2017.6.25 白き羽衣 褪せぬ間に 銀杏峰周回（ソロ）

　小雨降る、銀杏峰へ。

　この時季にだけ舞い降りる、

　天女様に出逢うため・・・・
　　
　


　



　と、まあ、カッコよく書き出してみたものの・・・
　天気予報は一日雨模様。
　ここんとこお山を歩けてないので、ロングハイクもしたかったのですが
　ムリせず、一年ぶりの天女さまに逢いにいくことにしました。





　9：27　　宝慶寺いこいの森駐車場到着
　天気の良かった昨日に、ほとんどのハイカーさんが登っちゃってるようで・・・・
　日曜日といえどガラガラ（笑）




　いつもはこの駐車場に車を停めて、名松新道で登り始め、木葉谷コースを下って周回することが多いのですが
　今日は、逆回りで登ってみることにしました。
　電話BOXに設置してある登山届を提出します。





　冬の間閉鎖されていた公園のおトイレは、ちゃんと使えるようになっていました。
　ここのおトイレを利用できるのは、ホントにありがたいです。


　


万一雨が激しくなった場合は、ピストンで引き返すことも考えて、クルマで小葉谷登山口まで向かいます。
道路脇の草がキレイに刈り払われていて、とても走りやすいです。
下山するハイカーさんとすれ違うにしろ、より安全にすれ違えます。
日々銀杏峰の整備に携わってらっしゃる皆様には、いくら感謝してもしきれません。





9：48　小葉谷登山口横　駐車スペース到着
道路脇の駐車スペースにはマイクロバスが一台のみ。
気温は22℃　かなり湿度が高いようです。
大野市街地では、道路も乾いていていましたが
お山に近づくにつれ、小雨が降ってきました。




9：52　登山開始





小雨は降っているものの、レインウェアを着るとすぐ汗だくになりそうなので、Tシャツのみで登り始めます。




重機のキャタピラーを敷いたような道をとおって、登山道へ。




入口では、山法師（ヤマボウシ）と




笹百合（ササユリ）がお出迎えしてくれました。
ワタクシが、最初っからそぼ濡れてテンションいまいち上がらないのに対し・・・
お花たちは・・・・とっても、生き生きっ（笑）




お花だけでなく・・・・葉っぱも・・・・生き生きっ！！！




水場もドバドバッ！！！！
これは、とっても有難いです。




10：02　　林道に合流して、再び登山道へ
　
　


その昔、銀が採れたというのは、この辺りだったのでしょうか？




このコース、何回か下りに使ったことがあるので、予測はしていましたが、かなりの急登が続きます。
ただ、足場はしっかりありますし、要所にはロープも備わっているので登りにくいことはありません。
よっぽど下山路に使うよりラクです。




小雨程度で収まっているためか、登山道は泥濘もなく、
森の中は雨も遮られるため、レインウェア無しでも全く問題なしです。




10：34　此れより急登　海抜1,200m看板通過
「ここまでも、十分急登やったぞ」と
皆さんにブーブー文句を言われる可哀想な看板ですね（笑）





途中、土栗（ツチグリ）くんが登山道の真ん中に！
踏まれそうで、心配ですが
子孫を残すための胞子はぶっ放したあとのようですので、お役目は果たした模様。




道端には白糸草（シライトソウ）や




雪笹（ユキザサ）が増えてきました。
深い緑の森に、白いお花たちが映えます。




10：55　海抜1,400m看板通過
やっと急登が終わり、ここからは緩やかな尾根歩きとなります。




標高ごとに植生が変わり、この辺りからは、薊（アザミ）や



衝羽根草（ツクバネソウ）が咲いていました。





極楽平に出ると・・・・・
見事なまでのガッスガス（泣）
風が弱いのと、雨が強くならないのが救いです。




山頂への道端には唐松草（カラマツソウ）も群生しています。
咲き切る前の蕾が、また可愛いっ！




11：06　銀杏峰　頂上到着
誰もおらず、眺望もまるで無い、寂しい山頂ですが・・・・・
いいのですっ！
き、きょうは目的が、違うのですからっ！！！！
その、目的とは・・・・





大山蓮華（オオヤマレンゲ）
別名、「天女の花」です。
優しい丸みを帯びた真白の花弁が、まさに天女の羽衣のようで、
なんとも神秘的な美しいお花です。




蕾は、お花よりもさらに清冽な白色をしています。
この日は、お花は2～3株ほどしか咲いておらず、他はみな蕾でしたので
このあと一週間くらいが見ごろかも知れません。





あと、もうひとつのお目当てのお花は・・・・・






や、ヤバいっ！！！！もう、遅かったか！？






いやいや、なんとか間に合いました。
山荷葉（サンカヨウ）
雨や露に濡れると、白い花弁がガラス細工のように透き通っていきます。





今年はどうもタイミングが合わず、もう見れないかもと思っていたので
とても感激しました。
ただ、花弁はすでに散り始めており
ギリギリだったようです。





山頂付近の気温は17℃
お目当てのお花に出会うこともできましたし
そろそろ下山しましょう。
雨は小雨のまま、降ったり止んだりですし
風もさほど強くないので、ピストンではなく、このまま名松新道を下って周回することにします。






大イチイの石仏様にご挨拶して・・・





天竺坂を下ります。




辺りには、沢蓋木（サワフタギ）や





七竈（ナナカマド）が咲いていました。
ほんの数か月前まで地表を厚く、冷たく覆っていた雪の下で、じっとこの季節を待っていたんですね。





標高が下がるにつれて、低木帯から見事なブナの森に変わっていきます。





晴れの日とは、また違った趣がありますね。





12：05　前山到着
依然として眺望はまったくありませんが、
今日は沢山のお花たちと幻想的なブナの森を歩けただけで十分満足です。





一日雨予報でしたので、火器やカップヌードルは持ってきませんでした。
コンビニおにぎりを2個食べて、エネルギー補給です。





12：29　仁王の松通過





ウィンナーのような丸太が現れたら、麓はあともう少しです。




水場で喉を潤して




12：43　名松新道第二登山口到着




ここからいこいの森には向かわず





林道を通って、再び小葉谷登山口へ。





緩やかな登りが延々と続きますが、軽いジョグで登り返していきます。
「有酸素運動は、筋トレの後が効果的ですよ」
と最近行き始めたジムのトレーナーさんが仰っていたので、
お山の登り下りで足の筋肉を酷使したあとにはちょうどいいでしょう。





13：13　小葉谷登山口駐車スペース戻り
ずっとジョグで来るつもりが、傾斜が思いのほか強く、10分ほどで挫折（笑）
あとはトボトボと歩いてきました。
まっ、それも立派な有酸素運動なんですけどね(;´д｀)






一年ぶりに訪れた雨の銀杏峰。

白き羽衣を身に纏った

個性豊かな天女様たちと

再び、出逢うことができました。

儚げな姿とは裏腹に

いのちの営みは

繰り返されていきます。

強く、そして、したたかに・・・・






さあ、ツギはどのお山にのぼロウか？






ちなみに今日のログです。






今回、普段とは逆の反時計回りで周回してみました・・・・・
小葉谷コースは下りよりも登りの方が楽だし
名松新道を下りに使うと傾斜が緩やかなので楽という、反時計回りのイイところが良く解りましたが
最後の林道の登り返しを考えると・・・

やっぱ微妙かも（笑）