2015.6.13 はじめての北アルプス 立山周回（ソロ） その1 室堂～雄山～大汝山～

貴重な梅雨前の晴れ日、立山に行ってきました。
立山は飛騨山脈（北アルプス）北部、立山連峰に位置する山で、雄山（おやま 標高3,003ｍ）・大汝山（おおなんじやま 標高3,015ｍ）・富士ノ折立（ふじのおりたて 標高2,999ｍ）という三つの峰の総称です。「立山」という名前の単独峰は存在してないんですね。



富山ＩＣか立山ＩＣで降りて、富山地方鉄道立山線および立山黒部貫光ケーブルカーの駅である立山駅を目指します。
そして立山駅からケーブルカーで美女平まで行き（約7分）、その後立山高原バスで登山の拠点となる室堂に到着します。（約50分）




いつもお世話になっているてんきとくらすによると・・・昼ごろから回復のようです。



ですので、ちょっと遅めの4：30　自宅出発。一路、北陸自動車道で立山ＩＣを目指します。
今日は・・・決して寝坊したわけじゃありませんよ（笑）


　
6：27　立山ＩＣ到着。
途中ＳＡで休憩や給油をしました。標識に従って、立山方面に進みます。



7：15　立山駅到着
7：00の始発（チケットは6：20より発売）はもう出たあとでしたので、人影はまばらです。
夏のトップシーズンには朝4：00くらいから行列ができるほどの混雑らしいです。
駅の周辺のお店はもう何軒か営業しており、朝食がわりのうどんを食べたりやパンやおにぎり、カップ麺などを買うこともできます。



駅に近い、無料第1駐車場は満車。第2駐車場もけっこう埋まっていました。
登山客ばかりではないのでしょうが、シーズンオフとはいえ結構な車の数です。

　



7：30　準備完了
このへんは、寒さは感じません。Ｔシャツの重ね着で十分です。



チケット売り場で室堂までの往復きっぷを買います。（美女平までのケーブルカー＋室堂までの高原バス）セットで往復4,310円です。7：40発なのでダッシュで乗り場に向かいます。


　
ちょうどケーブルカーが到着したところでした。　車内はこんな感じです。吊皮が電車っぽいです。
すぐ満員となりました。



本来なら次の高原バスは8：20発なのですが、今日は臨時バスが出ています。待ち時間なしで室堂に向かえます。


　
7：53　美女平出発


　
車内では運転手さんとモニターが連動して見どころを教えてたり、スピードを落としてくれたりするのでとても親切です。
とてもこれから3,000ｍ超の山に登りに行くとは思えない、お気楽観光モード発動です。



人間だけじゃなく・・・道端のお猿も・・・お気楽毛づくろいモードです！全然怖がらないのネ。



室堂に近づくにつれて雪の量が一気に増え、有名な「雪の大谷」ではまだ11ｍ近い高さのところもありました。今年最高に高かったときは19ｍあったそうです。ス、スゴすぎる！



8：39　室堂到着
快適なバスから一歩外へ踏み出したとたん、あまりの寒さにビックリ！お気楽観光モードが一瞬で吹き飛びました。
そう・・・ここはすでに標高2,450ｍ！
気をめいっぱい引き締めて登山届を提出します。窓口では、係員の方が登山届の内容を確認してコースの注意点やアドバイスをしてくれます。ありがたいです。



富山県警の「立山くん」や雷鳥らしきトリ（笑）が最新情報を教えてくれてます。



高原バスの最終は17：05です。
天気の急な崩れや、最終近くは混雑も予想されるので、遅くとも15：30頃までには室堂に戻ってくることにしましょう。



外の寒さに備えて室堂ターミナル内でレインウエアのズボンと薄いパーカーを羽織ります。
それから階段を登って室堂平に出ます。いざっ！北アルプスの玄関口へ！



9：06　室堂平出発
あらっ？　上がり切ったテンションと裏腹に・・・
目に飛び込んできたのは、・・・ぶ厚い雲・・・
おいおいおいっ？おい・・おい・・・お、お、おーーーい！晴れてくれーいっ（絶叫）




浄土山方面の晴れ間を信じて、トボトボとブル道を歩き始めます。気落ちのあまり・・・ＧＰＳの電源を入れるのも忘れてしまいました。（最近は絶対なにか忘れます・・・やはり認知・・・なんだっけ？）


　
カラダを動かし始めたのもあるのでしょうが、バスを降りた時の寒さはなんだったの？っていうくらい暑く感じます。
手元の時計は・・・18℃？これは体温を拾ったんでしょうが・・またパーカーをザックにしまい、Ｔシャツの重ね着のみで歩き始めます。ブル道も雪解け水が川のように流れているところもあり、急速に雪解けがすすんでいるようです。



立山室堂山荘が近づいてきました。若干青空の面積が広がってきたような・・・・



ここから、ブル道は浄土山に沿ってすすんでいきます。麓から中腹ではボードを楽しんでる方がいらっしゃいました。



雪の緩み方も激しいので、ゲイターを装着しています。



よしよしよし！日差しも強くなってきて、いい感じです。
ただ、ここらへん全然傾斜も急じゃないのですが、すでにハアハアの息遣いです。・・・・いきなり2,450ｍもの高所から登り始めるという状況の為でしょうか、いまいちカラダが順応しきれていません。はやる気持ちを抑え、ゆっくりゆっくり登ります。



回りの方のペースはさらに遅く、なぜか抜いて行ってしまいます。これでもペース速いんでしょうか？
やはりみなさん高度順応に時間をかけているのですね。



9：51　ブル道から直登りへ
一の越山荘が真上に見えるあたりから、雪の斜面を直登りしていきます。





山荘の手前でやっと雪が無くなってきました。ここでもみなさん足を止めています。
ただ、一人だけ完全に高度順応しきって、ダッシュでかけ登って行く方もいらっしゃいました（笑）
きっと、山荘で働いている方でしょうね～



9：59　一の越山荘到着（標高2,700ｍ）




こちらは龍王岳方面への道。雪も無くとっても登りやすそうですが、こちらはまた別の機会に・・・


　
一の越山荘は営業中です。予想以上の暑さに、念のためポカリ3本追加購入しました。



斜面の角度と空気感がいままで経験してきた山々と違います。

　



広場のトイレも開放されていますが、利用には協力金100円必要です。

　
トイレはとても綺麗で水を流すおっきなペダルがついていました。



ここからは急な岩山のぼりとなります。風ももろに吹き付けるので、急激に寒くなったように感じます。



振り返ると・・・・振り返らない方がいいことに気づきます（汗）



不用意な足運びは、落石を誘発しますので、慎重に慎重に・・・



いったん傾斜の緩いところで、ひと休みします。高度順応がまだ十分でないのか、
胸のあたりが少しむかむかするので、水分を多めに摂りながら長めに休憩します。



気温は9℃を示していますが、風の有る無しでずいぶん体感気温が変わります。



皆さん黙々と足を運んでいます。
しかし・・・予想をはるかに上回るのキツさです。
室堂からの標高差と、イメージだけで・・・立山・・・完全にナメてました。本当にゴメンナサイ！



おおおおっ！やっと前方に建物の陰が見えてきました。



カメラのズームアップで先頭集団に追いつきますと・・・・ひえ～山スキー背負ってらっしゃるかたもいらっしゃいます！



カメラのズームダウンとともに現実のポジションに戻ります。なかなか建物が近づいて来てくれません。
小さな祠でまたまた小休止。



よしよしよし！登り始めと違い、かなり青空が増えてきました。
大日岳と奥大日岳も姿を現しはじめています。



10：55　雄山社務所前到着
室堂からは1時間50分ほどですが・・・・とんでもなく長く感じました。とにかくヘロヘロです。


　
やたら温泉マークが目立つ山頂の方位盤と、一等三角点の石柱です。



さきほどの山スキーのお方・・・こ、ここから滑るんですか・・・・ど、どちらまで・・・？？？



先ほどのスキーのお方と自分と家族の無事をお願いするため、早速参拝させてもらいましょう。




富士山・白山・そしてこの立山が日本三霊山です。
平安時代の地獄極楽思想を背景に、立山を極楽、地獄谷を地獄そのもの、剱岳を針の山とみたてた、死後の世界と極楽を疑似体験できる修験の場として広く登拝されるようになったそうです。



11：02　峰本社神殿到着
今は閉まっていますが、7月1日より開山されるようですね。



峰本社神殿、右端の大きな平べったい石が雄山3,003ｍの基準になっているそうです。
なにはともあれ・・・・祝標高3000メートル突破！




極楽と地獄を同時に体験できる・・・まさに霊峰です。



峰本社の神殿の回りには玉石・丸石が敷きつめられています。いにしえより登拝者が麓より願いを込めて運んできたもののようで、なかには最近のものもありました。
辛い時ほど助けてくれるのは・・・やはり家族なんですね。





まだまだ続々と登ってらっしゃるので、名残惜しいですが、降りましょう。




参拝を終えると、急速に青空が広がってきました。




さあ、ツギは大汝山を目指しましょう！
そして・・・・大汝山でメシだぁ～メシにするのだぁ～

ん？・・・・あーっ！・・・ＧＰＳの電源入れ忘れてる・・・！
ロ、ログがとれてねぇ～（絶叫）
家に帰ってからログと写真見ながらビール飲むのがなによりの楽しみなのに・・・・



ほんのちょっと前の、敬虔なスピリッツは・・・・どこへ・・・・？



その2　に続く・・・