2017.9.10 恥ずかしながら・・・ チブリ尾根～別山～三ノ峰～杉峠 周回 （ソロ）

　山のぼりを始めて3年が過ぎた。
　地元の白山には、もう何回登っただろう・・・・・
　メジャーな砂防新道から始まって、
　観光新道・平瀬道・美濃禅定道・白山禅定道・釈迦新道・加賀禅定道、
　そして白山三山登拝や北部1day周回も踏破した・・・・（遠い目）

　だが・・・・いまだに・・・・・

　チ、チ、チブリ尾根は登ったことが無いのだっ！( ｰ`дｰ´)ｷｯﾊﾟﾘ

　つ、ついでに言っちゃうと・・・・・

　べ、べ、別山～別山平も歩いたことが無いのだっ！(;´д｀)ｱｼﾞｬﾊﾟｰ

　こ、これでは、とても「ジョーキューシャ」などと名乗れないではありませんか（泣）






　　　　（ヤマレコの便利機能、ヤマプラの画面を抜粋）
とゆーわけで、恥ずかしながら
未だ登ったことの無いチブリ尾根（下ったことは一度ある）や通ったことのない別山～別山平を繋いだルートがこちらっ！
市ノ瀬ビジターセンターを起点に、
チブリ尾根を使って時計回りに別山～三ノ峰～六本檜～杉峠と進み、三ツ谷へ降りて、市ノ瀬に戻る計画です。
ヤマプラではルートとして繋がりませんでしたが、三ツ谷から市ノ瀬は林道と県道を歩いて戻ります。
市ノ瀬から三ツ谷まで、CT11時間10分　18.2ｋｍ　と算出されました。
それに繋がっていない三ツ谷から市ノ瀬までの約3ｋｍ・1時間ほどをプラスすれば・・・
全体で、所要時間12時間、距離21ｋｍほどといったところでしょうか。





5：02　　市ノ瀬ビジターセンター駐車場到着
ちょうど始発のバスが出る頃に、到着しました。
駐車場は満車かと思っていましたが、若干空きがありました。
係員の方の誘導に従って、下の段の駐車場へ。準備を終えた皆さんが続々とバス乗り場に向かっていきます。




お盆の頃のピークは過ぎたのでしょうが・・・・
やはり混んでいます！
実はワタクシも、この土日はご近所さん1号と某お山へ「試練と憧れ」に行く予定だったのですが
急遽用事が入ってしまい万事休す。
残念ながら別々の山行となってしまいました。
（ちなみに、ご近所さん1号は常念山脈を縦走し、燕岳リベンジを果たしたそうです。いいなぁ～おい！）




ワタクシは、行列を横目で見ながら、登山届を提出いたします。




5：27　チブリ尾根に向かって登山開始
まずは、チブリ尾根の取り付きである猿壁登山口へ向かいます。
別当出合に向かうシャトルバスの混雑とは対照的に、こちらに向かわれるハイカーさんはこのお二人のみ・・・・・




猿壁登山口へは、舗装された緩やかな登りの林道が続いています。
去年、白山三山登拝したとき、最後の最後、このルートを使って降りて来たのですが
疲れ果てていたこともあって、猿壁から市ノ瀬までとても長く感じました。




今回はここからスタートなので、まだスタミナはあり余っており、快調に飛ばしていきます。
緩やかな登りも準備運動には丁度いいくらいで、
「たしか、右手に猿壁登山口の標識が現れるんだったよな～」
「たしか、猿壁まで、けっこう遠かったよな～」
などと独り言を言いながらズンズン進んでいきます。

いつの間にか、前を歩いていたお二人さんの姿も見えなくなり・・・・・
後ろからついてくるハイカーさんも誰もいません・・・・・・。





ふと、顔を上げると
斜め上方に吊り橋が見えてきまし・・・・・・
・・・・・・・んっ？　つ、つ、吊り橋！？？？？





おいおいおいっ！
チブリ尾根登るどころか・・・・・・
別当出合の真下辺りまで来ちゃってるぢゃねーかっ！(;´д｀)




恥ずかしながらワタクシ、道を間違えてしまいましたっ！(￣^￣)ゞ
慌てて、来た道を引き返します！！！




誰もついてきてないと思っていたのですが・・・・・
小さなカワイイ護衛がついてきてくれていたようです（笑）




な、な、なんで気づかなかったんだろ？
もちろん、大急ぎで戻りたいのはヤマヤマだったのですが、
今日の行程を考えると、ここで全力疾走するわけには参りません。





6：58　猿壁登山口　到着
やむなく、ところどころ小走りで戻ってきたものの、意外と疲れましたし、
通常なら市ノ瀬から、2～30分で到着できるところを・・・・・・
1時間近くロスしてしまいました(;´д｀)





こういうルートロスって、疲労感が倍になりますが（泣）
気を取り直して、ここからが本番です！




倒木や下草もキレイに整備され、とても歩きやすくなっています。




7：38　　水飲場　通過
今回のコース、水場は序盤のココと、終盤の杉峠の辺りにしかないので、水分3.5L担いできています。
大人数グループの方達が休んでおられたのと、まだほとんど消費していないので、ここでの補給はパスしました。





水場から1時間ほど登ると、視界が開け眺望が広がってきます。




稜線に出ると、前方に御舎利山と別山の勇姿が現れます。
以前チブリ尾根を下ったときは、強風とガスガスで眺望が効かなかったので気づきませんでしたが
森林限界を超えた辺りから広がる景色は見事なものがあります。




眼下に広がる、奥越の山々も素晴らしい。




白山沙参（ハクサンシャジン）も所々咲いていました。





稜線の北東には、白山御前峰がくっきり。
今までガスガスや荒天に阻まれ、別山方面から御前峰をクリアに観たことがなかったので
ちょっと感動です。





9：00　チブリ尾根避難小屋　到着




あっ、市ノ瀬を出発したときに前方を歩いていた2人組のハイカーさんだっ！
やっと追いついた（笑）





ここまでは傾斜も緩く、とても登りやすい道でしたので快調に来ましたが・・・・
行く手に聳える御舎利山が壁のように見えますな（泣）
行動食のカレーパンとおにぎりとドーピング剤をお腹に押し込んで、「壁」に備えます。




小屋のおトイレを借りた後、御舎利山アタック開始！




ぐ、ぐはぁ～！
ま、まさに・・・・「壁」
小屋までは、チブリ尾根の登り・・・・好きになりかけていたのですが・・・・・
やっぱり、好きになれません！(;´д｀)




それでも急登と40分ほど格闘していると、いつの間にか小屋があんなに小さくなっていました。




谷を挟んだ遠くの斜面には、甚之助ヒュッテも見えます。
砂防新道は多くのハイカーさんで賑わっていることでしょう。




さらに登ると、段差のないつづら折りの道に変わり、周りは背の低いハイマツに囲まれてきました。





前方に伸びる南縦走路の稜線と




その先に繋がる、南竜馬場と白山室堂。
間をつなぐエコーラインやトンビ岩コースも写っています。




10：22　御舎利山　山頂到着
いやぁ～疲れました(;´д｀)
白山三山登拝、反時計回りにすると・・・・かなりキツイかも。




しばらく山頂で休んでいると、修験の方々が登ってらっしゃいました。
先頭で登ってこられたリーダーと思しきお方が、頂上でほら貝を吹き鳴らし、
後続の方たちに到着の合図と、気持ちの鼓舞を送っているようでした。




山頂に響き渡るほら貝の音は、独特の趣があり、しばし聞き入ってしまいました。





演奏を聞かせて頂いたお礼をいって、別山山頂へ向かいます。




南竜からの南縦走路と合流します。




10：37　別山山頂　到着　（標高：2399ｍ）
だいぶ雲が上がってきているようです。




別山神社にお参り。




山頂の気温は17℃
風がややあるので、Tシャツ姿でじっとしていると肌寒く感じます。




残りの行程を地図で確認します。
三ノ峰までCT1時間半、六本檜までさらに1時間半、杉峠までもう1時間・・・・・
麓の三ツ谷に降りれるのは、16時過ぎくらいかな～





あまり時間の余裕も無いので、早々に別山を後にします。




恥ずかしながら・・・・・
別山山頂から別山平までの道も初めてです。
いやぁ～眺望が素晴らしい！




別山平の御手洗池が近づいてきました。
地図には、要煮沸ながら水場として記されています。




11：07　別山平　到着
お池にはさざ波が立ち、逆さ別山は望めませんでした。




辺りは、すっかり秋の雰囲気です。




深山秋の麒麟草（ミヤマアキノキリンソウ）





ここから、三ノ峰までの登り返しが、微妙に辛いのはよ～く存じ上げております（笑）




別山山頂から、少し高度が下がっただけなのに、気温は一気に急上昇。
風も弱まり、非常に暑いです。





11：51　三ノ峰　山頂到着　（標高：2,080m）





時間が惜しいので、すぐさま避難小屋へ。




小屋でおトイレをお借りして、そのまま六本檜へ向かいます。
この時点で水分は残り1.3Lほど。杉峠の水場がもし枯れていたりすると、ちと厳しくなるかもしれません。
この後は、もうガスガスのほうが有難いくらいですが、日差しは依然として強めです。





三ノ峰の稜線は、まだまだお花が頑張っています。




深山小米草（ミヤマコゴメグサ）は今が盛り。





竜胆（リンドウ）のお花がこんなに綺麗に開いているのを見るのは初めてかも。




梅鉢草（ウメバチソウ）は清楚で控えめ。




虫狩（ムシカリ）の実は真っ赤。
葉っぱも、かなり色づき始めています。





三ノ峰の稜線、何度通っても素晴らしいです。




13：09　六本檜　通過





恥ずかしながら・・・・・
この先も足を踏み入れたことがありません。
まっ、初めて上小池から登ったときに、間違えて杉峠方向に200ｍほど進んだことはありますけど(;´д｀)
かなり疲れてきましたが、気合を入れ直して、杉峠を目指しましょう。





最初こそ、あまりそれまでと変わらない道の雰囲気ですが・・・・・・





すぐに腰ほどまである笹薮に取り囲まれ・・・・





おいおいおいおいっ！
ダ、ダイジョウブか！？この道・・・・・(;´д｀)





大きな倒木アリ・・・




どこまでも沈んでいく泥沼地獄アリ・・・・・・





先行者の足跡らしきものに釣られて、何気なしに踏み込んだら・・・・・
ずっぽりハマり込んでしまいました。
ここは、ちとヤヴァかったです。




加えて、微妙にいやらしいアップダウンを繰り返すので、
キッチリ体力が削られていきます。




万一、猿壁のときのように通り過ぎてしまうと大変なことになるので
ここは何回もGPSで現在地を確認しながら進みます。





14：05　杉峠　到着
藪漕ぎでヘロヘロになりながら、やっと到着です（泣）
ここを、真っすぐ進むと赤兎山に繋がるのですが・・・・・・
絶対ムリッ！！！！！！
某なっきーさん・某かぶきやさんのNKタッグとか・・・・某あつぷり師匠とか・・・・・・
ここから先へ、嬉々として入り込み、赤兎山から小原峠経由で市ノ瀬に周回するようなマネを
よい子のみんなは、絶対しちゃいけませんよ！（オカシイいんだから、あのおじちゃん達！！）




ワタクシといえば・・・・ここから一直線に三ツ谷へ降りること以外、考えられません！
更なる藪ヤブの出現を恐れていたのですが、幸いキレイに刈られているところが多く
よっぽど先ほどの鳩ヶ湯新道より歩きやすいです。




ただ、登山道と間違えてしまうような沢が所々あったり、
逆に沢を下るのが正解のとこがあったりするので注意が必要です。




14：30　白山展望台　通過
この頃には、すっかりガスに覆われていて、何も見えませんでした。




また、斜面のトラバースも多いのですが、足元の土が脆く崩落気味のところもあるので足運びは慎重に！
時間が押して、焦っていたりすると危険度が倍増する気がします。




15：18　杉峠登山口　到着





鳩ヶ湯新道で泥沼にハマってから、右足の指先が靴の先端で圧迫され、痛くてヨチヨチ歩きでしか降りてこれませんでした。
ローカットはどんな天気のときでもゲイター必須ですね～反省です(;´д｀)




気温は、日が傾きはじめたこともあって、かなり下がってきました。




あとは、林道をひたすら歩いて、市ノ瀬に向かいます。





15：51　県道合流
時間的に、市ノ瀬から帰るハイカーさんの車が沢山通っていきます。




ここからが、また微妙に長いのですが、帰路につく車の邪魔にならないよう道路の左側に寄って歩いていきます。





市ノ瀬に近づくにつれ、路駐も増えてきました。




16：08　市ノ瀬ビジターセンター戻り







ツギロウ二等兵！

恥ずかしながら・・・・・・

戻ってまいりましたっ！！

久々のロング・・・・

とってもキツかったであります！！！

ジョーキューシャへの昇進は・・・・

めちゃめちゃ難しいでありますっ！！！！(￣^￣)ゞ






さあ、ツギはどのロングをのぼロウか？






ちなみに、今日のログです。
（三ノ峰避難小屋の先から杉峠の手前までGPSが不調でしたので、手書きで繋いでいます。数値等は参考程度にお願い致します。）





マジでロングの練習始めないと・・・・・・マズイな・・・
このままだと、11月・・・・・ヤヴァイっす（汗）