2019.8.11～15 トランス・チャポン・アルプス・レース（TCAR） ゲンジさんと その２

　日本一過酷な山岳レース、トランス・ジャパン・アルプス・レース・・・・・とは全く無縁の（笑）
　裏・表銀座いっき縦走！トランス・チャポン・アルプス・レースの2日目が始まりました。
　その1からの続きです。
　





　夜中1時ごろに目が覚めて、気温を確認してみると、シェルター内の気温は19℃
　いくら真夏とはいえ、びっくりするくらいの温かさです。近づいてきている台風によるフェーン現象のせいでしょうか。
　シュラフに潜り込んでいると暑いくらいでした。





　風とかあまり無かった割には、結露も少なめで、快適に眠ることができました。





　少し二度寝して、3時にはカップラーメンで朝食です。
　前日に、4時出発くらいでと話していたのですが、周りのハイカーさんの起き出しがとても早く
　ワタクシたちもつられて、早めの動き出しとなりました。





　3時半には周りのハイカーさんたちも、続々と撤収完了。
　前日の夜もすごく早く静かになりましたし、山慣れている方が多いようで、
　烏帽子小屋もテン場も、大変気持ちよく過ごすことができました。





　今日のコースは、この5日間中最長となる、総距離14.3ｋｍ　コースタイム9時間36分の長丁場です。
　まずは目の前の三ツ岳（標高：2,854m）を越え、野口五郎岳（2,924m）、水晶岳（2,986m）、ワリモ岳、鷲羽岳（2,924m）と
　合計5座に登り、三俣山荘でテン泊ですので、なかなかハードな一日となりそうです。
　コースタイムどおりに進んでも、三俣山荘に着くのが13時半過ぎになってしまうので、
　テン場の確保という意味でも、あまりまったりはできませんね。






3:40　烏帽子小屋　テン場出発
　





天気は快晴！頭上にはびっくりするくらいの星が輝いています。
特に東の空に輝くオリオン座がとっても綺麗ですね～
ミニ三脚を忘れてきてしまったのが、大失敗(;´д｀)





ブルーアワーを過ぎると、徐々に周りの景色がはっきりしてきました。






眼下には、圧倒的な雲海が広がっていました。






つい雲海に魅入ってしまって、なかなか足が前に進みません。






三ツ岳山頂は巻いて、稜線コースに入った頃に・・・・






5：02　ご来光
まさに雲の海から登る太陽です。






そして遥か遠くに、目指す槍ヶ岳と表銀座の稜線が姿を現しました。





まずは、お槍様に向かって！






野口五郎岳に近づくにつれて増えてくる大岩もなんのその







日が昇り、白銀に色を変えた雲海眺めれば、気持ちも引き締まります。






6:04　野口五郎小屋　到着






温かい家庭的な雰囲気は去年と変わらず、裏銀座の中で、この小屋の存在はとても大きいですね～
居心地がいいもんですから、ついつい長居しちゃいました。





6:52　野口五郎岳　登頂
赤牛岳や雲の平を目指す若い元気なソロハイカーさんに撮って頂きました。
お互い良い旅を！
少々、お腹の出たオジサンも頑張りますよ～（笑）






さらに贅沢な・・・・





夢のような縦走路が続きます。






7:30　竹村新道　分岐通過
いつかこの分岐を降りたところにある湯俣温泉にも行ってみたいです。






分岐を過ぎ、水晶岳に近づくにつれ、岩場やアップダウンのキツい険しい道に変わってきます。






ワリモ岳や鷲羽岳も眼前に迫ってきました。
す、水晶行った後に、アソコを登らなくちゃいけないのね・・・(;´д｀)






8:38　東沢乗越　到着
水晶小屋手前の最後の激登りに備えて、しっかり休憩を取ります。





暑さは勢いを増していますので、失われた塩分とクエン酸を補給！






さあ、もうひと頑張りっ！






後続のハイカーさん達も、大変そう。






水晶小屋は見えているものの、なかなか近づいてきてくれません（泣）






それでも足元のウサギギクに励まされて、ひたすら足を動かしていると・・・・・






も、も、もうちょっとおおおお～






9:30　水晶小屋　到着
ゲンジさん・・・・・ご臨終・・・（笑）
いや、わかります！
東沢乗越からココまではホントにキツイっすからね～(;´д｀)





ついついワタクシも、自分自身にご褒美のチャポンを（笑）
くぅ～たまらん！





名物の「力汁」も頂きます。
小屋の方のご家族なんでしょうけど愛くるしい男の子が、小屋のカウンターで注文をさばいていてびっくり。
そして、この「力汁」めちゃめちゃ美味しいです。
「名物に旨い物なし」といいますが、これは全く別物！おススメですよ。





小屋の前で、本当のトランス・ジャパン・アルプス・レースに何回も出場なさっている
某選手を発見っ！(◎_◎;)
今日は完全なプライベートとのことですのでお顔は伏せさせて頂きますが
ちゃっかり2ショットお願いしました。（笑）
気さくにいろいろお話もして下さって大変ありがとうございました。

写真を見ると一目瞭然ですが
ビシッと引き締まったカラダの某選手に対し
ビールと力汁で、餓鬼のようにお腹の出たツギロウさん・・・・・・・
こ、これが・・・・
ジャパンとチャポンの違いなんでしょうね・・・(´∀｀*；)ゞ





身も心も、すっかり満たされましたので、水晶岳に向かいます。






山頂に近づくにつれ、やや険しくなってきますので
すれ違いと落石を起こさないように注意してすすみます。





10:30　水晶岳　登頂
狭い山頂は多くのハイカーさんでごった返していましたので、早々に下山します。





いつか必ず、この先へも行きますよ！





下りは、より慎重に慎重に。
なにせハイカーさんが多いので、道の険しさよりも、落石を起こさないようにと神経を使います。






水晶小屋まで戻ったら、休憩せずに、そのままザックを担いで鷲羽岳方面へ。
ココから先は歩いたことがないので、ものすごく楽しみです。






岩苔乗越への分岐を通過し






11：52　ワリモ岳　到着
この辺りは思っていたより険しい道が続きます。





さらに鷲羽岳への登りが追い打ちをかけ、体力を奪っていきます。





ゲンジさんは、超ゆっくりだけど休まず一定のペースで登る、
ツギロウ直伝のゾンビ歩きをすっかりマスターしたようです(*-ω-)ｳﾑｳﾑ♪






12:24 鷲羽岳　山頂到着
ここも沢山のハイカーさんが休憩なさっていました。






山頂からは、今日のキャンプ地、三俣山荘とテン場がよく見えますが・・・・・
けっこうテン場は埋まってきている様子です（焦）





ですので、休憩もそこそこに下山開始です。
テン場に一刻も早く辿り着かねばっ！




ただ三俣への下りは傾斜もキツく、けっこうザレザレ！
しかもハイカーさんも多く歩きにくいこと、この上ないのですが・・・・・・





ここでゲンジさん、猛ダッシュ！(◎_◎;)
ワタクシなんぞ、全くついて行けないマッハの速さで三俣山荘へ一直線！！！





13:06　三俣山荘　到着
ワタクシのはるか前に到着したゲンジさんは、テン場の申し込みも済ませて、とっくにテン場に向かったようです。
いや、ホントに凄い。





おかげさまで、やや傾斜はあるものの、メインの登山道より少し奥まった落ち着いたスペースにテントを張ることができました。
ワタクシ達の後から、ひっきりなしにハイカーさんがやってきて、テントを張れるスペースを探して右往左往していましたので
ゲンジさんの猛ダッシュが無かったら、とてもまともにテントを張れなかったかもしれません。
本当にありがとうございました！






寝床を張り終えたら、再び三俣山荘へ。
さらにハイカーさんでごった返していましたが、展望食堂にすべりこみ念願の・・・・・






カレーとビールで乾杯っ！
水晶岳で飲んだ分と合わせて、
速攻で本日のチャポン、クリアッ！ヽ(≧∀≦)ﾉ
普通なら、このあとテントに潜り込んでお昼寝するところですが
とにかく暑いので、なんとか山荘で時間を潰し、ガスがでてきた頃を見計らってテン場に戻ります。






明日のルートを確認したり、今日歩いてきた道を振り返ったりしてあれこれ話していると
あっという間に夕食の時間です。





ワタクシは昨日と同じ「レンジで3分」シリーズのミネストローネに
常温保存パックの焼き鳥を投入し、ひと煮立ちさせて・・・・





あっという間に完成！
調理済み＆調味済みですので味のハズレがありませんし、それなりに手作り気分もありますので
なかなか良かったですよ。







その後は、ガスがどんどん濃くなり、夕焼けも全く楽しめそうになくなりました。

すこし早いですが、シュラフに潜り込んで明日に備えましょうか。

明日も、西鎌尾根と槍のテン場争奪戦という

ハードな一日となりそうですから・・・・・・



　　　　その３に続く。








ちなみに今日のログです。







山旅はホントに順調なんですけど
なんだか・・・肝臓の元気が無くなってきたような（笑）