2018.5.4~5 祈りと静寂の尖塔にて 鳳凰三山 (ご近所さん1号と) その2
- 2018/05/19
- 21:50

答えを全部 知りたいなんて 良くないことさ
答えは全部 心の中にあるはずだから
今は目を閉じ 耳を澄まそう
小林 建樹 「祈り」 より
GW後半は、ご近所さん1号と、南アルプス・鳳凰三山 一泊二日の山旅に行って参りました。
その1からの続きです。

まずは、鳳凰三山の一つめ・・・薬師岳を目指します。

南アルプスでは珍しい、花崗岩の白い山肌と砂地は
以前訪れた北アルプスの燕岳の山頂付近を彷彿とさせますが、、ルートはこちらの方が険しい感じです。

薬師岳小屋からは10分ほどで、山頂広場に到着です。

12:21 薬師岳 山頂到着 (標高:2780m)
ここにも鉄パイプを組み合わせたピラミッド型の道標が建てられています。

ここからの富士山も絶景っ!

ただ、あまり時間も無いので、休憩もそこそこに先を目指します。

ツギなるお山は・・・・・鳳凰三山の最高峰・・・・・観音岳

気温は4℃と予報よりは高めですが、風がかなり強くなってきたので体感的にはかなり寒いです。

先行のハイカーさんは、シェルのフードをしっかり被って強風対策をしています。

12:46 観音岳 到着 (標高:2841m)

そして、観音岳を過ぎると・・・・・
オベリスクがその姿を現しましたっ!

残すは3つめの地蔵岳のみっ!
なんだか遠目には、すぐにでも行けそうな感じがするのですが・・・・

実際は、かなりのアップダウンを超えていかなければなりません。
特に北東向きの斜面にはイヤらしい残雪が残っているところが多く、下りとなる岩場などでは注意が必要です。

逆に、西側は白峰三山が連なる素晴らしい眺望が楽しめます。

観音岳から下り降りた鞍部は、鳳凰小屋への分岐点でもあります。

オベリスクに辿り着く前に、
赤抜沢ノ頭というピークを越えなくてはならないのですが・・・・・

砂地と残雪とアップダウンの連続で
めちゃめちゃキツくなってきました(泣)

こ、これ・・・・
往きはまだ良いとして・・・・帰りが・・・・・(;´д`)

やっとのことで赤抜沢ノ頭に辿り着き、大きな残雪エリアを下り終えると

13:51 賽ノ河原 到着

仙丈ケ岳(標高:3033m)から連なる南アルプスの名峰をバックに無数のお地蔵様が並ぶ、静寂で敬虔な気持ちになる空間です。

特に甲斐駒ヶ岳(標高:2967m)の山容が秀麗すぎますっ!
そして、横を見上げれば・・・・・・

オベリスクッ!!!

自然が生み出した造形の妙に、ただただ圧倒されるばかりです。
「地蔵仏」と呼ばれる巨大な尖塔には、祈りの象徴としての物凄い存在感と
賽の河原より先への、安易な立ち入りを戒めるような威厳すら感じます。

誰もが、この場所に来たら・・・・
自然と、手を合わせずにいられなくなるでしょう。

名残惜しいですが・・・・
そろそろ引き返しましょう。

ええ、すぐにでも小屋に引き返したいのはヤマヤマなんですが・・・・・・
まず、赤抜沢ノ頭への登り返しが・・・ツラいっ(;´д`)

そこから、観音岳への登り返しが・・・・・

またまた、ツラいっ!!!(´;ω;`)
そしてそして・・・・・薬師岳への登り返しが・・・・・

またまたまた、ツ、ツラいいいいいいいっ!(号泣)
1号も、もちろんツラそうですが・・・・
ワタクシは完全なシャリバテで、もう・・・・ヘロヘロッ!(;´д`)

恥も外聞もなく、ヘタり込んしまう直前でしたが・・・・・
な、なんとか富士山のお姿を見て、少しだけ持ち直しました!

15:31 薬師岳 山頂戻り
最後は、コースタイムも怪しいくらいのヘロヘロ・ペースになってしまいました。

ただ、ここまで来れば薬師岳小屋までは、あと僅か(=゚ω゚)ノ

15:42 薬師岳小屋 戻り
うまくすれば、15時過ぎには戻って来れるかな?ぐらいに思っていたのですが・・・・・
と、とんでもなく甘い考えでした!

1号は、部屋に入るなり・・・・・
爆睡っ!
よ、よっぽど辛かったんだね・・・(涙)
にしても、2.5畳の個室って・・・・・
めちゃめちゃ狭いな・・・・・(さらに涙)

ワタクシも眠たかったのですが・・・・
ビールを飲んだ途端、元気復活っ!(ΦωΦ)キラーン
カロリーと糖質とその他もろもろがキッチリと補給されたようです(笑)

夕食の時間まで、小屋の内外を探索です。
新築のペンションのようにキレイな建物で、とても快適なのですが・・・・・

GWからの期間営業を始めて間が無いためか、おトイレの調子が悪く・・・・
小屋全体で、この室外トイレ1個(大1小1)しか使えないとゆー非常事態が勃発していたのですぅ(;´д`)
(あっ、ちゃんと受付の時に、小屋の方からお詫びと説明はして頂いております。)
OPP(おなか・ぴー・ぴー)体質のワタクシや、ビールをたらふく飲んでるワタクシや、夜中に必ずおトイレに起きてしまうワタクシにとって・・・・・・
ひじょおーに、チビシイッ!(つД`)ノ状況なのですよ(いや、マジで)

こ、この不安な状況を打破するには・・・・・
飲むしかないっ!
もう一本追加ぢゃぁ~~~いっ!
(おいおいっ!祈りと静寂はドコ行った?)

5:30 夕食タイムスタート
すっかり酔っぱらったまま、頂きました(笑)

夕食後は、夕陽に染まる北岳を撮りたかったのですが・・・・・

残念ながら、北岳にかかっていた分厚い雲は、一日中とれることはありませんでした。

南アルプスに日が沈みます。
お疲れさまでした。おやすみなさい。
そして・・・・2日目の朝がやってまいりました。

今朝は、朝陽に輝く富士山を撮ろうと、少しだけ早起きしたのですが・・・・・・
既に撮影ポイントから降りてこられた他のハイカーさんにお話しをお聞きすると、
富士山の方角には広く濃く霞がかかり、位置さえも良く分からなかったとのことでしたので、早々に退散。
予報どおり、小屋のある鞍部から少し上に移動しただけで、カラダがよろめくほどの強風が吹いていました。

昨日同様、青空は広がっていますが・・・・・・
今日は、このまま下山しましょう。
心配していた朝のおトイレタイムですが、長い行列ができるようなことは無く
皆さん、ちゃんと分散して朝の儀式を終えられたようで、流石ですっ!

もちろん、これから鳳凰三山の縦走に向かわれるハイカーさんも沢山いらっしゃいますが・・・・・

6:20 下山開始

結局この2日間、お天気は良かったものの、白峰三山にかかっていた雲は、ほとんど取れることがありませんでした。

砂払岳を過ぎると、残雪が登山道を覆う樹林帯に入ります。

気温は-1℃ 今日も、朝方はかなり冷え込んでいます。

登山道の雪はカチカチに凍り付いており、ツボ足の下りはとても危険なのでアイゼンを装着しています。

7:07 南御室小屋 戻り
昨日に引き続き、水場で水を補給させて頂き、先に進みます。

南御室小屋から苺平までは緩やかな登り返し。

7:57 苺平 戻り

苺平から15分ほど下ると、ほとんど雪は無くなってくるので、アイゼンを外します。

GW前半の八ヶ岳といい、今回の鳳凰山といい
お花はほとんど見かけませんでしたが、ニリンソウのようなお花が、少しだけ咲いていました。

9:00 杖立峠 戻り

9:47 夜叉神峠 戻り

白峰三山・・・・・どクリアですっ!(涙)

10:26 夜叉神峠登山口 戻り

この時間は、車で一杯でした。

帰り道、芦安温泉の岩園館で大きな露天風呂に入ってさっぱり!
いつまでもビール片手に入っていられそうな、ぬるめのとても良い温泉でした。

巡る季節のなか 鼓動を感じ
不思議なほど 見渡しのいい
昨日の自分が 遠ざかっていく
今は目を閉じ 耳を澄まそう
小林 建樹 「祈り」 より
さあ、ツギはどのお山にのぼロウか?

ちなみに1日目のログです。


こちらは2日目。

なんだかんだ言って・・・・・八ヶ岳と同じ、ゆるゆる行脚でした(笑)
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