2015.6.14 リハビリハイクを守ってあげたい 吉野ヶ岳（友人と）

昨年の日野山以来、腰痛が治まらず、山のぼりから遠ざかっていた友人から久しぶりに「山に行きたい」との電話。
どこからその自信がでてくるのかは解かりませんが、本人は「伊吹山がいい」などとほざいています。もちろん伊吹山は素晴らしく整備された、登りやすいお山だとはおもいますが・・・・
10ヶ月近く遠ざかっていていきなりサクサク登れるほど楽なところでもないような気がします。
多分また腰痛が再発して、それこそ再起不能に陥るのが関の山です。ここは徐々に難易度を上げていきましょう。




今回、リハビリハイクの舞台として選んだのは・・・吉野ヶ岳(標高547ｍ）です。

①登山口がすでに標高120ｍほどあり、実際の高度差は420ｍほど

②万一途中で腰痛が再発し動けなくなったとしても中間地点の林道でエスケープできる。

③激登りや激下りがない。かといってそこそこ登りごたえはある。

以上３点がセレクトの理由です。
吉野ヶ岳人気復活委員会福井支部長のムツギロウさんも、
「よーしよしよしよしっ！」とおっしゃっていることでしょう。




登山口近くの駐車場周りにはドクダミ（蕺草）が十字の白い花を咲かせています。
上記３点の他にも、吉野ヶ岳には薬師如来像が多く残されていて、いにしえより病気祈祷の山だったのではと推測されています。
まさに腰痛のリハビリには、うってつけでしょう。




10：52　蔵王権現参道より山のぼり開始
参道脇の１台だけ停めれる駐車スペースには大阪ナンバーのお車が停まってました。
県外からのハイカーさんがたくさん訪れるほどメジャーになってくれるといいのですが・・・



登山道は相変わらず苔生していて、独特の雰囲気を醸し出しています。


今回のリハビリハイク、友人はいわば生まれたての小鹿（笑）のようなものですから、足プルなところを猛獣に狙われる可能性もあります。やつらは一番弱いところを搗いてくるのです。
そこで、友人思いのワタクシが用意したものが・・・・こちら！


100均火薬銃デス！デスデス！
稀代のアイデア・ハイカー・・・はたまた福井山ブログ界の至宝・・・
よっし～さんに紹介されるや否や、〇イソーの店頭から一瞬にして在庫が消えたという伝説の一品です。
これはオーバーな話でもなんでもなく、私も何軒もハシゴした末、情報を頂き、やっと手に入れることができました。


　
弾は別売で、本体の回転式弾倉にセットし使用致します。
いやはや、よっし～さんのインプレどおり、１００均のおもちゃとは思えないクォリティーです。
ハヤク・・・撃ッテ・・・ミタイ・・・・




小心者が銃を持つと、性格がやたら攻撃的にかわってしまうそうで・・・

あの・・・ツギロウさん・・・もう引き金に指がかかってますよ！
あの・・・ツギロウさん・・・まばたきしてませんよ！



チャリッ！



はっ！？

チッ・・・！あまりの殺気に気づかれたか。

まあ・・・いい・・・イツデモ・・・ヤレル・・・




谷沿いの登山道には、ヤマアジサイ（山紫陽花）が見頃となっています。



進むにつれて、谷を埋めるほどの群生となっています。




谷を過ぎると、若干上空が開け、尾根道へと変わっていきます。





足元は、夜から朝にかけて雨でも降ったのか、ツルツルの場所もあります。



気温は26℃　蒸し暑いくらいですね。




暑さに誘われ、ゴミムシダマシの仲間、キマワリ（木廻）くんも飛び出してきました！



ちなみに、コレは・・・コマワリくん・・・（若い子知らないだろうなぁ）




いったん、杉林を抜けて、竹林に入ります。


　
上から親子連れのハイカーさんが降りてきました。参道口に停めてあったお車の方でしょうか？
吉野ヶ岳、気に入って頂けたら嬉しいのですが・・・



土の階段を登り切ると、



いったん林道に出ます。ヤツの腰は・・・？ぜんぜん大丈夫のようです。
林道には以前無かった石積みが出来ていました。



腰かけて休憩するにはちょうどいいです。ザックを降ろして水分補給です。




友人が最近買った、おニューのザック。ちゃんと背面にスペースができるメッシュタイプの造りになっています。


　
サイドのポケットや、ウエストベルト、中も結構な容量があって・・・
なんと3,900円！
某、驚安の殿堂で情熱価格だったそうです。
でも、ザックのどこを見ても一切ブランド名らしきタグは見当たりません。だだ真っ黒い、ステルス戦闘機みたいなザックです。
これは・・・レーダーにも引っかかりませんね（笑）




11：28　再び林道から登山道へ


舗装された、森林基幹道大仏線の脇から登山道が続いています。


　
残り600ｍ・730段の標識。ここから頂上まで、意外としっかり残ってます。




道は非常に整備されており、アブナイ所は全くありません。小さいお子様連れでも十分楽しめます。



葉っぱの上には、ザトウムシ（座頭虫）くんがひょうひょうと歩いています。一見クモのように見えますが、クモとはまた別のグループに属します。
その外観から、米国ではあしながおじさん（Daddy Longlegs)の愛称で呼ばれています。毒性はないので、「ひぃ～キモい！」とか言って嫌わないであげてくださいね。




ササユリ（笹百合）も咲いています。



　
お地蔵さんの脇を抜け、ひたすら階段を登ります。傾斜は急ではないので、見た目ほどキツくありません。




11：49　蔵王権現社殿到着



社殿には記帳簿が備え付けられていました。以前来たときは気が付かなかったです。




拝殿し、さらに奥の山頂広場を目指します。




足元にはツルアリドオシ（蔓蟻通し）や、



これは、ちょっとよく解りませんが・・・コナスビ（小茄子）でしょうか？？？すごく小さくて可憐な花が咲いています。



11：58　山頂広場到着（標高547ｍ）


　




倒木の特等席に陣取ってお昼ごはんです。



ごはんの前にビールで乾杯！今日は友人の車できたので、ワタクシは本物のビールを頂きます。
たまにはいいっすよね。


　
以前よりも、ずいぶん山頂の木が切りはらわれて眺望がすごく良くなった気がします。




と、ここで右前方の繁みから、「ガサッ　ガササッ」と明らかに何者かが、こちらに向かってくる音が・・・・！


ぱぁ～～ん！


いまこそ、火薬銃の出番です！
引き金を引くと・・・耳がキーンとするような大きな破裂音が鳴り響きます。




すると・・・・ガサゴソはピタッと止まり・・・・何者かの気配も無くなりました。



繁みの奥を覗いて見ましたが・・・・近くには居なくなったようです。

ふふふふふふふっ！
無事、生まれたての小鹿を守ってあげることができました。（実際は・・・小ブ〇ヤロウですが・・・）



この後もすぐ撃てるように、スタンばったままにしておきました。非常に頼もしいです！




助けてくれたお礼に、小鹿さんがポテコをくれました。



で、でもなんか・・・シケッてるような・・・こ、これ・・・いつ買ったお菓子？
案の定・・・賞味期限切れのシロモノでした！とんでもないブ〇ヤロウですっ！


　
12：47　下山開始
まっ、なにはともあれ十分山頂を堪能しましたので、そろそろ下りましょう。



途中の水場（あかみず）は、チョロっとしか流れてませんでした・・・・
これでは、夏本番になると、もっと厳しいかも。




山紫陽花の谷を抜けて、



13：31　駐車場戻り



無事下山のお礼に、千手観音様にお参り致します。






可憐なユキノシタ（雪ノ下）が大勢で迎えてくれました。




友人ともども、感謝します。ほんとうにありがとう。




So You don't have to worry, worry

守ってあげたい

あなたを苦しめる全てのことから・・・・・




この火薬銃で・・・




さあ、ツギはどの山にのぼロウか？




ちなみに、今日のログです。




沿面距離　4.08ｋｍ
累積標高（＋）　495ｍ　でした。

生まれたての小鹿さん・・・お疲れ様っす。