2019.9.14~16 なんでやろ、八峰。 鹿島槍ヶ岳~八峰キレット~五竜岳~唐松岳 (ご近所さん1号と) その2
- 2019/09/23
- 14:25

山を低くすることは、できない。
だから、自分を高めなければならない。
Todd Skinner (アメリカの登山家・フリークライマー)

人生初となる「キレット」の縦走。
ご近所さん1号とチャレンジしてまいりました。
果たして無事通過できたのでしょうか?
その1からの続きです。

4:45 小屋前広場からのブルーアワー
結局昨夜は、布団1枚に2人という人口密度とそれが引き起こす部屋内の蒸し暑さでほとんど眠れませんでした(;´д`)
まっ、山では屋根のある平らなところで足を伸ばして横になれるだけでもありがたいんですけどね。

小屋前では、早立ちのハイカーさん達が各々出発して行かれていました。

ワタクシは一旦小屋に戻り、5:00からの朝食を食べた後、再び小屋前の広場で日の出を待ちます。

5:30 ご来光
分厚い雲海の上に、オレンジ色の太陽が昇ってきました。

これから向かう布引山や鹿島槍の双耳峰が赤く染まっています。

5:50 冷池山荘 出発
大変お世話になりました。
2回目ですが、前回と変わらぬとても良い山小屋でした。
またお邪魔させて頂きます。

今日も雲一つない青空。しかも微風、最高のキレット日和に恵まれました。

6:04 テン場 通過
昨夜は当然テン場も超満員だったようで、登山道を僅かに残すだけでギッチリ張られていました。
後からキレット小屋で聞いたところ、HPでは40張とされているテン場に100張以上だったそうです(◎_◎;)

まずは、布引山へ。

チングルマの綿毛や

リンドウが秋の深まりを感じさせてくれます。

朝一なので、布引山の登りもなかなかシンドイです。

6:44 布引山 通過
キレットに備え体力温存・・・という言い訳で、山頂はスルー(笑)

布引山を越えれば、鹿島槍はもうすぐ。
振り返ると、これまで歩いてきた稜線が美しい。

7:20 鹿島槍ヶ岳 南峰 到着 (標高2889m)

ここでストックをザックに収納し、ヘルメットとゴム手袋を装着。
コンビニに売っているフツーのゴム手ですが、自分的には岩稜帯で一番しっくりきます。

しばし休憩の後、いよいよ未踏の北峰、そしてその先の八峰キレットへ!

最初から、険しい急な下りが現れ、カラダがついて行かないワタクシ(汗)
普段からストレッチちゃんとやっとかないとな~

南峰までとは険しさが全然違う、異世界に迷い込んだような感覚です。

7:54 吊尾根 通過

そして北峰も超えると、ついに八峰キレットに突入です。

五竜までの稜線の素晴らしさを・・・・・楽しんでいる余裕無し(笑)

前後にハイカーさんが連なっているので、落石は絶対起こさないようにしないと!
特に足元がザレてる下りが、めちゃめちゃ気を遣います。

また岩がスラブ状になっていると、足も掛けにくく滑り易いので気をつけなくてななりません。

ただ、キレットに入って20分ほど経つと徐々に感覚が慣れてきて、少し景色を楽しむ余裕も出てきました。
はるか北東に見えるのは新潟の頸城山塊かな?

1号も、時々トリッキーな動きを交えながら(笑)
難所をクリアしていきます。

気が抜けない岩場が続きますが
前を歩いていたソロの女の子が・・・・・
なんとオコジョを発見っ!
すぐに岩の下に隠れてしまったので、うまく写真に収められませんでしたが、めちゃめちゃ可愛いくって
キレット同様、人生初のオコジョとの遭遇に興奮してしまいました。

足場の良い所で、しばし休憩。
この雄壮な稜線を、これから歩いて行けるのが少し嬉しくもあり・・・・
・・・かなり怖くもあり(笑)

そして再び試練の道へ。

自分のカラダよりも大きなザックをしょって頑張っているソロの女の子もいるんですから
いいオッサンが泣き言は言っていられませんよ(いやマジで)

岩の隙間で健気に生きている高山植物にもパワーを分けてもらいます。

おおおっ!ここがよくネットの画像で見る八峰キレットの核心部か!?
・・・・って言う割には、ココは全然怖くありません(笑)

この壁面に取り付けられたハシゴや・・・・

このハシゴの画像もよく見るけど、この辺りは全然大丈夫(*-ω-)ウンウン♪

まっ、もちろん・・・・

油断は禁物ですけどね。

ワタクシ達もハシゴを・・・

いくつかヨジヨジして、核心部・・・と言われている所をクリアです。

核心部と言われている所よりも、対向者とのすれ違いや

こういう、杭と番線だけで固定されている足場の方が怖かったです(汗)

1号も、ちょっとへっぴり腰気味(笑)

それでも何度か難所をクリアしていくと・・・・・・

ついにキレット小屋が眼下に迫ってきましたヽ(≧∀≦)ノ

キレット小屋の手前は急な壁なので、到着まで気が抜けません。

8:55 キレット小屋 到着
鹿島槍南峰からのコースタイムは2時間13分ですので
40分ほど短縮できた感じです。

小屋前の広場では・・・って言ってもそんなに広くはありませんが・・・・
五竜方面から来た方、キレット小屋に泊まった方、鹿島槍から来た方入り乱れて
情報交換をされています。
そのお話を・・・横から聞き耳を立てて収集するワタクシ(笑)

キレット小屋は、緊張の連続する縦走路の中で多くのハイカーさんが行き交う、唯一のオアシスです。
是非一度泊まってみたいなぁ~。

小屋ではコーラを補充させてもらい、再び縦走路へ。

キレット小屋を過ぎても・・・・・・・
っていうか、キレット小屋を過ぎてからの方が、より難易度が上がる感じですね~

とにかく急なダウンと・・・・

アップが幾度となく繰り返されていきます。

途中から結構ガスガスになってきて、
高度感と、五竜までの距離感が薄まっていたのですが・・・・・

再びガスが晴れてきて、ラスボス感がハンパありません(泣)

10:19 口ノ沢のコル 到着 (標高:2416m)
この辺りが鹿島槍~五竜間では最鞍部になるようです。
鞍部ということは・・・・・

当然、ここから五竜までは登り基調となっていきます。

ツギのピークまで、一気に150mほど標高を上げていきます。
これまでは精神的な疲れが多かったのですが、徐々に体力的な疲れも感じてきました。

10:39 北尾根の頭 到着 (標高:2560m)
ここで再びガスガスに。
ただ終始風が弱かったので日が陰っても寒くなく、岩稜に集中できました。

しばし休憩の後、終盤の難関
G5・G4峰へ!

個人的には、北尾根の頭を越え
この長いハシゴを降りた後の・・・・・・・

ほとんど手掛かりも足掛かりも無い、やや下り気味のザレザレのトラバースがめちゃめちゃ怖かったです。
ここは
ホ、ホントに生きた心地がしなかったっす!Σ(゚д゚|||)
写真を撮る余裕も全然ありませんでした。

その後、再び強烈な上り(泣)

ピーク手前から険しい岩場

それを乗り越えて

もう何度目かわからない直下降・・・・

からの・・・・・・

G5通過っ!

さらにさらにダメ押しのダウンアップを超えて・・・・

G4通過っ!(た、たぶんここだと思う)

G4からの下りを慎重に降りて・・・・・

あとは五竜頂上まで
最後の登りを残すのみっ!( ー`дー´)キリッ
・・とカッコよく決めてみたものの・・・・ほとんど足は残っていません(笑)

ちょっと長めの休憩と行動食を補充してラスボスに備えます。

いざっ、ラスボス討伐へ!!!!!!

ただ・・・このラスボス・・・・・
手強いのなんのって!(◎_◎;)

最後の最後まで、全然ラクさせてくれません(涙)

結局30分近く、ラスボスと格闘して
やっと頂上への道標が見えてきました。

山頂まであとちょっと。

12:35 五竜岳 頂上到着 (標高:2814m)
祝・モンスター討伐完了っ!!!
お腹にガッツリ蓄えた、糖質パワーでヤっつけちゃりましたっ!
そ、それにしても・・・・
そのお腹・・・ヤヴァいっすよ・・・・
ツギロウさん・・・・(涙)
その3に続く。

ちなみに今日のログです。


・・・・なぜ、お腹だけポッコリ?
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