今日は どこか遠くへ行きたい気分
空の見える場所へ
僕はまだ あの頃のまま
青空で 待ちぼうけ 宇多田ヒカル 「大空で抱きしめて」 より
毎年の恒例山行となりつつある、立山周回。
今年も、稜線の雪はほぼ消えたとの情報をキャッチしましたので
あの素晴らしい眺望を楽しむために、早速行って参りました。
稜線の雪は消えたとはいえ、室堂平や雷鳥沢にはまだまだ沢山の雪が残っていますので
立山三山から大走りを通って下山するショートカット・ルートで周回する予定です。
別山からの劔様も拝みたいところですが・・・ちと時間的に難しいかも。

貴重な梅雨入り前の好天にも恵まれましたので、早起きして一路、富山に車を走らせます。
最近はとても日が長くなり、朝4時すぎにはもうすっかり明るくなってきました。
4:40 北陸自動車道で日の出 立山駅~美女平を結ぶケーブルカーの始発が7:00ですので、まだ余裕があります。
途中のSAでOPP対策を遂行しながら富山を目指します。
8:32 立山室堂 到着 道中、ゆっくりし過ぎたのか、始発にはタッチの差で間に合わなかったので、7:20発の次便に乗り込みました。
美女平からは高原バスで1時間ほどで室堂に到着です。
室堂センター入ってすぐの指導所で登山届を提出します。
指導員さんにお山の状況や危険個所などをある程度聞くことができますが、指導員さんも毎日登っている訳ではないので
自分でも直近のヤマレコなどをチェックして登山道の状況をある程度把握しておく必要があります。

本日は、現在富山に住んでらっしゃる・・・・・
やんごとなき御方との山行です。
ど、どう、
「やんごとなき」なのかは・・・詳しくお話できませんが・・・・(汗)
とにかく、とっても
「やんごとない」のですよっ!キィィィ~!!!
ただ、写真でもお分かりのように、ゆうに
3メートルを超える・・・いわゆる
巨人族であるとだけお伝えしておきましょう。
そう、お仲間の
としパパさんや
Kiya99さんと同じ種族です(笑)
8:40 立山周回スタートターミナルから外に出ると、予報通り雲一つない快晴!
建物周辺の雪はかなり溶けてきているものの、室堂平はまだまだ雪が一杯残っています。

雪上車のキャタピラー痕に沿って、まずは
一の越山荘を目指します。

立山室堂山荘を過ぎた辺りからは、浄土山の麓をトラバース気味に緩やかに登っていきます。
晴れた日は全く問題ないのですが、いったんガスると方向感覚がわからなくなるので目印の竿が立てられています。

気温は13℃ 足元の雪もすでに緩んでいるので、アイゼン無しで登って行けます。

浄土山や雄山への斜面には、多くのボーダーさんやスキーヤ-さんがいらっしゃいました。
さらに・・・・・
おおおおっ!雷鳥さんっヽ(´∀`)ノ今日は、快晴なので正直会えないかなと思っていたのですが・・・・・
初っ端から、嬉しい誤算です!

好天の日曜日とあって、多くのハイカーさん達で賑わっています。

家族連れのハイカーさんも多く、
ペースの上がらないダレ気味のお子さんを、ピンピンのザイルで引っ張るスパルタお母さんの姿も(笑)
9:33 一の越山荘 到着 (標高:2700m)
山荘は4/28から既に営業を開始しています。
ただ、外の公衆トイレはまだ閉鎖中です。

下調べの通り、この先の稜線にはほとんど雪がありません。
ゆっくり休んで雄山アタックに備えたいところですが、周回は結構時間がかかります。
休憩もそこそこに出発です。

稜線に出ると、さすがに風が強まるので薄手のジャケットを羽織りました。
雄山に向かうルートは色んなレベルのハイカーさんが登っているので、落石に注意しながら進みます。
やんごとなき御方は、ポールが邪魔になるとのことで、ザックに括りつけます。

その後は、手足を駆使して着実に登っていきます。
普段から頻繁にお山に行ってる方ではありませんが、ここらへんの判断はさすが
「やんごとない」ですね~(笑)

そして、
巨人族に共通した特徴ではありますが・・・・
凄まじい歩幅で、登るのが速いのなんのって(◎_◎;)
とても山慣れてないとは思えないスピードで、ガンガン先行のハイカーさん達を追い抜いていきます!
まっ、その分小休止も多いのですが(笑)

標高が上がるにつれて、さらなる絶景が広がり始めました。

若干雪の残る、社務所直下の急登を登り切ると・・・・
10:30 雄山神社社務所前 到着室堂から1時間50分ほどで到着しました。
う~む、ワタクシが初めて立山に登ったときと、ほぼ同じタイムです。

さらに鳥居の向こうの峰本社へ。
10:38 峰本社 参拝 (標高:3003m)

頂上からは、南に、
お槍様の雄姿!

東側には、黒部湖を挟んで
針ノ木岳や
蓮華岳
五竜岳~
鹿島槍ヶ岳の見事な稜線。

北には、別山越しの
劔様が間近に聳えています。

十分、山頂からの眺望を楽しみましたので、大汝山方面へ向かいます。
やんごとなき御方は、昨年雄山までは登っているのですが、この先に進むのは初めてなので
ちょっとおっかなびっくり。雪も雄山への稜線よりは多めに残っているので慎重に進みます。
ただ適度に雪も緩んで、明確なステップもありますので、アイゼン無しで歩いて行けます。

稜線以外の斜面にはまだまだ多くの雪が残っていますが
雪解けが急速に進んでいるようで、今にも崩落しそうな所が一杯あります。

いつの間にか、雄山が小さくなり・・・・

大汝山の頂上が近づいてきました。
11:10 大汝山 頂上到着 (標高:3015m)
立山三山の最高峰です。
やんごとなき御方は・・・・・自撮りに夢中(笑)

その後、
大汝休憩所(今の時期は閉鎖中・・・っていうか開いてる季節に来たことないんですけど)の横を通って
三山めの
富士の折立へ。
あっ、それと・・・・ ね、ね、念の為に言っておきますが・・・・・・
顔隠しに使っている
「や」の文字は
あくまで
「やんごとなき」の
「や」ですからねっ!
けっして、反社会的勢力な方々をお呼びする時の
「や」ではありませんので(汗)

っと・・・その前に・・・・・
お昼ごはんにしましょうか!
「〇ーさん」もおにぎりを頬張ってご満悦(笑)

さっ、それではへお腹も膨れましたし十分休みましたので
富士の折立へ向かいましょう。

富士の折立頂上へは、ちょっと険しい岩山登りとなりますので、ザックはデポしてきました。
12:01 富士の折立 頂上到着 (標高:2999m)
無事、三山制覇することができました。
やんごとなき御方様・・・おめでとうございます!ヽ(´∀`)ノ

ただ、西側からの雲があっという間に広がり
先ほどまで見えていた奥大日岳も、飲み込まれようとしています。

これは、早めに下山した方が良さそう!

別山からの劔様は・・・・また今度。
今日は予定通り、
真砂岳手前の
大走りからショートカットで下山しましょう。

上から見ていると、先行のハイカーさんも、大走りから降りていく方が多いようでした。

歩いてきた雄山からの稜線に別れを告げ・・・・
12:40 大走りへ
イワヒバリ(岩雲雀)くんも
ピリピリと甲高い声で見送ってくれました。

最初こそ夏道でしたが、雷鳥沢に近づくにつれ再び雪に覆われてきます。

雪の状態によってはアイゼンも必要となるところですが
今日は適度に緩んでいるので、かかと落とし気味に足を運べば、アイゼン無しで下りて行けました。
途中、ハイマツ帯まで降りてくると、カエルのような鳴き声が・・・・・
ゲコッゲコッ・・・ゲココココォ~~~

おおおおっ!
雷鳥さんっ!!!再びヾ(o´∀`o)ノ
チョコボ走りまで披露してくれて(笑)
めちゃめちゃ可愛い!

キャンプ場へと続く平坦地になる手前の、最後の急坂の雪が若干凍っていて、かかと落としが効きにくかったので
サイドステップ気味に、慎重に降りていきます。
なんとかツボ足のまま降りれましたが、ここはアイゼンを装着した方が良かったかもしれません。

麓の平坦地まで降りても、ガボッたり、踏み抜くようなことは無くサクサク歩いて行けます。
13:40 雷鳥沢キャンプ場 到着テン場には、テントが2~3張のみ。

潰れてるテントもありました(◎_◎;)

いやぁ~最後の下りは大変でしたね~
野営管理棟の前でひと休みでも・・・・・・
い、いや・・・・大休止にしときましょう・・・(;´д`)
だって、ここから室堂までの登り返しは・・・・・立山周回で・・・・
一番キツイと言われてますからね・・・щ( ̄∀ ̄)ш 
前を行く、お兄さんもかなりキツそう・・・・

も、もちろん・・・・後ろの・・・・やんごとなき御方様も・・・(涙)

おおおっ、やっと登り切った先のベンチでは、前を登っていたハイカーさんが・・・
器用に寝てらっしゃる・・・(◎_◎;)はっ!・・・・・ってことは・・・・・!?
やんごとなき御方様・・・・・・
安らかにお眠りあれっ!( ̄^ ̄)ゞただ・・・・マジでこのまま、永遠の眠りにつかれるんぢゃないかと心配になってきた時・・・・・・
神の遣いが、三たび現れましたっ!(゚△゚;ノ)ノ
そよ風に乗せて、神様が癒しの息を吹きかけると・・・
ゲコゲコゲコココォ~~~~~
あら不思議っ!?
やんごとなき御方様は何事もなかったかのようにスタスタと歩き始めました(笑)
・・・・・奇蹟が起きたのです・・・・あ、ありがたや~(;´д`)
15:04 室堂ターミナル前広場 戻り
帰りの高原バスには余裕をもって乗ることができました。
雷鳥の姿を借りた神様・・・
あなた様の奇蹟のおかげで
無事、やんごとなき御方を
下界にお連れすることができそうです。
ふんとーに ありがとうございました・・・・・
(やんごとなき御方 撮影)
ゲコッ!ゲコッ!
「げこっ、こぉおおおおお~!!!!」 さあ、ツギはどのお山にのぼロウか?
ちなみに今日のログです。

最後の
「こぉおおおおお~!」は・・・エドはるみ風にお願いします(笑)
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