2019.8.11~15 トランス・チャポン・アルプス・レース(TCAR) ゲンジさんと その3
- 2019/08/24
- 03:12

いよいよ3日目に突入した、トランス・チャポン・アルプス・レース!
元気一杯だった初日や2日目に比べ・・・なんとなく足の張りやカラダの疲れを感じるようになってきました。
果たして我々は無事、縦走路のシンボル、槍ヶ岳に辿り着けるのでしょうか?
その2からの続きです。

夜中の2時頃目が覚めたときの気温が、13℃
昨晩は19℃でしたので、かなり今日は寒く感じます。
まっ、昨日が暑すぎで、これくらいが普通っちゃ普通なんですけどね。

シェルター内の結露も昨日より激しく、触れるとかなり濡れてしまいますが、フロアがベタベタになるほどではなく
濡れに強いファイントラックのポリゴネスト4×3なので、結露を気にせず眠ることができました。
ただ、思っていたより地面の傾斜があったようで、
眠っていると知らぬ間にシュラフごとシェルターの下部にずり落ちてしまっていて
何度かシュラフ内を這い上がらなければなりませんでした(笑)

今日もワタクシの朝ごはんはカップヌードルリフィル。

ゲンジさんは粉ミルク?にフルグラやハチミツを混ぜ込んだなかなかオサレな朝食です。

さあ、OPP対策も済ませましたし、そろそろ出発しましょうか

4:11 三俣山荘 テン場出発
テントの灯りとともに、背後の鷲羽岳へ登っていく方達のヘッデンの灯りが連なっています。
![102_large[1] (680x510)](https://blog-imgs-111.fc2.com/g/s/x/gsx1300hayabusa/201908231415365ab.jpg)
(ゲンジさん撮影画像拝借)
ワタクシはゲンジさんのソーラーパフミニをザックに取り付けて、ゲンジさんを誘導(笑)

今日のコースは、三俣山荘を出発してから、まず三俣蓮華岳に登ります。
その後双六岳は二人とも以前登っているのでパスして双六小屋へ。
そこから樅沢岳、西鎌尾根を通って槍ヶ岳に向かう、約10km・コースタイム8時間20分のコースです。

まずは三俣蓮華岳を目指します。
山頂下の分岐にザックをデポして、空身で登ります。
ゲンジさん、は、はやいっ!(◎_◎;)
![115_large[1] (680x510)](https://blog-imgs-111.fc2.com/g/s/x/gsx1300hayabusa/20190823153859e2ds.jpg)
(ゲンジさん撮影画像拝借)
それに引き換え、ワタクシは昨日のビールが残っているのか、3日目の疲れがでてきているのか
空身にもかかわらず全くペースが上がりません。(;´д`)

こ、こういうときは・・・お花、お花っ(笑)
朝日に透けるチングルマの綿毛が美しい!

5:05 三俣蓮華岳 山頂到着 (標高:2841m)
今日もお天気は快晴。これから向かう槍の穂先がくっきり見えています。
ああ、ありがたやぁ~

一日のスタートに相応しい、素晴らしい御来光を見ることができました。

このまま稜線を通って、双六方面に向かうこともできるのですが
ワタクシ達は一旦下山して、巻道コースで双六小屋へ向かいます。

今年は、全国的にコバイケイソウの当たり年なのかな?
見事な群落があちらこちらで見られます。

巻道コースはアップダウンもあまりなく歩きやすいコースです。

6:27 巻道分岐 通過

さらに進むと、眼下に双六小屋が見えてきました。

6:55 双六小屋 到着
とてもキレイで大きくて、お水も自由に補給できる、とてもありがたい山小屋です。
![128_large[1] (680x510)bu](https://blog-imgs-111.fc2.com/g/s/x/gsx1300hayabusa/20190823141538182s.jpg)
(ゲンジさん撮影画像拝借)
もうすでに疲れ果てて、放心状態のツギロウさん・・・・ではなく(笑)
GPSの電池を小屋で購入して交換しているんです!キィー!!!
つい単三電池を忘れてきてしまったのですが、ちゃんと小屋に売ってて補充することができました。
ちなみに単四電池も置いてありました。
本来必要なモノは自分で揃えて持参するのが基本だとは思いますし、あまり小屋をあてにしすぎるのも良くないと思いますが
その存在が大変ありがたいのも事実です。

昨日は双六の小屋もテン場も一杯だったことでしょう。

おトイレ休憩や、お水を補給した後、樅沢岳へ。

7:26 樅沢岳 山頂到着 (標高:2755m)

山頂からは向かいの尾根に、鏡平山荘が見えました。
今日も暑くなりそうですし・・・いやすでに暑いですし(笑)
名物のかき氷が飛ぶように売れることでしょうね。

その後は、アップダウンを繰り返しながら進んでいきます。

7:52 硫黄乗越 通過

槍ヶ岳までは、あと4.8k。まだ先は長いです。

奇しくも二年前の同じ日に、このルートを通って槍ヶ岳に初めて登ったのですが、何度通っても素晴らしい道です。
常にお槍様に見守られながら、徐々にその姿が大きく迫ってくる感じがたまりません。

ミネウスユキソウや

イブキジャコウソウや

タカネナデシコ達が足元を彩っているのも二年前と同じで、とても癒されます。

8:26 左俣乗越 到着
コースタイムより、1時間ほど早いペースで進んできているようです。

左俣乗越を過ぎると、縦走路が徐々に険しくなってきます。

岩々しい鎖場や

やせ尾根・・・・・

ザレたトラバース道などが増えてきました。
![132_large[1] (680x510)bu](https://blog-imgs-111.fc2.com/g/s/x/gsx1300hayabusa/2019082314235472b.jpg)
(ゲンジさん撮影画像拝借)
ただどのポイントも、ゆっくり丁寧に手足を運べば、それほど難易度は高くありません。

9:23 千丈乗越 到着
ここから一気に標高差300mほどの急登が始まります(;´д`)

温存していたドーピング剤を摂取!
本日のラストスパートに備えます。
さあ、ゲンジさんもご一緒・・・よっ・・・・・よよよっ!?

な、なぜ、アナタは手を振っているのかな・・・・(゚д゚)
えっ!?
き、今日の足は使い果たしたので、
先に行ってちょーーすっ!(´∀`*;)ゞ
![137_large[1] (680x510)](https://blog-imgs-111.fc2.com/g/s/x/gsx1300hayabusa/201908231424057ae.jpg)
(ゲンジさん撮影画像拝借)
ブ、ブ、ブラジャー(了解っ)!(=゚ω゚)ノ
ツギロウ、テン場争奪にむけて最後の戦(いくさ)に向かうでおじゃる・・・・・

おりゃりゃりゃりゃーーーーっ!!!!
・・・・と、最初だけ何人かブチ抜いてみたものの・・・・・・・

・・・・傾斜はどんどん増してくるし・・・・・
日陰は全く無いし、めちゃめちゃ暑いし・・・(まじ泣)

後ろも、前も、誰も見てねぇーし・・・・・・・戦(いくさ)なんてどうでも良くなってきたし・・・・
ゾンビ歩きに変身しちゃお・・・・・(鼻ホジ)

それでも・・・槍の肩から麗しい女性ハイカーさんに見られていると気づいた途端・・・・・
ウルトラ・ラストスパート発動っ!(笑)

実際は誰一人、ワタクシのことなんか見てませんでしたけど・・・(;´д`)
い、いや、いいんです。
たいていのロマンスはお互いのカン違いから始まるんですから・・・なんてね~

10:18 槍ヶ岳山荘 到着
おっ!?
「本日はテン場いっぱいになりました」の看板が、どこにも見当たらないぢゃないの!
こ、これはイケるかもっ!!!!

ドキドキドキ・・・・・
はいっ、テン泊ですね~
○○番の場所に張ってください~
ドキドキドキ・・・・・・
はいっ、ツギの方~
テン泊ですか~
ドキドキドキドキドキッ・・・・・・・・
ちょうど今の方で埋まっちゃいました~
・・・・・・(゚д゚)・・・負けたでおじゃるよ・・・

いやいやいや
ツギロウ兵は死なず・・・小屋泊に変えるのみ・・・・・
うっ、目の前に「テン場いっぱいになりました」の看板置くの、やめてもらえますか(泣)

だ、だから・・・分かりましたってばっ!(*`皿´*)ノ

まっ・・・・・いっか・・・ヽ(≧∀≦)ノ
とゆーわけで、切り替えの早い二人はキッチン槍で乾杯っ!
しかも生ビールだし(笑)

こうなりゃ、徹底的に小屋泊を楽しみましょう!

おでんも生も追加して・・・・
今日もチャポン達成っ!(=゚ω゚)ノ

居酒屋のように飲み食いした後、部屋に向かいます。

ま、まあ・・・・布団一枚に一人なら、御の字でしょう・・・(*-ω-)ウンウン

これ以上、隣人が増えないことを祈りつつ・・・
外のテラスでチャポン追加(笑)

眼下の殺生ヒュッテやヒュッテ大槍の様子・・・・

お槍様に登っている方々の様子を見ながら飲む生ビール。
まったりとした時間が流れていきます。

たまたま同じテーブルに、居合わせたハイカーさんと話す山談義もめちゃめちゃ楽しいです。
お一人は東京からこられた男性、お一人は烏帽子小屋のテン場でお向かいさんだった若い女性ハイカーさんでした。
この山ガールさんとは我々と同じルートで来ているのですが、彼女は槍のテン場を確実にゲットするため
2日目ワタクシ達が三俣で力尽きたのを尻目に、双六まで到達し、今日朝3時から歩き出してきたそうです。
しかも18kg近い荷物をしょってですよ(◎_◎;)
いやいやいや・・・・・・・生きててすいませんっ!(恥)

外の気温は21℃もありますので、寒さはあまり感じません。

お話は尽きなかったのですが、晩御飯の時間となりましたので
お二人にお別れして、食堂へ。

美味しそうなハンバーグをつまみに・・・・・・

再び、チャポーーン!
い、いや・・・さすがにお腹が・・・本当にチャポンチャポンになってきましたよ(笑)

おっ!?
夕食が終わった頃から・・・・雨が降り出しました。
大粒の雨が、勢いよく窓を叩いています。

さっきまで大勢の人が談笑していたテラスも水浸し・・・・・

あと一人のところで、張ることができなかった槍ヶ岳のテン場。
ツイてなかったのか?
それともツイてたのか?
すべては
GOD ONLY KNOWS・・・・・
その4に続く。

ちなみに今日のログです。

最初、GPSのログがうまくとれていなかったので、参考までにお願いします。
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