2023.6.13 桔梗咲く里で 明智神社（東大味町ライド）

　明智光秀の命日とされる6月13日。
　福井市の東大味町にある明智神社では、毎年光秀公を偲ぶ祭礼が行われています。
　3年前の大河ドラマ麒麟がくるを観て、にわか歴史ファン・光秀ファンになったワタクシ。
　以前から、「この祭礼に参列したいなぁ～」と思っていたのですが、なかなか機会がありませんでした。
　しかしながら今年、何故かこの日が会社の休みとなりましたので、
　思いを果たすべく、明智神社に行って参りました。







　9：06　自宅出発
　記帳が9時、法要が10時からとのことですので
　もうちょっと早く出発するつもりだったのですが、
　久しぶりにマウンテンバイクを引っ張り出してきて、いろいろ準備をしてたら遅くなってしまいました。






9：41　福井市東大味町　到着
予報では一日中曇りでしたが、この辺りだけ黒い雲が湧いていましたので
ちょっとお天気が心配です。






町内の集落センター横に受付が設置され、記帳や物品の販売も行われていました。





自転車の置き場に迷っていると、受付の方に
「この建物の横に置いてとけばいいざ。私らずっと居るし、盗られんと思うでの」
と声をかけて頂いたので、ありがたく置かせて頂きます。





記帳を済ませると、「あけっつぁま＝明智さま」の栞と
貝殻を模した小さなストラップを頂きました。






その後、町内を2～3分進み明智神社へ。





祠の前には、普段は無いお焼香の台や、多くのパイプ椅子がセッティングされ
水色桔梗の法被を着た地元の方々が準備に追われていました。






10：00　法要開始
読経の間に、御焼香が進んでいきます。
遠慮して一番後ろの席に座っていましたが
にわか光秀ファンのワタクシも御焼香をすることができました。






いつの間にか用意された席は全て埋まっていました。
話し声を聞いていると地元だけでなく、県外からの方もけっこういらっしゃるようでした。





・・・・・にしても、地域の方々が着てらっしゃる
お揃いの水色桔梗の法被・・・・
カッコいいなぁ～(* ´ ▽ ` *)
なんとか一般の人にも、明智グッズとして販売してくれないかしら？（笑）






法要やご住職のお話が終わるまでには
近くの保育園の園児たちや、TV取材の方達も集まり、なかなかの賑わいでした。






法要が終わった後に、一年にこの日だけ御開帳されるという
明智光秀公の坐像も拝ませて頂きました。
写真では知っていたのですが、実物を見るとその小ささにビックリ！
まっ、でも、この「小ささ」こそが、
400年以上もの長きに渡り、この集落の3軒の農家によって
密かに、代々守り伝えられてきたことの証のような気がします。






法要の後は、集落センターに戻り、講演会を拝聴させて頂くことに。
向かい側の駐車場はすでに満車で、路駐の車も多く見られました。







講師の清水英明さんという方は、海外・国内の通信・放送・音楽メディア事業に幅広く携わり
スペースシャワーネットワークの社長や吉本興業の副社長などを歴任されたというスゴイ方なのですが
①出身が鯖江市であること。
②明智光秀顕彰活動のパイオニア中島道子さん（歴史小説家：三国出身）と親交が深かったこと。
③明智神社奉賛会の方と同級生だったこと。
④そもそも歴史と地域を調べるのが大好き。
等々の理由で、東大味町とも深い繋がりを持つに至ったそうです。






お話も大変興味深く、面白くて、30分ほどの時間があっという間でした。







講演会の後は、外のテントでおもてなし品の販売等が行われました。





地域の方によるお手製のおろしそば（300円）や





明智神社の御守り（500円）などを購入致しました。






同時に販売されていた水まんじゅう（一個100円）も購入したのですが
水色桔梗が鮮やかなお皿に乗って出てきました。
最初、そういうデザインの紙皿なのかと思いましたが、よく見ると
手作業で切り抜かれた水色桔梗が、一枚一枚丁寧に貼り付けられているのです。
下手すると気づかずに捨てられてしまうかもしれない紙皿にまで込められた
地域の方々のおもてなしの心に感動しました。







さっ、それではお腹も心も満たされたことですし
そろそろおウチに帰りましょうか。
ホントなら、ここから朝倉氏遺跡にでも抜けて、まだまだ歴史ライドを続けたいところですが
今日は、このあと・・・・・
人間ドックの再検査なのよねぇ～(´∀｀*；)ゞ

東大味町の皆さん、
ありがとうございました～ヽ(´∀`)ﾉ











戦で故郷を追われた、若き日の明智光秀が辿り着いた東大味の地。

迎え入れた人々の優しさや妻子に恵まれ、

貧しいながらも、充実した日々を送ったと伝えられています。

織田信長の重臣となり、全国に名を馳せる戦国大名となった後も

この地が戦禍に巻き込まれそうになったときに、見捨てる事はありませんでした。



そして、その恩義を忘れず、本能寺の変以降「逆賊」と蔑まれる時代が続いても光秀の坐像を

400年以上、守り伝え続けた東大味の人達。




黒塗りの坐像が眠る、小さな祠の周りに

ほんの数日前から

桔梗が花を咲かせ始めたそうです。










さあ、ツギはどの歴史を走ロウか？