2017.12.24 無敵の力は、ぼくの為に 越前甲 （ビール好きお仲間と）

　空にそびえる　くろがねの城

　スーパーロボット　マジンガーZ

　無敵の力は　ぼくらの為に

　正義の心を　パイルダー・オン！

　　　　　　　水木一郎　「マジンガーZ」　より



　来年2018年1月、映画化で45年ぶりに復活することが話題の「マジンガーZ」
　ワタクシも神童と呼ばれていた幼少の砌には、大いに心熱くしたものでした。
　そして、マジンガーZといえば・・・主人公、兜　甲児（かぶと　こうじ）の活躍は忘れられません。
　そしてそして、兜　甲児といえば・・・・・・福井にも「かぶと」の名を冠した素晴らしいお山があるのですっ！
　（ふぅ～やっとつながったな）






　その名は、越前甲（えちぜんかぶと　標高：1,320m）
　福井県勝山市と石川県小松市の県境にあり、正式には越前大日山（えちぜんだいにちやま）と呼ばれています。
　トロイデ型の火山で、山頂はドーム状・側壁は急峻な岩壁となっており、その山容が武具の兜に似ていることからその名が付いたそうです。





6:05　国道416号線　除雪最終地点到着
もともと今回の山行は、同じビール好きお仲間であるゲンジさんの・・・・
「取立山～銀杏峰～荒島岳～取立山～銀杏峰～荒島～福井冬山無限ループから脱却したいよぉ～」という魂の叫びがきっかけとなったのですが、残念ながらゲンジさんはお仕事で参戦できず。
　




なので・・・・
なっきーさん＆あつぷりさんという
最強のスーパーロボット２体との山行となりました（笑）




　　　　　（あつぷりさん撮影画像拝借）
そしてさらに、このスーパーロボット２体が合体した暁には・・・・・
マジンガーZを遥かに超える、最凶無敵のリーサルウェポン！
ツギロンガーZZ（つぎろんがぁー・だぶるずぃー）に変態するのだっ！！！





と、とりあえず・・・
なっきーさんをツギロンガーZ（下半身）




あつぷりさんをツギロンガーZ（上半身）
とゆーことにしとこかな（笑）






6：34　登山開始
まだ、辺りは暗いのでヘッデンを点けて、除雪されていない国道416号線を北上します。






気温は3℃　道路に流れる水が凍っていたので、0℃近いのかなと思っていましたが
意外に気温は高めです。







　　　（あつぷりさん撮影画像拝借）
パーティー登山の場合、しんがりを務めさせていただく場合が多いのですが、今回は率先して先頭を歩きます。
とゆーのも、越前甲は福井三大急登の地位を、あの　みつまた山や経ヶ岳と競い合ってるほどの急峻なお山なのです。






特にコース中盤、稜線の手前と稜線に出てから1180ピークまでの等高線の混み方がハンパありません（泣）
また山頂手前もヤセ尾根の急登のようですので油断できません。
ですので、この辺りのヤヴァいエリアはスーパーロボット2体に任せて、
最初だけ先頭を行く作戦です。ﾑﾌﾌｯ





　　　　　　　　（なっきーさん撮影画像拝借）
前日のものと思われる山スキーのトレースがあり、とても有難いのですが、
トレースを辿っても浮力の違いでそれなりに沈み込みます。
「表面パリパリ、中身ジューシー」といった感じの雪で、微妙に歩きにくいです。




後続のスーパーロボット達からは・・・・・
「ここの先頭はカウントしませんからっ！」
と非情な宣告を受け、すっかり計画を見透かされていたようです（笑）






スタートしてから50分ほど歩いたところで林道を外れ、沢に沿って山に取り付きます。
たぶん夏の登山口はこの辺のハズです。





最初の森を抜けると視界が開け、前方に屏風のような越前甲の岩壁が現れます。




雪が付かず、氷柱が幾つも垂れ下がる光景は迫力があります。
まっ、でも、ここを登る訳ではないので安心を（笑）





岩壁を迂回して、比較的傾斜の緩い東側斜面をトラバースして稜線に取り付くルートをとります。





登り一辺倒ではなく、アップダウンも結構あります。
雪もだいぶ深くなってきました。




ほぼ垂直に近いような深雪の下りも、なっきーさんは躊躇なく平然と降りていきますが・・・・・





・・・・フツーこうなりますわな（笑）





　　　　（なっきーさん撮影画像拝借）
稜線に出る直前のトラバースは、木々のまばらな急斜面を通るのであまり気持ちの良いものではありません。
早く通り過ぎたいのにベルトが緩んで左足のスノーシューが外れてしまい、ちょっと焦ります。
ベルトの緩みがでないよう、定期的にベルトを締め直さないといけませんね。






8：38　大日峠近くの稜線に出る
稜線はかなり強い風が吹いており、さすがのなっきーさんもツルギジャケットを羽織ります。






　　　　（なっきーさん撮影画像拝借）
夏道があるはずの尾根は、藪が濃そうで雪庇の状況も分からないので
右の斜面を巻いていきます。





さあっ！そろそろスーパーロボット達よっ！
合体し無敵のツギロンガーZZに変態して・・・・・・
私を頂上に連れてっておく・・・・・れ・・・・・・・・





　　　（なっきーさん撮影画像拝借）
・・・・・・・あ、あら！？
ち、ちょっと・・・・待って・・・・・・上半身ロボッ！




　　　　（なっきーさん撮影画像拝借）
ち、ち、ちょーーーと待ってぇーー！・・・・・下半身ロボッ！！

２体ともっ！
そ、そ、操縦者（パイロット）を置いていくんぢゃなーーいっ！(つД`)ノ




まぁ～とにかく傾斜が急すぎて
先行のお二方のトレースを忠実になぞっているのも関わらず
置いたステップごと雪が崩れきてしまい、まともに前へ進めません（泣）






　　　（あつぷりさん撮影画像拝借）
9：24　1180Mピーク　到着
途中、何度も左足が攣りかけて、心が折れかけていましたが
なんとか激ヘロヘロで到着！







　　　　　（なっきーさん撮影画像拝借）
なっきーさん、あつぷりさんお待たせしてすいませんでした。
お二人のトレースが無かったら、とてもここまで辿り着けなかったでしょう。
疲れ果てて、この辺りの写真を１枚も撮ってないのが、その証拠です。







一気に眺望も開け、曇り空ですが白山もキレイに見えています。





取立山から鉢伏山、大長山へと続く、是非この冬行ってみたいルートも確認できます。







さあ後は、最後のひとのぼりっ！





・・・・・なんですけど、もう全く、スーパーロボット達にはついて行けません(;´д｀)





お二人の影も形も見えなくなってしまいましたが
急に青空が広がってきました。
なんだか少し力が復活したような気がしました。




　　　　　　　（あつぷりさん撮影画像拝借）
1180ピークから、再び急登と格闘15分。
も、もうアカンと思ったところで・・・・・・・・





仲間が・・・待っていてくれました・・・・・





そして、一緒に山頂へ・・・・・





10：04　越前甲　山頂到着　（標高:1,320m）




山頂の気温は1℃　
風が強いので体感的には、氷点下に感じます。





そして、恒例の記念写真（笑）
なっきーさん、いつも三脚ありがとうございます。





パ、パ、パイルダぁー　オーーーンッ！！！ヽ(´∀`)ﾉ







なっきーさんもあつぷりさんも
この先の加賀大日山まで行きたそうでしたが・・・・・・
そ、それだけは勘弁してくださいっ！（大マジ）





白山連峰を中心に、360度の眺望を楽しんだら・・・・・





名残惜しいですが、下山開始です。






あれだけシンドかった坂も、帰りはめちゃめちゃ楽しい！





トレースの無い新雪歩きも、下りなら余裕です。
ただ、調子に乗って方向を間違えると、辛い登り返しが待っているので
ルーファィしながら慎重に。





風の弱いところまで降りたところで・・・





　　　　　（なっきーさん撮影画像拝借）
なっきー軍曹のキビシイ監視のもと、塹壕掘り（笑）




軍曹の許しが降りたところで、ランチタイムですっ！
あつぷりさんの新兵器・ブラストバーナーかっちょイイっす。
あれ！？　ぐ、軍曹のガス缶には何も付いてませんが・・・
い、いや何でもないっす！・・・かっちょイイっす！！(◎_◎;)




ワタクシも、カップラーメン以外の食べ物をすっかり車に忘れてしまいましたっ(￣^￣)ゞ





お腹が膨れたら、再び急坂を下ります。




標高が下がるにつれ、雪が緩んできて
降りるのも一苦労です。





こんなんなったり・・・・・




雪崩が起きそうなとこをダッシュでやり過ごしたり・・・・・




おどけてみたり・・・・・





ちょっとヤバかったり・・・・・・






マジでヤバかったり・・・・・
い、いや、誰も笑ってませんよ(ﾟ∀ﾟ)





気温が11℃にもなれば踏み抜き祭りもやむを得ませんね。





13：01　スタート地点戻り







おつかれさまっしたぁ～～～ヽ(´∀`)ﾉ




山をくだく　くろがねの城

スーパーロボット　マジンガーZ

無敵の力は　ぼくらのために

正義の怒りは　みんなのために

マジンゴー！　マジンゴー！

マジンガーZ


　　　　水木一郎　「マジンガーZ」より






さあ、ツギはどのお山にのぼロウか？





ちなみに今日のログです。





初めての越前甲・・・・
ワタクシには、いささかハード過ぎるお山でしたが
2体のスーパーロボットの無敵の力のおかげで
山頂を踏むことができました。
これからも無敵の力は・・・
ぼくのために・・・（ウソ）