2014.8.13 白山に行って来ました!(友人と) その1
- 2014/08/16
- 04:52

やっときたーっ!お盆休み。去年のお盆休みが終わった瞬間から指折り数えて待ってました。今年は登りまくってやる!と鼻息荒く休みを迎えたものの・・・・10日(日)台風直撃(まあ1日くらいはね、仕事の疲れをとるにはちょうどいいし) 11日(月)天気回復せず。(おいおいちょっとまてよ) 12日(火)登山には適しません(うそだーっうそだうそだうそだっ) いやーおかげでね、家の掃除、ほったらかしだったガレージの整頓、洗濯、ニトリで買い物。はかどりましたよ。(震え声)そんななか、天気予報に現れた念願のお日様マーク!朝食後のテーブルで仁王立ちして、家族に宣言!「俺、今日の夜から白山行く。」
すぐさま友人に電話。「今夜決行。21時に迎えに行く」「了解。」 晴れそうなら行くと打ち合わせをしておいたので問題なし。高校からあれやこれや、いまだになにかと付き合ってくれるホントにありがたい奴です。

石川県のHPからダウンロードできる案内文によると、今年は7月12日(土)から10月13日(月)まで週末、お盆を中心に市ノ瀬から別当出合までマイカーの通行が禁止になります。交通混雑による事故を防ぎ、自然保護のことも考えると仕方のないことなのですが、規制中唯一の交通手段となる市ノ瀬からのシャトルバスが、最終17:00に限定されます。万一帰りのバスに乗り遅れるかもしれないと思うとおちおち休憩してられなくなる可能性が高いので、なんとか規制前にすべり込みたいのです。案内文には「開始日の00:00から」と書いてあるので、12日の23:00頃に現地につけば大丈夫なのではと21:00出発にしました。

今回のコースは、amazonで取り寄せた「白山に登ろう」(柚本 寿二著 北国新聞社刊)で、最もポピュラーな登山道、家族連れから健脚自慢まで多くの人に愛される、登りやすい道と紹介されていた砂防新道にしました。またもう一本ある観光新道は登りがきつく下りに利用するのが一般的と紹介されていましたので、帰りに余裕があればそっちを使おうと計画しました。

準備もいつでも行ける状態です。ただ目指す御前峰2702m、登山口の別当出合1260mじつに標高差1442m、登り標準時間(休憩を含まない)4時間40分、下り標準時間3時間。往復距離ほぼ14Kmという経験したことのない山行になることを考え、あれも必要になるかも、これも持っていかなくてはと詰め込みすぎました。ブログ書いてる今みると、別に室堂で買えばいいんじゃね?と思えるものが結構あったり、この写真に写っている以外にもドーピング剤を6袋ほどザックの底に隠し持っていたり(どんだけ頼りにしてんだっ。)、ご飯とレトルトカレーを2人分同時に沸かそうとストーブを2つにしたり(友人はいつも山めしの準備はしてこないので)、凄まじいザックの重さになっていることに気づいていません。明日念願の白山だと気合が入りすぎてすぎて、アドレナリンが出て、(いつもより少し重たいかな)ぐらいにしか思ってなかったのです。翌日家に帰ってきてからザックを体重計で量ってみたらまだ10Kg近くありましたから、山で使い切った、アクエリ、水、ご飯パック2袋、カレー2袋、ドーピング剤等を足すと13~14Kgあったかも?もちろんテント泊の方たちは20Kg以上のザックを担がれているようなので、それに比べれば全然大したことないんですけど。

予定どおり、21:00に友人を拾って、21:53勝山市街に到着。コンビニで明日の朝飯と今晩のビールを購入。車中泊でもすぐ寝れるようにちょっと多めの500ml缶。友人は、ネットオークションで52リッターの大型ザックと新品のポールを落としたり、毎日ウォーキングしたりして今回の白山に臨んでいます。彼も彼なりに気合を入れて来ているようです。


22:50 別当出合駐車場着
予想どおり、市ノ瀬の規制看板には解除中の文字が。すんなり通り過ぎ20分強林道を走らせると、暗闇に駐車場の案内板が現れました。看板に従って進んでいくと、路肩には数珠つなぎに車が停車しています。こりゃこの時間でも駐車場満杯なのか?と心配しましたが、上の駐車場でもまだ3台分ほどは空きがあり、ギリギリすべり込むことができました。ビールを飲んで速攻眠りにつこうかと思いましたが、気持ちが高ぶっているのかなかなか寝れません!これはヤバイと思うと余計目が冴えてきます。車中泊で寝つけなかったことはいままであまり無かったので明日の体調が心配です。

翌朝8月13日 04:20起床

起きたときはだいぶうす暗かったのですが、ほどなく明るくなってきました。空には白い真ん丸な月が浮かんでいます。良い天気になりそうです。外はかなり寒い10度以下くらいの体感温度です。車のエンジンを切って寝たので車内も朝方に向けて温度が下がり、寒さで何度も目が覚めました。1回目は長袖のシャツを着て寝直しましたがまた寒さで目が覚めます。今度はレインウェアーを上下着込んで寝直しました。麓の車内でこの寒さなら野営地のテントは相当寒いのでしょう。防寒を相当しないととてもテント泊はできそうにありません。結局感覚的には2時間くらいしかまともに寝れてないまま朝になってしまいました。ボーっとしたまま朝めしのとろろそばを食べたり、今回ニューアイテムとしてその効果を試すワコールのCW-Xを装着していると、いつのまにか時間は5:15過ぎに。いかーんこのままでは始発のバスが到着してしまう!あわてて準備を終わらせ駐車場からの登り口へ。しかしここから別当出合までは結構遠いみたいで、坂道で10分近くかかってしまい、上に着いたときにはすでに大勢の登山者で賑わっていました。
05:25 別当出合着


急いでいたのは、別当出合のトイレを空いているうちに借りたかったんですけど、時すでに遅し。当然皆さん朝一の儀式をここで済ましときたいですよね~ おとなしく列の最後尾に並ばせて頂きました。貴重な時間だけが刻々と過ぎていきます。あと10分早く支度しときゃなぁ~ それでも徐々に列が進んで個室の斜め手前まできました。男性用の個室は3部屋あるんですけど、一番奥のドアが開いて中からでてきた蒼白な顔色の若い人の口から、次の人への衝撃な伝言がところところ聞こえてきます。「・・・つまっちゃてて・・・できないことはないんですけど・・・いっぱいいっぱいまで・・・気を付けないと・・・すそがあぶな・・」 意を決した次の人がドアをあけて一瞬硬直しながらも入っていきました。私は彼の有機いや勇気に感服しました。真ん中のドアが開いて人が入れ替わりました。ここと一番手前の部屋はなんとも無いようです。次が私の番です。順番からいくと一番手前の部屋が開いて私はそこで用を足せるはずです。早く開けぇーと念を送り始めた瞬間、まさかの事態が起こりました。一番奥にさっき入った人が恐るべきスピードで事を終わらせ出てきてしまったのです。とゆうことは俺があの部屋にいかなきゃならんのか!はっとして後ろを振り向くと行列は続いています。私も覚悟を決めてその部屋のドアを開けました。・・・・無理。目の前の地獄絵図を直視できず、列の先頭に戻りました。いくら後ろの人の非難の視線を浴びようとも「すいません、むりなんです。」とお詫びするしかありませんでした。ほどなく一番手前の部屋が空き、私はなんとか用事を済ますことができました。つらいひとときでした。登山者の皆さんが期待に胸ふくらませて、朝日がキラキラ輝きはじめた別当出合の片隅ではこんなことも起こっていたのです。

06:00 気を取り直して登山スタート
有名なつり橋を渡っていきます。大枚はたいて買ったばかりのCW-Xは、ふくらはぎ・ひざまわり・もも・こしをグイグイ締め上げてきます。なんか足が軽くて軽くてふわふわする感じです。吊り橋の上ではより一層ふわふわしてしまい、橋の真ん中あたりでは地に足が着いてない感がピークに達し、マジで怖い、落ちると思ったほどです。皆さんよくここ怖くないですね。

しばらくすすむと一方通行との分岐が。標識どおり右に進んでいきます。丸太で囲んだ石の階段が現れて、いきなり結構しんどい状態に。しんどいのに足は軽い。けど疲れる。でも階段は続く。という非常にアンバランスな歩きでいつものペースが全然つかめません。実は小学生の頃、親戚の叔父さんに連れられて、白山に登ったことがありまして、今となっては記憶も曖昧で、ほとんど覚えてないのですが、全然辛かった思い出がないのです。序盤のこのあたりにこんなにつらい石段があったら記憶に残りそうなものなんですが、こんな階段昔あったかなぁ?という思いが湧いてきました。あとでいろいろ聞いてみると先ほどの一方通行の分岐で、下り専用の道が昔の登山道だったそうで、やはり昔とは道自体変わっていたようです。いいつからそうなったのかわかりませんが、今の登山道は結構な試練を最初から我々に与えてくれちゃっていますね。ただ幸いだったのは、この辺から甚之助避難小屋あたりまでは渋滞が続き、自分の超遅ペースでもあまり周りにおくれることがなかったのです。


06:33 中飯場 到着標高1550m
麓でひどい思いをして用事を済ませてきたにもかかわらず、再び昇り竜ならぬ下り竜が大腸の中で暴れ始めました。車中泊でお腹が冷えたからかもしれません。今日はこの荒神様とも戦いになりそうです。怒りを鎮めていただくために速攻で個室に。ここは行列も無く、かつ水洗。ノンストレスで討伐。別当出合のトイレが行列のときは、ここまで我慢して登ってしまったほうが賢いかもしれませんね。あと水場の水は「当分の間、飲用に適しません」と貼り紙がしてありました。夏場は山でもやはりよろしくないのでしょうか?


07:08 別当覗到着 標高1750m
相変わらずの混雑&スローペース、実に助かってます!ここで友人が満面の笑みでデカいザックからベビースターラーメンの袋を取り出し、私の前に差し出します。「お、おう ありがとう・・・」あまりお腹の調子の良くない時に食べたい代物ではありません。友人は今日は絶好調らしく、ポリポリポリポリ。あっという間に袋を空けてしまいました。私もつられてポリポリ。「うまい!」大自然の中で食べる、ジャンクなお菓子ってとってもおいしい!発見です。


08:05 甚之助避難小屋到着標高1975m
甚之助小屋がすぐ先であることをしらず、手前の沢がある広場で顔洗ったりまったりしすぎたため、別当覗から1時間近くかかってしまいました。さきほどもらった消化に悪そうなベビースターラーメンが効いたのか、討伐したはずの下り竜がまたも顔を覗かせてきました。速攻で個室へ。疲れが溜まってきた足腰に、あの体勢はホントに辛いんですけど、無事討伐!ここもきれいな水洗です。ひと仕事終えた感じでベンチで休んでいると、友人が満面の笑みでザックからカントリーマァムの袋を取り出してきて、私の前に差し出します。「お、おう ありがとう」普段下界では甘いお菓子をほとんど口にしないのですが、仕方なく口にしてみると「うまいっ」またまた発見してしまいました。 そしてもう一つ発見したのは、このCW-Xを履いていると疲れが回復するスピードが速くなるような気がします。これはすごく助かる性能ですね~
突然ですがその2につづく!
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