。
これぐらいの重さですと、羽根でも生えてるように軽く感じます。



　
7：12　登山口休憩所で入山届を提出して登山開始




登り始めて10分ほどで歩道整備中の案内板が現れます。



登山道脇には大量の丸太と杭が荷揚げされています。



どうやら、豪雪で破損や崩壊した登山道の丸太階段を撤去して、新たに設置するようですね。


　
丸太階段のほかにも、ベンチや柵のようなものも準備されていました。




復旧作業が終わってるところもあります。
丸太の色の違いで、新設したとこと、以前のがそのまま使えたとこがはっきり解ります。



登山道自体はやや落葉が多く、今シーズンは踏み固められていないためか、ややフカフカした感触です。
おっと、青と紺と白の縞模様が美しいカケス（懸巣）の羽根も落ちてますね。




登り始めて１時間ほどで、視界が開け、西斜面に出ると別山方面が見渡せます。




刈り払われた笹が登山道を覆っていて、雨でも降ると滑りそうですね。


　
岩肌が剥き出しのロープ場もあります。



斜面をつづらおりに登って行き、東斜面に出ると、三方崩山が間近に迫ります。




この辺りから増えてくるダケカンバの白と緑、色づきはじめたナナカマドの赤と、青い空とのコントラストが素晴らしいです。




足元にはゴマナ（胡麻菜）の群生も




8：30　大白川から3ｋｍ・室堂まで3.9ｋｍの標識



標識の先から、木々の色づき方が変わってきます。




ガスがかかっているものの、御前峰も見えてきました。




山頂近くの斜面も、尾根に沿って赤く色づき始めているようです。




登山道脇のヤマハハコ（山母子）はもう終盤でしょうか。



隣り合わせでリンドウ（竜胆）も花を開かせています。




8：56　大倉山山頂の標識通過
今回も大倉山の山頂がどこかよく解りませんでした。




標識を超えるとすぐに大倉山避難小屋が見えてきました。




小屋の手前からは、より山頂直下の色づき具合がよく解ります。



　
登り始めて２時間ほど経過したので、ここでちょっと長めの休憩を取ります。行動食とドーピング剤を摂取して、この先のヤセ尾根急坂に備えましょう。




再び、室堂に向けて歩き出します。




9：32　室堂まで1.9ｋｍの標識　




足元にはマイズルソウ（舞鶴草）の実や




イブキトラノオ（伊吹虎の尾）の群生も




9：49　カンクラ雪渓の標識



雪渓とはいうものの、雪は残っていません。




さらに進むとゾロ谷側が深く切れ落ちた尾根に出ます。



　
さらに丸太の急階段へと進みます。昨年登った時はこの辺からけっこうヘロヘロでしたが、今年はわりかし余裕があります。




ハイマツ帯が広がってくる手前で、シラタマノキ（白玉の木）と



コケモモ（苔桃）の実の紅白競演です。




10：15　賽の河原通過






10：23　室堂が見えてきました。




今日はザックも軽く、余裕があるので、室堂には寄らずそのまま山頂へと向かいます。



足元の岩の間からイワギキョウ（岩桔梗）



10：38　青石通過




約一週間前、ご近所さん２号と登った時にはまだ青々としてましたから、あっという間に紅葉が進んでますね～




山頂に近づくにつれ、行列が出来はじめています。




さ、さすが・・・・シルバーウィーク！



白山奥宮の参拝も順番待ちです。




10：59　山頂付近到着
当然山頂も記念撮影のため長蛇の列です。
ただガスもあたりを包み始め眺望が効かなくなってきました。



おにぎりを食べて時間を潰していても、ガスと人の途絶える気配がありませんので、もう下りましょう。
時間の余裕はありますので、先週行けなかったお池めぐりに行ってみましょう。
あちらは人も少なそうだし・・・・


恐るべしシルバーウィーク！

人混みに揉まれ、その2に続く