連日の猛暑から逃れるため
「今週末も天気良いみたいだし、標高の高いお山に行こう!(*-ω-)ウンウン」
「白山もいいけど、久しぶりに立山あたり・・・・」 などと思案していたところに
会社の同じフロアで働く20代の若手から
「立山いいっすね~!
僕、行ったこと無いんで連れてってもらえませんか?」 と、いつもの小生意気さからは想像もつかない、珍しく殊勝なお願い(笑)
というわけで、週末は久しぶりの立山に行って参りました。
6:50 立山駅前 駐車場到着好天の土曜日ということもあり、駅前駐車場には停められないかもと心配していたのですが
思ったより空きがあり、遠くの臨時駐車場に停めずに済みました。
ところで、この若手・・・・・
普段から
ロード自転車でヒルクライムをガンガン攻め、山登りもし
冬になると
ゲレンデスキーの遠征三昧という、なかなかアスリートなヤツで
白山も山頂まで2時間半ほどで到達するという健脚の持ち主です。
正直、今のワタクシのトホホな状態では、とてもついて行けるレベルではありませんが
「リハビリだからなっ!」
「ゆっくりだからなっ!(*`皿´*)ノ」と、
ほぼパワハラレベルの念押しをして
「立山に連れてってあげる」ことにしました(笑)
6:55 立山駅 到着ちょうど始発を待って並んでいた人たちが、
チケットを購入し終わって駅内に入ったタイミングだったのか
人影はまばらで、売り場に並ぶこと無く、すんなりチケットを購入することができました。
長蛇の列も覚悟していたのですが、ちょっと拍子抜け。

臨時便が出たこともあって、
7:10発の切符を買うことが出来ました。
料金は、立山駅~立山室堂往復で
6,320円です。

改札に並んでる方も、ほとんどがハイカーさんで
純粋な観光や外国人観光客さんの姿はあまり見かけませんでした。

駅に設置されているライブカメラには、この時間ですでに
室堂(2,450m) 18.1℃の表示。
こ、これは、暑くなりそう・・・(◎_◎;)

ケーブルカーと高原バスを乗り継いで、室堂までは約1時間ほど。
8:10 立山室堂 到着室堂ターミナルの入口で、登山指導員の方から登山届用紙を受け取り、記入して提出。

高原バスの最終便は、16:30発です。
最終便近くは混雑が予想されますので、1~2時間早めに戻って来たいところです。

踊り場の大きなホワイトボードで、山岳情報を確認。
最近の暑さにより、融雪が進み
「浄土沢が割れ始めている」とのこと。
我々のような周回予定のハイカーにとっては、要注意の情報ですね。

外に出ると、雲一つない青空。
日射しは強いものの、下界のような蒸し暑さとは無縁の爽やかさです。

室堂平のお花たちは今がまさに旬!
チングルマやコイワカガミが咲き乱れていました。
8:30 登山開始すでに20℃近い気温ですので、雪は緩んでいてツボ足で難なく歩いて行けます。

なぜか大きな穴が空いているところもあり
深い所では、まだ1.5~2m近く雪が残っているようです。

緩んだ雪の沈み込みと、2,400m超の酸素の薄さで
歩き始めて間もないにもかかわらず、すでに
心拍数150突破っ!(◎_◎;)ダ、ダイジョウブカ・・・オレ・・・・

加えて若手が、先行のハイカーさん達をバンバン追い抜いていくので
余計シンドイのなんのって・・・
ぬ、ぬ、抜かんでいいっ!抜かんでっ!!!
こ、高度順化ってもんがあんだからっ!(*`皿´*)ノ
ツガザクラを愛でるふりして休憩をとらねば、
登る前に野垂れ死にしてしまう!(いやマジで)

一の越山荘に近づくにつれ、雪は少なくなり
石畳の夏道が顔を出してきました。
9:08 一の越山荘 到着
おおっ、久しぶりに見る北アルプスの山並みヽ(´∀`)ノ
やっぱりいいもんです!
ここで、ドーピングジェルと水分を多めに摂取。
この先、標高3,000mに近づくと高山病のような症状が出ることもありますからね~

少し長めに10分ほど休憩の後、登山再開。
ここからが立山登山の本番です。

傾斜も増して、一気に険しくなりますので
ハクサンイチゲや

シナノキンバイを愛でながらゆっくりゆっくり・・・って・・・
ぬ、ぬ、抜かんでいいっ!抜かんでっ!(怒゚Д゚)ノ
抜き去った後の、満足気な仁王立ちがムカつくんですけど(笑)

雄山への道は、要所要所で上り(赤色)と下り(黄色)がペイントで色分けされていて
以前よりもかなり歩きやすく、分かりやすくなった気がします。

岩礫の中でも必死に根を張り、お花を咲かすミヤマキンバイに力をもらいながら
必死に若手について行くツギロウさん(笑)
9:36 三の越 通過(標高:2,885m)体調によっては、この辺りで頭が痛くなることもあるのですが、幸い今日は症状が出ませんでした。

振り返ると、龍王岳(2,872m)と浄土山(2,831m)

その中間地点にある富山大学立山研究所のはるか向こうに、
我らが白山がクッキリと見えていました。

頂上までは、あともう一息!
9:52 雄山神社 社務所到着室堂からは、1時間半ほどかかりました。

社務所の日陰に設置してある気温計は17℃の表示。
ただ、風がほとんど無いので、日なたに出るとかなり暑く感じます。

しばし休憩の後、雄山神社本宮へ向かいます。
10:02 雄山頂上 到着(標高:3,003m)先着のハイカーさんに撮って頂きました。
若手の締まった体型に比べて
ゆったりサイズの黒Tシャツでも隠しきれない
タプタプお腹のツギロウさん
ガッツポーズまで飛び出して、スゴく嬉しそう(笑)

南には、槍・穂の雄姿をはじめとする北アルプスのオールスターが勢ぞろい。

これから向かう北側では、大汝山や冨士の折立の向こうに
劔様や後立山連峰をクッキリ眺めることができました。

十分絶景を堪能した後は、足元のミヤマタネツケバナに見送られて

雄山を後にします。

麓でひときわ目立つ、雪解けしたみくりが池は
まるでブルーサファイアのよう(*´∀`人 ♪

まずは、岩礫の稜線を進み
10:28 大汝山(3,015m) 到着高度感を物ともせず、山頂標識のある狭い岩場にスルスルとよじ登り
得意の腰当てポーズを決める若手。
や、やるな・・・・と思いきや・・・・

降りる足場が見つけられず、進退窮まる若手(笑)
・・・・・か、かっこワルイぞ、チミ。
ここで、モグモグ・タイム発動。

先ほどまで居た雄山神社本宮の向こうに、残雪が美しい薬師岳の稜線。

大汝休憩所は、閉まっていました。
・・・・っていうか、
これまで一度も営業してるのを見たことがなかったので
そもそもやっているのかな?とギモンに思っていましたが
「2022年度は7/15から9/25まで営業します。」と、休憩所を直営管理している「雷鳥荘」のHPに案内されていました。

ツギは、より尖った岩峰、富士の折立へ。
10:57 富士の折立(2,999m) 到着
ここからは、東側の黒部湖や針ノ木岳を、間近に見ることができます。

その後は、高度を落とし、内蔵助カールへ。
高度が少し下がっただけで、体感気温が一気に上がり、
暑さが厳しくなってきました。

別山から時計回りで周回してきたハイカーさん達とスライド。
これまで歩いてきた遮る物の無い稜線の暑さで、皆さんかなりヘロヘロのご様子でした。
11:22 真砂岳・大走り分岐 到着ワタクシ達も、このまま真砂岳から別山を周回するか
ここから大走りを下って雷鳥沢へショートカットするか、少し迷いましたが・・・・・・

若手の口が、真砂岳の「ま」のカタチに変わろうとする瞬間っ・・・
「大走りで帰るぞっ!」( ー`дー´)キリッ「見てみろ、若手!」
「大日岳の方角に怪しげな雲が湧き始めておるじゃろう」
「こ、これは、急速に天気が崩れる悪しき前兆じゃ!」
「なんまんだぶ、なんまんだぶっ、かぁーっ!」・・・と、ガマ仙人のように、ある事ない事まくし立てて、下山開始(笑)

「天気予報は夜まで晴れでしたけどね~」
と、若手は、真砂岳から別山へ行きたそうでしたが・・・・
許せ、ヤングマン
だって・・・オレ・・・・
もう、1ミリも、
登りたくなかったんやって!(´∀`*;)ゞ
大走りは、最初夏道だったのですが、
高度を下げるにつれ、大きな雪渓が現れます。
雪は緩んでいるので、ツボ足でもカカト落としで降りていけますが
麓に近づくにつれ、万一足を滑らすと止まらない傾斜となってきて
けっこう神経を使います(汗)

眼下に雷鳥沢ヒュッテやキャンプ場も見えているのですが
なかなか近づいてきてくれません。

ところどころ夏道が現れるとホッとします。

この辺りは、ミネズオウが沢山咲いていました。

岩場だろうが、残雪だろうがツボ足でガンガン進む
若手のシューズは、
スポルティバのエクイリビウム ST GTX「これ、アッパーは柔らかくフイットして軽いんですけど、ソールはしっかりグリップするんです。
しかも、すごく歩きやすくて、めちゃめちゃ良いですよっ!」とのこと。

最後の急坂で、たまらずチェーンスパイクを装備したワタクシなんかより
ツボ足で、スイスイ下っていく若手。
俺も・・・ほ、ほ、ほすぃ・・・・それ
12:26 雷鳥沢キャンプ場 到着心配していた沢割れは、思ったほど酷くなく
割とスムーズに到着することができました。

野営管理所は改修中のようで

キレイな簡易トイレが設置されていました。

上空を覆う雲が徐々に増えてきて、太陽が遮られると
さきほどまでの暑さがウソのように、涼しく・・・いや寒いくらいに冷えてきます。

この辺りの雪解けした場所では、キヌガサソウが咲き始めていました。

さあ、後は室堂に帰るだけですが・・・・・
ここから標高差100mほどの登り返しが、かなり辛いのを忘れてました(;´д`)
まっ、いまさら急いでもしょうがない。
雷鳥沢ヒュッテに続く、この緩やかなのぼり坂を・・・・・・
だぁーっ、ショートカットするんぢゃないっ!(怒゚Д゚)ノ
な、な、なぜ、傾斜がキツイのに、そっち行く????
さっきのショートカットで、完全にゾンビ状態となってしまい
若手に大きく置いて行かれるツギロウさん(泣)

見事なコバイケイソウの群生を楽しむ余裕も無しっ!
13:08 みくりが池温泉 通過こちらも改装中でしたが、営業している様子でした。

みくりが池も、雄山から見たサファイアブルーではなく
湖面から湧きあがる水蒸気と、上空からのガスガスに包まれた、
超幻想モードに変貌していてビックリ。
13:18 室堂ターミナル 戻り結局、5時間弱ほどの周回でした。

今日の山行中、行動食を食べてもすぐ
「腹減ったぁ~」を連発していた
育ち盛りの若手(笑)と、ターミナルの立山そばを啜っていると・・・・・
ガチな、土砂降りっ!(゚△゚;ノ)ノこれってマジでヤヴァいヤツ・・・・
ホ、ホ、ホントに・・・お天気崩れるの・・・・・
当たっちゃったよ(汗)窓の外を呆然と見つめていた若手が
くるりと振り返って、ワタクシの目を真っ直ぐに見つめると
こう言いました。
ツギロウ先生っ!
一生ついていきます・゚・(つД`)・゚・さあ、ツギはどのお山で奇跡を起こしたロウか?ちなみに今日のログです。



若手よ、
苦しゅうない。近う、寄れ。
貢ぎ物は・・・・
スポルティバのアレで良いぞよっ!ほっほっほっ
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