
極寒の中、東西の天狗岳に登頂することができましたっ!
その1からの続きです。

山頂は、まさに
グラン・ブルー(雄大な青)

いつまでもブルーな世界に浸っていたいところですが・・・・・

これだけ太陽の光を浴びているというのに、気温は
-10℃ (;´д`) 加えて、カラダを持ってかれるほどの強風が吹き抜けるので、とても長居はできそうもありません。

と、とにかく・・・・・ぶ、無事、テン場に・・・・・帰りましょう!
12:10 下山開始
帰りは、山頂を巻いてトラバースしていきます。

トラバース路はしっかり踏み固められていて、かつ凍っていないので安心して歩くことができます。

風裏は天国のよう(笑)

ただ、天狗の鼻を回り込むと、かなりの急傾斜となるので注意が必要です。
(あつぷりさん撮影画像拝借)雪と岩のミックスルートですので、アイゼンを引っ掛けたりしないよう、帰りはより慎重に下っていきます。

天狗の奥庭ルートは雪がまだ少ないためか、誰も通っていないようでした。

樹林帯まで戻ってくればひと安心。

森が強風を遮ってくれるので、陽光の暖かさと有難さをより感じことができます。
12:58 テン場戻り
す、すぐさま・・・・・
乾杯~~~っ!ヽ(≧∀≦)ノく、くぅ~!!!
青空の下で飲むビールは最高っ・・・・・のハズなんですが・・・・・・

カラダが冷え切ってしまっているので、
ワタクシとゲンジさんは、たまらず小屋内に退避っ!
とにかく温かいものを胃袋に流し込みます。
く、くぅ~!!!暖かい小屋の中でラーメンをツマミに飲むビール・・・最高っ(;´д`)

ワタクシがヘタレてる間に、スーパーロボット達は着々と宴の準備をすすめて下さっていました。
見事なテーブルが出来上がってきています!
(なっきーさん撮影画像拝借)遅ればせながら、ワタクシ達が仕上げを・・・・・・って・・・・・
こ、この永久凍土、ハンパない硬さっす(泣)とてもスコップでは歯が立たず、
ピッケルの乱れ打ちでなんとか座れる高さまで掘ることができました。
「明るい豪脚」こと、エンゾ・アツプリーノが得意のパスタ料理・・・・ではなく(笑)
アツプリーノ家秘伝のたれでつくる焼肉をすぐさまスタンバイッ!
「人に生まれてしまったオコジョ」こと、ナッキー・マイヨールは雪を溶かしてお水を量産っ!
2人のサバイバル感がハンパないっす!(◎_◎;)

カチコチに凍っていたお肉からジュージュー湯気が立ち昇ってきました。
もう、いつでもOKですよ~
と、と、とれびあ~~~~んっ!!!ナッキー・マイヨールの歓喜の叫びが、雪原に響き渡りました(笑)

よ、よ~し!
ツギはワタクシが満を持して放つ、
しゃぶしゃぶじゃあーい!!!
サッと湯通した高級しゃぶしゃぶ肉を熱々ピリ辛のキムチ鍋風タレにくぐらせれば・・・・・
ぴ、ぴ、ぴ~~~~るっ!!!(最悪~~~っ!!!)
灰汁だらけのお肉を、すでに冷た~くなったタレに浸してイタダクのは・・・・・(涙)

し、しかも・・・・・
ふと、気づくと・・・・
誰一人、外で宴会なんかしてねーぢゃねーか!(;´д`)
慌てて、小屋に逃げ込みストーブの側で暖をとりますが・・・・
カラダの冷えはなかなか治まりませんでした。
で、でも、小屋があってホントに良かった(マジ)どえむマスターへの道は険しく、果てしなく遠い・・・・・

かれこれ・・・1時間くらい小屋の中で、凍ったビールを溶かしながらカラダを温め直し・・・・・

ソッコーでテントの中へ!!!
マットはR値の高いサーマレストのネオ・エアー女性用。
イスカの象足、ミズノの極厚発熱インナーにフリースのミドル、そして上下ダウン。
シュラフはモンベルのダウンハガー#3に、ファイントラック ポリゴンネスト9×6の二枚重ねという最強タッグに潜り込みます。
体温で上下ダウンやシュラフが暖まってきたら、ビールの酔いも手伝って、あっという間に夢の中でした・・・・

夜中、2回ほどおトイレに起きましたが
外をそのまま歩けるタイプの象足ですので、煩わしさはあまり感じませんでした。
テント内には霜が張り付いていて、風でテントが大きく揺れたりカラダが当たったりすると
パラパラと落ちてきます。トイレの時だけでなく顔に霜を浴びtときも何回か目が覚めてしまいました。
ただ、シュラフの中は暖かいので、頭からすっぽり被り直して再び夢の中です。
4:00 起床気温は-7℃ シュラフから出て、シェルを羽織って朝飯の準備です。

換気に気をつけながら、テント内でお湯を沸かします。
ペットボトルの水はシュラフの中に入れておいたので凍せらずに済みました。
足は象足のまま(笑)
テント内で食事せざるを得ない雪山では、ステラリッジ2の広さが有難いです。

昨日の夕食が、豪華な牛肉三昧でしたので
今朝は質素にカップ麺とカチコチおにぎりです。

朝ごはんを済ませたら、ご来光を見るための準備です。
夜明け前は昨日よりも寒くなる可能性が高いので、
ワタクシは寝る時に着ていたダウン上下にシェルとパンツを重ね着して完全防寒です!
6:22 ご来光に向けて出発
稜線に出ると、風が昨日同様とても強く、厚着してきて大正解でした。
ただ、空には雲が垂れ込めスカッとした日の出は見込めそうにありません。

山頂に着くまでに、ご来光が終わってしまいそうなので途中の稜線で待ちます。

気温は-11℃ 厚着の効果もあって、カラダを動かしていないにも関わらず、昨日ほど寒さは感じませんでした。
6:59 2017年最後の御来光
見るもん見たら・・・・・即撤収(笑)
7:27 テン場戻り
チャチャっとテントを片付けて、黒百合ヒュッテにお別れです。
今年は2回もお世話になってしまいました。相変わらず素晴らしい小屋&テン場でした。

下山途中、ツリ目の大きな雪だるま君の前で休憩。
標高が下がるにつれ、ダウン重ね着ではさすがに暑くなってきたので、脱ぎます。
(ゲンジさん撮影画像拝借)9:30 登山口戻りテン場からはツボ足で戻って来れました。
9:34 渋御殿湯 戻り渋の湯は10時からなので、残念ながら別の温泉へ。
9:39 駐車場戻りおつかれさまっしたぁ~~!20分ほど下った「縄文の湯」で汗を流し、ゲンジさんの運転で、一路福井へ・・・・・。
とにかく寒い山行でしたが、
お仲間と一緒に、山で過ごせた年末。
とってもグランブルーな2日間でした。
ありがとうございました!さあ、ツギはどのお山にのぼロウか?
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