
1~2年ほど前から山登りを始めた会社の同僚Bさんとの、おじさん2人旅。
2日目はいよいよ
硫黄岳(標高:2,760m)の頂を目指します。
その1からの続きです。
5月21日 6:12 赤岳鉱泉 出発 天気予報では、朝イチはあまり天気が良くなく
遅くなればなるぼど晴天が回復する予報でしたので、
5:30からの朝食をしっかり食べてから出発しました。
朝食はボリュームのある焼き魚の切り身がメインで、
昨夕の厚切りステーキ同様、大変美味しかったです。

気温は10℃ちょっと。
5月の標高3000m近くの高山は、
まだまだ冬山のイメージがあったのですが、かなり高めの気温です。
しかも小屋から上にも残雪がほとんど無く、もう夏山のような雰囲気でした。

今日は標高が上がり、空気も薄くなってきますので
先頭をBさんにして、より自分のペースで登ってもらうことにしました。

金曜日あたりに、まとまった降雨があったようなので増水も心配でしたが
水位、流量とも全く問題ありませんでした。

昨日の林道メインより登山道の傾斜も状態も険しくなっていますが
美味しかった夕朝食のおかげか、Bさんの足取りが妙に力強く感じられます(笑)

小屋を出て、40分ほど登ると登山道に残雪が現れましたが
ツボ足で全然大丈夫なレベルです。

一番多く残っていた場所で、これくらいの量でしたので
持参していたチェーンスパイクも出番がありませんでした。

ちょっと心配していた残雪エリアも抜け
ゆっくりゆっくりなBさんのペースに合わせて登っていると
息切れもしないし、心拍数も低く抑えられて、理想的な有酸素運動ペースです。
マラソン直前に、もういっちょ体重を落とせるかも!
( ✧Д✧) キラーン・・・などと、完全に
鼻ホジモードで歩いていたその時・・・・
・・・・んぐがぁ!!!(゚д゚)!?
(Bさん撮影画像拝借)と、とつぜん
腰に激痛が走り、
まともに歩けませんっ!
それでも、しばらく休んだら痛みも引くでしょ・・・と思っていたのですが
むしろ痛みは増すばかり。゚(゚´Д`゚)゚。
・・・・・・こ、こ、これは、ひょっとして・・・・・
ギックリ腰(急性腰痛症)ってヤツぢゃないの~
。゚(゚´Д`゚)゚。で、でも、ギックリ腰って、重いモノを持ったり、
無理な動きとかしたときになるんぢゃなかったっけ???
たしかに気は抜けていたけど、ただ山道を歩いていただけだし・・・
まっ、なんにせよ、痛みが引かないのは事実なので
こんなときは、そう・・・・
ロキソニンっす!ワタクシの場合、御守り代わりに常にザックに入れてますので
即飲みっす(笑)

そのうちクスリが効いてきたのか、単なるプラセボ効果だったのか分かりませんが
カラダを横に捻ったり、大きく前屈みにならなければ、それほど痛まなくなってきたので登山再開。
樹林帯を抜けると、一気に視界が開け山頂が見えてきました。
7:42 赤岩の頭(標高:2,656m) 到着硫黄岳山頂から西に伸びる尾根の小ピークですが、森林限界を完全に超える為、
めちゃめちゃ見晴らしが良いです。

槍・大キレット・穂高を始めとする北アルプスの峰々を始めとして

乗鞍や御嶽山も雲上に浮かんでいました。

さあ、残すは硫黄岳山頂のみ!
風も思ったほど強くなく、寒さもあまり感じません。
空も青空が広がり、絶好のコンデションとなってきました。

頂上に近づくにつれ、より傾斜もキツクなり足元もザレてきますが
お隣の赤岳とかに比べると、全然登りやすいです。

最後の岩場を慎重にクリアすれば・・・・・
8:15 硫黄岳山頂 到着・・・・っていうか、あまりにも平坦で広いので、
どこがホントのピークなのかよくわからないんですけどね(笑)

赤岳鉱泉からは2時間ちょっと。
気温はまさかの
18℃!(◎_◎;)
センサーの取り付け場所の関係で、多分ザック表面の温度も拾っていたとは思いますが
それにしても5月の3,000m級とは思えない暖かさでした。

前方には
爆裂火口と呼ばれる
噴火跡が、巨大な口を開けています。
す、すごい迫力・・・・(゚д゚|||)

火口の切れ目からは、以前
ビール好きお仲間の皆さんと年末に行った
本沢温泉方面を見下ろすこともできました。
過去2回、硫黄岳を目指して来ていますが、いずれもガスガス荒天の視界ほぼゼロでしたので
今回初めて、その全容と頂上からの景色を知ることができて感動しました。
そこから振り返ると・・・・

八ヶ岳連峰最高峰
赤岳(標高:2,899m)、ドーンッ!
並んで
阿弥陀岳(標高2,805m)、ドン・ドーンッ!!!その向こうには、残雪が美しい南アルプスの山々の姿も!

さらに火口に沿って東へ回り込むと、横岳や赤岳方面へ縦走路が繋がっています。
横岳付近には
ツクモグサというレア花が咲き始めたという噂も耳にしたのですが
今日のヘロヘロおじさん2人では、とても周回は出来そうにありません(;´д`)
またのチャンスを待ちましょう。

そしてその奥、「これ以上進むのは危険」看板あたりまで回り込むと・・・・・
でたぁーー!富士山っ!!!ヽ(≧∀≦)ノ普段、なかなか富士山を見ることができない日本海側の住人にとって
この近さで遥拝できるのは、テンション爆上がりです!(いやマジで)
ど、どう!?Bさんっ!ぐるりと360度、
南・北・中央アルプスと八ヶ岳連峰の競演のうえに
こんなガチな富士山見たら、ちっぽけな憂鬱なんて、
どっかいっちゃ・・・・・
・・・・・わないよねぇ~(汗)まっ、ワタクシも、ちょっと油断すると
そのお腹周りの・・・
ちっぽけじゃない憂鬱(笑)に、すぐ憑りつかれますので、よーく分かりますよっ!(*-ω-)ウンウン

というわけで、
「ちっぽけじゃない憂鬱」を抱える者どうし
近くにいたハイカーさんに記念写真を撮って頂きました。

いつまでも、この天上のパノラマを眺めていたいところですが
帰りのロングディスタンスが待っていますので、そろそろ下山しましょうか。

下りは上りより慎重に、慎重に。

ここから
北八ヶ岳の天狗岳方面に向かうハイカーさんも沢山いらっしゃいます。

う~む・・・南八ヶ岳の三大傑、横岳・赤岳・阿弥陀岳をクリアに見れるのは
この辺りが最後・・・・
しっかり目に焼き付けてから、樹林帯の中へ。

登りとは別人のように、スタスタ下るBさん。
腰の痛みがぶり返してきたワタクシは付いて行くのがやっとの有様(;´д`)
10:05 赤岳鉱泉 戻り
小屋に掲げられていたガイドマップには、硫黄岳往復のCTが3時間となっていましたので
大幅に遅れてる気がしますが・・・・二人とも無事戻ってこれただけで丸儲けです(笑)

気温もぐんぐん上がり、もはや完全に夏山の陽気。
アイスキャンディーの解体作業も急ピッチで進んでいました。
さあ、麓まではもうひと頑張り!
休憩もそこそこに出発しましょう。
11:32 美濃戸エリア 戻り
暑さと単調な林道歩きで、2人ともヘロヘロです。
やっぱ、無理してでもここまで車で乗り入れた方がよかったかなぁ~
12:18 八ヶ岳山荘前(美濃戸口) 戻りさらに林道ハイクをもう1ラウンド追加してボロボロながらも、なんとか無事到着。
おつかれさまっしたぁ~ヽ(≧∀≦)ノゆっくりながらも、
一歩一歩確実に登り切ったBさん。
その表情には満足感が浮かんでいました。
まっ、あの、お腹周りの
「ちっぽけじゃない憂鬱」以外は、ですけど(笑)
一方、
あわよくば減量上乗せしたろうかと
溢れ出た邪心と気の抜けた登りだったツギロウさん
まさかのギックリ腰という
「重い重い憂鬱」を背負いこんでしまいました・・・・
おじさん達の「憂鬱」は
ツギからツギへと
終わりがないようでございます(;´д`)さあ、ツギはどんな「憂鬱」が現れるんだロウか?ちなみに今日のログです。


いやぁ~自業自得とはいえ、今週末の黒部マラソン
マジでヤヴァいっす・・・
「憂鬱」がデカすぎる~(泣)
- 関連記事
-
スポンサーサイト