
雪化粧した白山を間近で見たくて、
取立山(とりたてやま)へ行って来ました!
取立山は石川県白山市と福井県勝山市にまたがる標高1,307mの山です。福井では
水芭蕉の群生地として有名で、私も
山のぼりを始めて間もない今年の5月に一度来たことがあります。
「取立」という物騒な名前は、江戸時代、お隣の加賀藩白峰より焼畑農業を目的として越境してくる季節入植者に対し、勝山藩が
厳しく年貢を取り立てたことに由来するそうです。
07:35 自宅出発
08:12 勝山のコンビニにて買い出し。
実は、白山に最も近く、「白山の特設展望台」と呼ばれている
大長山(1671.4m)に行くつもりでした・・・


国道157号線を石川方面に走り、木根橋トンネルをぬけ、小原集落から大長山・赤兎山の登山口を目指しましたが・・・
マイガー! 通行止め・・冬季閉鎖(2014年11/10~2015年6月半ばまで)でした。
7月に登った赤兎山と同じ登山口だと油断して、ろくに下調べもせずに飛び出した結果が・・・
お恥ずかしい!

あわてて引き返し、お隣の取立山に変更です!157号線をもうちょっと白峰方面に進み、東山いこいの森の案内板で右折します。キャンプ場の中を通り林道を4~5km走ると取立山登山口に到着です。一瞬この林道も閉鎖されてたらどうしようと不安になりましたが、大丈夫でした。ホント下調べは大事ですね。今後気を付けなくては!
09:14 登山口駐車場到着出遅れた分、駐車場いっぱいかなと心配しましたが、5~6台停まっているだけで拍子抜けしました。5月のときは満杯で道路にもあふれ出していましたから、いくら天気がよくてもシーズンオフなんですね~
09:18 登山開始お昼過ぎからは雲が多くなる予報でしたので、急いで準備を済ませました。

前回は大滝コースから登りましたので、今回は取立山コースで山頂を目指します。

最初は幅の広い林道ですが、山頂まで1.6kmの標識あたりから岩まじりの細い道に変わります。
といっても、傾斜は緩やかで、気持ちの良いハイキングコースといった趣です。

あっ!雪だっ。と喜んでたら、しだいに雪が増えてきました。

雪が陽光に反射してとてもキラキラしています。

落し物のグローブ発見。先行の方がとりに戻ってこられるかもしれないので、そのままにしておきます。

雪きれいだなぁ~などと呑気にかまえていたら、土の地面が見えないほどになってきました。しかも日陰は凍ってツルツルです。登山靴ではかなり滑ります!

こりゃヤバいと、慎重に足を運びます。こんなに雪があるとは思ってもみなかったので、アイゼンの類も持ってきていません。というか、アイゼン自体まだ購入していません。ここでも下調べ・準備不足が露呈してしまいました。
大反省です。
ただ先行者の踏み跡はいずれもただの登山靴の跡のようでしたので、そのまますすむこととしました。
10:01 山頂まで1kmの標識日があたる斜面では、だいぶ雪も溶けているところもあり、なんとかこのまま行けそうです。

さらに10分ほど登り、植生が笹にかわってくるあたりでは、かなりの積雪に変わってきました。

雪の重みで倒れた木々が行く手をふさいでいます!

雪の量は増える一方です。山頂に向かっているんだから当然なんですけど、下界とのギャップにいまいち順応しきれていません。

ふと周りを見回すと、右手に見えるツインピークス。経ヶ岳かな?

低木となり視界もぐっと開けてきました。頂上に近づいてきているようです。

振り返ると、通ってきた尾根道の向こうに勝山平野が見えます。
おおおっ! 登山道のかなたに白く輝く山並みが!
はっ、っ、白山だぁ~! ・・・・・超かっこいい・・・・・
べっ、べっ、別山だぁ~! ・・・・これまたかっこいい・・・・
もう、足元の雪を忘れて、山頂まで駆けだします!
10:31 取立山 山頂到着(標高1307.2m)
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

言葉を失い、ただ圧倒されるだけ・・・
どれくらい頂にいたんでしょうか。
それもよく覚えていません。
山頂を越えたあたりから、男女ペアのハイカーさんが戻ってこられ、我に返りました。
途中の登山道でパーカーを脱いだり、カメラの設定を確認してたときに登ってこられ、先に道を譲ったお二人のようです。
絶景をお互い喜びあって、記念写真まで撮って頂きました。お二人はこの先、雪が深そうなのでここで引き返されるそうです。
えー・・・さすがに見ず知らずの方に
ヤマネチはお願いできませんでした。
・・・まだまだ精神的な修行も足りません。

いつまでもここに居たかったのですが、こんどは取立平とこつぶり山を目指します。山頂から下り降りていきます。
雪はさらに深くなりますが、日が差してツルツルではなくなったので、登山靴で十分歩けます。
遠くに手取ダムも見えました。
えー なにかやってますね。

白山もより間近に迫ってきます。

途中小さな沢を渡ったりして雪の中を進んでいくと・・・
10:52 取立山避難小屋 到着気分はもう、スキー場のゲレンデです。「ロッヂで待つクリスマス」が頭の中でかかってます。
小さなつむじか~ぜ~が~♪尾根をかけおりるた~びに~ふふんふん、ふんふんふんふふ~ん(歌詞忘れてます。)き~みの~きみの声の~こだま追いかけ~♪窓もドアも越えて心は滑る~
やがて~響き~わたる花火の音を~
ロッヂで待つクリスマ~ス~♪

現実は・・・小屋の中にも外にもどなたもクリスマスを待ってませんでした。毛布が放置してあるだけっす。

この先のこつぶり山でお昼にしようかと思いましたが、先行の方とだれともお会いしていないので、多分こつぶり山は人で一杯じゃないかと思い、ここですこし早い昼食タイムとしました。

思いがけず試すこととなった、「雪上おでん」 じつにすばらしい!ちょっと味に変化をつけたくて、キムチ鍋キューブをザックに忍ばせてきたのに、このときはすっかり忘れていました。まぁプレーンでも十分おいしんですけど。試したかった!

え~、食後の運動代わりに、またなにかやってますね。
・・・でも・・・やっぱりなんか違う!
11:35 取立平 到着ここが、水芭蕉の群生地です。今はよくわかりませんが、5月のシーズンには水芭蕉やショウジョウバカマがたくさん咲いていました。
11:40 こつぶり山 到着(標高1,264m)

予想どおりというか、等間隔で、お二人ずつ並んでらっしゃいます!たしかこんな法則があったような気が


大ベテランのカップルの後ろに、ちょこんとあった小さな雪だるまのカップル。 カ、カワイイすぎです。

皆さん思い思いに、こつぶり山からの絶景を満喫されているようです。

ただ、遠くの空には灰色がかった雲も増えてきたので、私は一足先に下山させてもらいます。

これから降りていく尾根道に残っている雪が白く浮きあがって見えます。

今から山頂を目指す方とも何組かすれ違いました。


登山道脇に僅かに残っている黄色や赤の木々に癒されます。
12:15 大滝まで0.5kmの標識

沢をいくつか渡って、大滝に向かいます。このあたりは急で高さのある段差が多いので下りは特に注意が必要です。
綺麗な水流に、たまらずマグカップにすくってゴクゴク。
12:35 大滝到着30mの落差は圧巻です。


滝を過ぎると、緩やかな道となり、麓の157号線も見えてきました。
12:55 登山口駐車場戻り停まっている車は12~3台に増えていました。やはり人気の山です。
はじめての雪道登山となりましたが、なんとか無事降りてこれました。感謝です。
ただ、事前の下調べ・準備不足という大きな反省点が残りました。

今日のログ
家族や、友人、ご近所さん1号・2号にも
是非見せてあげたい景色でした。
今度は、準備万端で臨みます!
あっ!2番も
思い出した。
銀の月の影を 抱きとるように
森も谷も越えて心は滑る
きっとちがう明日が訪れそうな
ロッヂで待つ クリスマスあと、ひと月かぁ~
さあ、ツギはどの山にのぼロウか?
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