It's been a hard day's night
And I've been working like a dog
It's been a hard day's night
I should be sleeping like a log
今日は ホントにキツかった
まるで犬のように働いたよ
今日は ホントにキツかった
きっと丸太のように 眠るんだろうな The Beatles 「A Hard Day's Night 」より
これまで、ロングトレイル挑戦の度に
教科書のように使わせてもらってきた
「PEAKS特別編集 日本のロングトレイル」(枻出版社) その中で紹介されていて、ずっと気になっていたロングトレイルがありました。
それが・・・・・
(わかやま観光情報のHPより抜粋)癒しと再生の聖地と呼ばれる「熊野」へと続く、世界遺産の道・・・・
熊野古道です。
ひとくちに熊野古道といっても、
「紀伊路」「中辺路」「大辺路」「伊勢路」「大峯奥駆道」など様々なルートがありますが
今回は、弘法大使・空海が開いた山上の宗教都市・
「高野山」と
熊野三山の中心、全国に3000社以上ある熊野神社の総本宮
「熊野本宮大社」を結ぶ
「小辺路:こへち」の縦走にチャレンジして参りました。
ありがたいことに、今回同行してくださることになったのが・・・・・ビール好きお仲間の・・・・
あつぷり師匠ですっ!
えっ!?
それは、高野山 中門の仁王像ぢゃないかって?
いえいえいえいえいえっ!
この方は・・・・れっきとした・・・・・あつぷり師匠ですっ!( ー`дー´)キッパリ
なぜなら・・・
総距離およそ70kmの全行程の
半分を初日に歩き切ってしまうなどというプランニングを、
サラッとぶちかましてきておじゃるのは・・・
仁王様の仕業以外、ありえないからです!

これが、その・・・
問題のライン画面(笑)いつもながらの綿密なプランニングは、本当にありがたいのですが・・・・・
1日目の
「三十丁の水」は、スタートの高野山からマップ上、
ちょうど35kmの地点です。
・・・・・・・ど、どう思います?・・・・視聴者の皆さんっ!(号泣)
ただ、これまで数々の神プランを立案されてきたあつぷり師匠のことですから・・・・・
ナニか深いお考えがあってのプランに違いありません。
まっ・・・・・・・うすうすとは・・・・感じちゃってますけどね・・・・(笑)
4:30頃 高野山 到着福井を23時頃出ましたので、およそ5時間半ほどです。
高野山手前で長いワインディングロードが続き、思ったより時間がかかりました。
街の中心部からはやや外れた無料駐車場に停めさせて頂き、準備を整えます。
4:40 駐車場出発自宅でザックの重さを測ったところ、水分500ml込みで11kgほどでした。
今回天幕はツェルトを使う予定ですが、二泊三日分の装備となりますとやはりそこそこの重量になってしまいます。
あつぷり師匠もワタクシも、ザックは
ゴッサマーギアのマリポサでお揃い(笑)
軽いのに丈夫で、十分な容量と大小のポケットがとても使いやすいホントに素晴らしいザックです!

街中のコンビニで、水分1Lと本日の食料&ビール500mlを追加しましたので、ザックは
13kgほどになったか思います。
おトイレもお借りして、準備万端のハズだったのですが・・・・・・

街中マップで現在地と小辺路スタート地点を確認。
5:06 熊野古道小辺路始点 到着金剛三昧院の石柱のある辺りが小辺路のスタート地点とされているようです。
(あつぷりさん 撮影画像拝借)はやる気持ちを抑えきれず、ズンズン進みすぎて金剛三昧院の門前まで来てしまいましたが、少々行き過ぎてしまったようです。
来た道を戻ると・・・・

小辺路の標識と分岐点を発見。
ヘッデンの照らす範囲外だったためか、見逃してしまったようです。

いよいよ本格的に小辺路を歩き出したぞっ!
寝てない割にはカラダも軽いし、手も軽いっ!調子いいんぢゃ・・・・・・
んっ?・・・・・・手も軽い!???
や、やってしまいました・・・(;´д`)スタート前のコンビニにトレッキングポールを置き忘れてきてしまいました。
あわてて取りに戻ったものの・・・・けっこうな距離があり、大幅なタイムロスです!
あつぷり師匠っ!ホントに申し訳ありませんでしたっ!!!!
5:46 熊野古道小辺路 始点戻りかれこれ、よ、よ、45分近くロスしてしまったようです。
それでも師匠は・・・・・
「全然、全然! ゆっくり行きましょうよっ!」と笑顔を向けてくださいます。
優しいお方だっ・・・・・・(涙)(・・・・初日の宿泊ポイントを・・・スタートから35kmの地点に設定したこと以外は・・・・・・・・)
そして、先ほどの分岐から小辺路に本格復帰!
すっかり明るくなってしまいました(;´д`)
6:02 ろくろ峠通過小辺路を歩き出して最初の「峠」ですが、高低差はほとんどありません。

その後も分岐には標識が詳しく立てられており、とても分かりやすいです。
ちなみにここは、高野山女人道との分岐。
6:40 薄(すすき)峠 通過
その後も、高低差の無い、遊歩道のような広くて平らなトレイルが続きますので
修験道的な厳しさは全く感じられません。師匠も力を持て余している様子(笑)

ただ、道の両脇には、いにしえの生活を彷彿とさせる石垣や道標などが現れ、歴史の重みを感じることができます。

これは
「丁石」と呼ばれ、
「くまの本宮より十七里」と刻まれています。
い、い、今も昔も・・・70kmあったのね・・・・当たり前だけど・・・・
7:13 御殿川(おどがわ)の鉄橋通過
気温は17℃ 風も無く、全く寒さは感じません。Tシャツ一枚でも、むしろ蒸し暑いくらいですね。

温暖な地域のため、紅葉にはまだまだ早いようですが、そのぶんお花が結構咲いていました。
これは、
曙草(アケボノソウ)
花弁の先っちょに点々とした模様があり、これを明け方の星に見立てたのが名前の由来だそうです。
7:28 大滝集落 到着集落内にキレイなおトイレが設置されています。
ワタクシも有難く利用させて頂きました。
このおトイレだけでなく、熊野古道上のおトイレは、どこもホントに綺麗でビックリ致しました。
普段から維持管理に携わっている方々や、利用される方のマナーの良さに感動です。

集落内に東屋もあり、至れり尽くせり!

民家の敷地内というか・・・軒先が熊野古道なのね・・・・(笑)

そして再び、山道へ。
この辺りは、真っすぐ伸びた檜林が凛とした雰囲気を醸し出しています。
8:06 高野龍神スカイラインと合流
ここからはしばらく車道歩きとなるので、車に注意しながら進みます。

おっ〇〇のようなキノコにも元気をもらいつつ・・・(笑)
8:31 水ヶ峰分岐通過この分岐で山道に入らず車道を直進すると、レストラン・おトイレ・休憩所のある野迫川村総合案内所に辿り着くようです。

ワタクシ達は、再び山道へ。

傾斜がきつく、シンドイところでは、度々チョコレートを分けてくださるあつぷり師匠。
優しいお方だっ・・・・・・(涙)(・・・・初日の宿泊ポイントを・・・スタートから35kmの地点に設定したこと以外は・・・・・・・・)
この辺り、熊さんもいらっしゃるようですが・・・・AP仁王様には勝てないので・・・安心です(笑)
8:47 水ヶ峰集落跡通過
その後、舗装された林道タイノ原線を歩きます。
この辺りは、何度も山道と舗装された林道を行き来します。
ただ、ここまで瞬間的に急な坂とかはあったものの、険しい場所や息が上がるようなところはほとんど無く、
「こんな感じの道が続くのなら、小辺路2日でイケそうですね~♪」、
と、ワタクシも
軽口を叩く余裕がありましたよ・・・・・確かに・・・・ここまではね・・・・・。
9:14 東屋 通過そ、そして・・・・
「こんな感じの道が続くのなら」とゆー条件付きだったハズですが・・・・・
あつぷりさん・・・・聞こえてますか・・・・・・。

その後、野迫川温泉との分岐を過ぎます。
野迫川温泉は名湯が多い奈良県の中でも随一といわれるほどの泉質だそうです。
ツギの経由地、大股までのバス送迎もあるとのことですので、日程に余裕があれば立ち寄るのも大アリですね~

分岐から12~3分下ると、大股の集落が見えてきました。
この頃には、日差しも強くなり、汗が滴り落ちてきます。
10:22 大股バス停 到着キレイなおトイレと自販機があり、ポカリと水を二本補給。

この先に待つ、小辺路で初めて標高1000m超えとなる
伯母子(おばこ)峠に向けて、久々に時間をとって休憩しました。
10:37 伯母子峠アタック 開始
今回のルートで最高峰となる伯母子岳(標高:1344m)に続く道とあって・・・・・・
今までとは全然違うタフネスっぷりですっ!!!(泣)まっ、そんなラクに熊野まで辿り着けるワケねーわなぁ~・・・・今までが幻想だったようです(;´д`)

急登を30分ほど登ると、小屋と広場が見えてきました。
萱(かや)小屋です。
二泊三日の行程の場合、この伯母子峠近辺を初日の宿泊地とするのが・・・・
普通なので(笑)この辺り、他の方のレポとかで結構下調べしてたんですよ。
それによると、この先の伯母子峠小屋よりもキレイで広くて使いやすいと紹介されていました。

たしかに小屋の内外とも、とてもキレイで安心して泊まれそうです。
小屋の中には、囲炉裏や薪まであってビックリ!

小屋の裏には水場もあり、野営地にも申し分なしです。
12:05 桧(ひのき)峠 通過こ、この峠手前も、キツかった・・・・・(;´д`)
ここへきて、六甲全縦や京都一周トレイルの時とは違う、重いテン泊装備が
ボディーブローのようにじわじわと効いてきているようです。
12:30 伯母子岳 分岐通過師匠が「小辺路を忠実に辿ろう」と仰ってくださったので、喜びをかみしめながら山頂はスルーです(笑)
12:46 伯母子峠小屋 到着
下調べしたレポどおり、萱小屋に比べると小屋自体も小さく古いようです。
隣に建っているおトイレの方が、どう見ても立派です(笑)
しかもドアを開けようとしても、ビクともしませんでした。
巻物のようなお手製のルートマップを広げて、残りの行程を確認するAP仁王様(笑)
地図を睨みつける眼力がハンパありませんっ!
そのお姿は、高野山の中門で巻物を手に聳え立つ広目天像そのものっ!!!

この頃には少しガスが出てきて、日差しがあまり強くならず、気温もあまり上がって来なかったで助かりました。

さっ、後は下るだけ♪
・・・・・・・ていっても・・・・・・麓の三浦口までは・・・・・・
あと10km弱あるんだよなぁ~(泣)

途中、熊さんにしか見えない切り株にビビったりしながら・・・・・
13:30 旅籠 上西家跡 通過江戸初期には街道上の重要な旅籠として、巡礼者や物資を運ぶ馬子達が大勢泊まり、とても賑やかだったそうです。
今は往時を偲ぶ石垣が残されているだけです。

辺りにはトリカブトが鮮やかな青紫色の花を咲かせていました。

さらに急坂の尾根を登ります。
14:14 水ヶ元茶屋跡 通過とても柔和なお顔をされた弘法大師像に、ここまでの無事をお礼し、これからの無事もお願いします。

この辺りは、携帯の電波が届くようです。

歩いても歩いても、なかなか三浦口までの距離が縮まりません(泣)

加えて、熊野古道の写真でよく見る、
石畳の道が現れてきたのですが・・・・・・・
とにかく滑るので、危なっかしくってスピードを上げられません!
15:20 伯母子岳登山口(三浦側) 到着師匠の後をついて行くことさえ難しいくらいヘロヘロです(;´д`)

それに対し、師匠・・・・・いや・・・・AP仁王は標識をなぎ倒そうとするくらい元気一杯(笑)

登山口近くのおトイレで、用を足そうとしますが・・・・・・ガスしかでない・・・お山あるあるの一つですな(笑)

トンネルを抜け三浦の集落に入ったところに、村のよろづ屋さんを発見!!!

お茶やポカリなどの飲料の他に、ビールや発泡酒もキンキンに冷えています♪
しかも、全く普通の平地標準価格!ありがたやぁ~!!!!

師匠と感激の乾杯っ!
う、うますぎる・・・(泣)

お店の親爺さんに「水は軒先の水道から汲んで行けばええよ」と言われたので・・・・
ありがたくお言葉に甘えます(笑)
甘えついでに、近くの野営出来そうな場所をお聞きすると・・・・
「そこの学校、もう廃校やで、そこ使ったらどうや?」
とのお言葉。

他にも色々、三浦集落のことを教えて下さった親爺さんにお礼を言って、学校へと向かいます。
ただ、学校は地元の方が集会に使っているようで、車が一杯停まっていたので他を当たることに。

(十津川村観光協会のHPより抜粋)
学校前には、
農家民宿 政所もありますので、ワタクシ達のようにテン泊しない場合は、こちらを利用させて頂くのも良さそうです。

三浦口バス停を過ぎ、船渡橋を渡る手前にナイスな水場発見!
先ほどの「よろず屋さん」といい、この「三浦の湧水」といい
三浦集落にはガイドマップに載っていない素敵なスポットが多いです(笑)

船渡橋を渡っていると、

小辺路ルートから外れた神納川沿いに自販機のある建物を発見。
かなり遠回りになるので、やはり飲み物は先ほどの「よろず屋」さんで購入しておいた方が良さそうです。

なかなか野営適地が見つからず、三浦峠の登山口も過ぎてしまいました。
コンビニ帰りのように、白いビニール袋をぶら下げて家路につくあつぷり師匠(笑)

15分ほど?登った所で、やっと野営適地発見♪
疲れたカラダにムチ打って、設営しました。
でも、持参したツェルト、
ジュウザ L&EシェルターDXは設営も簡単に張ることができます。・・・・・・・ってまぁ・・・・・あつぷり師匠にかなり手直しして頂きましたけど(笑)
師匠はツェルトの底にエマージェンシーシートを敷いていますね。
(あつぷりさん撮影画像拝借)先ほどの「よろづ屋」さんで追加購入しておいたビールと、もともと担いでいたビールを飲みながら
晩飯の準備です・・・・・・が・・・・・・意識朦朧としていたのか・・・・
具材を入れずに火をつけ、ミニフライパンを焦がしてダメにしてしまったり、散々な晩餐会に(;´д`)

結局、アルファ米にカレーしか、まともに食べれませんでした。
師匠に、炭焼き風味の焼き鳥を食べて頂きたかったのですが・・・・・・
あっという間に日は落ちて・・・・・・・・
明日も30km以上のハードな行程が残っています。
正直、どこまでイケるか分かりませんが
熊野本宮大社目指してがんばりましょう!
それでは、おやすみなさい・・・・・・・
だって明日は・・・・
・・・1時起きですしおすし・・・・(∩´∀`)∩
ちなみに、今日のログです。

明日30km、3km/hで歩いたとして10時間・・・・
15時のバスに乗らないと高野山に帰れないし・・・・
熊野本宮でいろいろお参りとかするとなると・・・・
最低12時には熊野本宮に着いていたい・・・・
・・・・・・やっぱ・・・・1時起きの・・・・2時出発なのね・・・・・(涙)
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