
優しさに色があるなら
赤でも青でも黄色でもない
全部を混ぜ合わせて
ただ一つ出来る色だ
SEKAI NO OWARI 「イルミネーション」より
8:15 荒島岳 中出コース駐車場 到着 この時期の北陸には珍しく
二週続けての好天予報となった日曜日。
荒島岳(標高:1523.5m)へ行ってまいりました。
ちょうど
1ヶ月ほど前に登った時には全く雪が無かったのですが
ここんとこお山には雪が降っているようなので、
先週の銀杏峰同様、青と白の世界を楽しめそうです。
ただ、先着の車は2台のみ。
間もなくもう一台のお車が入ってきましたが、ちと寂しい・・・(;´д`)

駐車場は日陰なこともあって、気温は1℃

若干冷え込みが強いですが、
風が全くないので、長Tにフリースという先週と同じ格好で登ることにしました。

駐車場のおトイレは完全に冬期閉鎖中。
中にあった登山届も出すことができませんので、
今後、中出コースから登る場合は
事前にネットなどで届け出をしておいた方が良さそうです。

土地の高低差を利用した水場は、勢いよく流れ出ていましたので
十分利用できます。
8:21 登山開始ちょうど先着のお二人組ハイカーさんが出発していかれましたので
ワタクシも後に続きます。

中出コースは、純粋な山道となるまで、
林道とショートカットの山道を交互に40分ほど歩かなくてはなりません。

ショートカットの分岐には看板が立ってますので迷うことはないですが
往きはともかく、帰りは駐車場にもどるまで
うねうねとした林道が、ずいぶん長く感じます。

今まで何回か登っていますが、この標識には気がつきませんでした。
「ひきまわし」か・・・・な、なるほど・・・(笑)

本格的な山道が始まると、道幅は狭くなり、ゴツゴツとした岩が増えてきます。
ただ、泥濘が凄い勝原コースと違って、靴や足が泥ドロになることはありません。

標高700m辺りから、徐々に雪が現れてきて
1,000mを超えると、地面は雪で全く見えなくなります。

ブナ林の向こうに、小荒島岳が見えてきました。
「とやのおとし」と呼ばれる小荒島岳手前の急登も
ツボ足で登って行けますが、薄く積もった雪の下はカチカチに凍り付いているので
慎重な足運びが必要です。
10:09 小荒島岳 分岐通過この後に聳える「もちがかべ」に備え、足を温存しておきたいので
小荒島は帰りに寄りましょう(笑)

狐やウサギさんの足跡とともに、先を急ぎます。

この辺りから、昨晩降った雪が、霧氷となって木々を彩っています。

真っ白な霧氷も良いのですが、溶け始めて透明に輝く霧氷も美しいです。

まさに自然が造り出した、イルミネーション!
絵の具はいろんな色を混ぜていくと、最後には黒というか、グレーになりますが
光は混ざると、どんどん白い輝きを増していきます。
10:30 シャクナゲ平 到着先着のハイカーさんが2組休憩してらっしゃいました。

先月来た時には無かった、真新しい標柱が広場に建てられていました。
以前の標柱はボロボロでしたが、新しいものは
中荒島に建てられている標識との統一感もあって、とってもスッキリしています。

ほとんど休憩無しで登ってきましたので、ここでおにぎりタイム。

気温は2℃
ずいぶん陽も高くなってきましたが、気温は登りはじめとあまり変わりません。

この先、極端に雪の量が増えそうな感じでもないので
背負ってきたスノーシューを広場の片隅にデポし
アイゼンを装着しました。

陽が高くなるにつれ、空の青さも濃くなってきた気がします。

ただ、いよいよ「もちがかべ」に突入すると
あまり空を見ている余裕は無くなり・・・・・・

ひたすら凍結した急登をよじ登ります。

先行のハイカーさん達も、かなりシンドそう。

ただ、高度を上げるにしたがって

霧氷は、より白さと厚みを増し・・・・・・

空に近づいているハズなのに
海底に揺らめく珊瑚の森に潜っていくような錯覚を覚えるくらいです。

はっ!?いかんいかん!
目の前の現実に戻らなければっ(笑)

あがいて、あがいて、森林限界を超えてくると・・・・・

さらなる絶景が広がってきます。
遠く東には御嶽山や

乗鞍岳の雄姿が。

思ったほど風も無く、最高の稜線歩きが続きます。
11:28 中荒島岳 通過
ここで、先週の銀杏峰で、先頭ラッセルをしてくださっていた勇者様と再会!
少しお話をさせて頂くと、普段から奥越のお山に登ることが多いとのこと。
「また、来週もどこかで会いそうやね」と笑いあってお別れしました。

さあ、ここまで来れば山頂は、もう一息。

この時期にしては雪が湿気をあまり帯びていないため
足元の雪がホロホロと崩れて踏ん張りが効かないこと甚だしいのですが
ひたすら足を前に運んでいると・・・・・

前方に、山頂の祠が見えてきました。

う~むっ、やっぱり珊瑚の海底に現れた、竜宮城みたい(笑)
11:40 荒島岳 山頂到着
山頂からは白山がクッキリ!

相変わらずの神々しさですが、先週よりもちょっと雪が溶けちゃったような・・・・

お隣の別山も、同様。

南には、能郷白山の美しい稜線も浮かび上がっていました。

山頂からの眺めを堪能して、祠にお参りしていると・・・・

なんと、下山ルートを通って四人組のパーティーさんが登ってこられました!
夏でさえあまり人が入らないコースだと思うんですけど、
この時期に攻めるとはスゴッ(◎_◎;)
いやぁ~ここにも勇者さん達がいらっしゃいました!
お話を伺うと、当然ラッセルで「メチャメチャ疲れました」とのこと。
ワタクシも以前、雪の無い季節に下山ルートを通ったことがあるのですが・・・・・・
う~むっ・・・・・やっぱ冬は絶対止めとこ(笑)

山頂の気温は1~2℃
麓からあまり変わってないんですが、さすがに山頂は風が吹き付けますので
かなり寒く感じます。

いつまでも360度の絶景を楽しんでいたいところですが
そろそろ下山しましょう。

小荒島岳で食事しようかと思っていたのですが
下山途中の白山があまりにもクリアに見えてきましたので

思わず登山道脇にザックを降ろし

前倒しカップラーメン・タイム発動!

ちょっとバテ気味で登ってくるハイカーさんを
文字通り、上から目線(笑)で眺めながら食べるカップラーメンは・・・
最高っ!★ψ(`∀´)ψ★おいおい・・・

さっ、お腹も膨れましたので、今度こそホントに下山します(笑)
12:34 シャクナゲ平 戻り
ここでデポしたスノーシューを回収しまして・・・(;´д`)

ザ、ザックが重いですけど(泣)

往きには寄らなかった小荒島岳へ。

ここにも立派な標柱が建てられていました。

気温は急に6℃まで上がってきました。

その後、全く展望が無い「おおこば展望台」や

全く二つに分かれて無い「二股」を通過して(笑)
14:13 中出駐車場 戻り
水場で靴の泥を落とさせて頂いて・・・
おつかれさまっしたぁ~ヽ(´∀`)ノ
今年の冬は暖かいね
少し前に君が言ってたけど
世界はこんな一瞬で
真っ白になっていく
SEKAI NO OWARI 「イルミネーション」より
さあ、ツギはどのお山にのぼロウか?

ちなみに今日のログです。
はや、モンベルの冬用ザックをあきらめ
ULザックに戻してしまいました。
もう、ULしか担げないカラダになってしまったのね・・・(;´д`)
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