シャクナゲ(石楠花)に逢いたい・・・でも今年はなにやらシャクナゲの
裏年だそうで、冬に登った富士写ヶ岳や火燈山方面といったシャクナゲで有名なお山でも
不作!との情報が飛び交っています。う~む。今年はやはりあきらめた方が・・・と思っていましたが、困ったときのヤマレコだのみで散策していますと、魅力的なお山が目に入ってきました!
その名も
菅倉山(標高923m)
なんでも標高700mあたりからシャクナゲが続き、山頂では多くのシャクナゲがその素晴らしい眺望をバックにたくさん咲いているそうです!これはもう行くしかないでしょ。

国道364号線を福井県・丸岡から石川県・山中温泉方面に進み、富士写ヶ岳の登山口のある我谷を右折。県道153号線をさらに進んでいくと左手にとっても綺麗な建物(トイレ)のある駐車場が見えてきます。登山口はその向かい側です。


富士写ヶ岳の登山口へ向かう我谷ダムの路肩には多くの車が停まっていました。

さらに15分ほど車を走らせると左手に綺麗な建物と駐車場が見えてきました。
12:15 登山口近くの駐車場到着うはぁ~!すごい車の数。富士写ヶ岳よりも多いんじゃないでしょうか?満車で停めれません!

しかたなく、少し手前に戻ったところにある、第二駐車場的なスペースに停めさせて頂きます。
こちらはかなり余裕がありました。

準備完了したとこでタイミングよく
下り竜が久々に暴れ出したので、一目散に超キレイな建物へ!

な、なんとおトイレの男女プレートが
九谷焼?

中もビックリするくらいキレイで、「をしゅれっと」も完備されています!ホテルのロビーかと勘違いしそうなくらい美しいです。マジで感動しながら討伐させて頂きました。あまりの綺麗さに
下り竜も瞬殺です!
「もうこのトイレに出逢っただけでも今日ここへきた甲斐があったな」と、ウキウキしながら登山口に向かおうとしたとき・・・
あるハイカーさんから「ツギロウさん?」と声をかけて頂きました。そのお方は、「〇〇〇〇です!」と礼儀正しく名乗られたのですが・・・最近年のせいか
耳が遠くなってきたワタクシは、ネット上の知り合いの△△△△さんの名前と聞き違いしてしまいました。しかしよくよく考えてみると△△△△さんは目の前の、長身でイケメンのハイカーさんとは似ても似つかないかただったような気がして、失礼ながらもう一度お名前をお聞きすると・・・・
おかわりくんでした・・・
またの名を・・・
としパパさんともいうらしいですが、一日に2座、3座は当たり前!雪の日野山も平気でおかわりしちゃうという・・・
ナニカ・オソロシイ・ヒミツガ・アルニチガイナイお方です。
すいません、としパパさん!つい本当のことを喋ってしまいました。(笑)
(でもお会いできてうれしかったです。こんどは塩屋の浜でレザジャケで待ってます!)

嬉しいことが続いたのでウキウキ×2で登山口に向かいます。

でも登山口の標識の横には「立ち入り禁止」の看板が?????
どこから登ればいいのかな?と立ち往生していると・・・

奥の急斜面からハイカーさんが降りてらっしゃいました。よかった、やはりここから登るのですね。

なんでもこの一帯には九谷磁器窯跡があり、石川県を代表する焼き物「九谷焼」が江戸時代に初めて作られたとされる場所だそうです。日本窯業史にとっても重要な遺跡であり、現在も発掘調査が行われています。先ほどの立ち入り禁止看板は、発掘現場への立ち入り禁止ということだったのかも知れません。
12:41 急斜面を登ったところに再び登山口の標識
標識には登山者数調査中の文字が。
この菅倉山は、地元の
「山中山岳会」の方々が何ヶ月もかけて登山道を整備され、みごと昨年10月、完成登山に漕ぎ付けられたというお山です。その大変なご努力と御苦労に感謝しつつ、まずは第一歩を踏み出させて頂きます。
あのキレイな建物にノートがあったんですね。うっかりして気づきませんでしたので、下山したら記帳させていただきます。

急斜面にはロープが張られており、安心して登ることができます。

登山道脇には
ウスギョウラク(薄黄瓔珞)
花のみならず、新緑もとても綺麗です。

途中すさまじい数のハイカーさんとすれ違います。この時間から登ってくるのは私ぐらいのものなので、すれ違うたくさんの方に声をかけて頂いたり、拍手までしていただいたり、自称「この山の監督や」というお姐様から、この先に進むお赦しを得たり・・・・とても楽しく登れました!
13:20 登山口から1.3kmの看板
けっこう登ってきたと思ったのですが、まだまだ先は長いです。

登山道は整備されてまだ日が浅いためか、フカフカです。膝にはやさしいので、リハビリハイクとかにもいいんじゃないでしょうか。ただ踏み固められていないので、地中から出ている太い茎や根っ子には十分注意が必要です。

自生のツツジもあちこちに咲いています。
13:40 再び距離表示の看板このすぐ近くに初シャクナゲ発見!期待が膨らみます。

登山道は気持ちの良いブナ林に包まれています。
オオカメノキ(大亀の木) 別名ムシカリ(虫狩)も見頃です。

この辺りの斜面にはまだ残雪が残っていました。(登山道にはまったく残っていません)

標高が上がってくるにつれて、笹薮や木々の伐採の跡がより鮮明になってきます。躓かないように、より気を付けて登ります。(実は下りでつまずいて、前のめりに転倒!腕を擦り剥いて・・・・ち、血が~)

頭上も開けて前方に山頂らしき、こんもり君が見えてきました・・・

一旦下って、再び登り返すと、さらに眺望が開けます。鞍掛山・富士写ヶ岳とともに加南三山の一つである大日山がひときわ目立ちます。

残念ながら山頂は雲に包まれていて山容のすべてを見ることはできませんでした。
また角度を変えると、かすんではいますが、遠く日本海まで見渡せます。

この先だんだんシャクナゲが増えてきました。
タムシバ(田虫葉)も群生していて
シャクナゲとともに大型の花の競演は見応えがあります。
14:18 山頂手前広場到着笹薮がきれいに刈られた広場に出たので、山頂到着かと思ったら・・・まだ先にこんもりが・・・
14:23 今度こそ山頂到着!頂上からは浄法寺山・丈競山・大日山・富士写ヶ岳・火燈山など加越国境の山々が一望でき、
雲がなければ、大日山の向こうに白山も見えるそうです。ほんとに素晴らしい眺望ですね。
時間が遅く、山頂は幸か不幸か貸切状態でした。

さらに山頂広場のまわりにはたくさんのシャクナゲが花を咲かせており、花と眺望とのコラボは見事と言うほかありません!時間を忘れて堪能致しました。

おっ!標高もほぼほぼ合っています。なんか得した気分♪
気温は17℃ 日差しはあるものの、大変涼しく、日陰では寒いくらいでした。

十分堪能しましたので、そろそろ麓に戻りましょう。

登りの時には見逃しましたが
イワウチワ(岩団扇)も群生しています。派手なシャクナゲとはまた違って可憐ですね。

下山途中の開けた場所では
「悪魔の手?」があるという
「高倉山」がすぐ隣に見えました。奥には大日山と加賀甲も。今年中には是非登ってみたいです。
15:46 登山口と県道153号線が見えてきました。
登山口付近には
シャガ(射干)が群生していました。
15:48 美しいトイレのある駐車場戻りあれだけ停まっていた車もすっかり居なくなっていました。
登山者ノート発見!
何ヶ月もかけて、
この素晴らしい登山道を切り開かれた
山中山岳会の皆様、ほんとうにありがとうございました。
変化と眺望に富んだとっても楽しいコースでした。
また来ます!さあ、ツギはどの山にのぼロウか?
ちなみに今日のログ

沿面距離 8.7km
累積標高(+) 975.6mでした。
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