2017.5.28 軍曹たちと歩こう 白山（砂防新道～御前峰～大汝峰～七倉の辻～観光新道） お仲間と

　2017年、開山1300年を迎える白山に
　ビール好きのお仲間と行って参りました。
　あつぷり師匠のお誘いに、としパパさん、なっきーさんが名乗りを上げるという・・・・
　ほぼ・・・三ヵ国合同軍事演習のようなメンバー集結！(￣^￣)ゞ
　
　ダ、ダイジョウブカ？・・・・オレ・・・・




4：03　別当出合手前駐車スペース到着
集合は5：00の予定でしたが、早めに到着。
ただ、ほぼほぼ駐車スペースは一杯で、最後の3～4台分が残っている程度。
昨日、お天気が悪かった分、今日登られる方が多いようです。





4：41　駐車スペース出発
時間に正確なお仲間の皆さん。4時半すぎには皆さん集合完了で、余裕を持ってスタートです。
朝のお天気は曇り。15時頃から晴れる予報となっていましたが・・・果たしてどうでしょうか？
お天気の状況によっては、御前峰より奥に足を延ばす予定ですので、
ピッケルとチェーンスパイクを持参しております。





「鬼教官」「鬼おかわり君」「鬼パパさん」「ただの鬼」・・・・・等々、数々の異名を持つとしぱぱさんが
はやる気持ちを抑えきれずに、怒涛の鬼走りウォームアップ！
アスリート魂が溢れだしちゃってます！
決して、車まで忘れ物を取りに帰ってる訳ではありませんからっ（笑）




麓とはいえ、気温は7～8℃
かなり肌寒いのですが・・・・なっきーさんは・・・・半袖Tシャツ1枚Σ（ﾟдﾟ|||）
皆さん、この軍事演習に並々ならぬ気合で臨んでいるようです。




別当出合で登山届を提出して・・・・




5：00　登山スタート
別当出合から登るのは、去年の8月、「真夏の強化合宿」以来・・・9か月ぶりっ！
なんだか、すごく懐かしい気が・・・。




ただ、感傷に浸っていられたのは、ココまでっ！
真後ろから迫る・・・・赤鬼のプレッシャーがハンパありません（笑）




ただこの赤鬼さん、お花を見つけた途端・・・・
人が・・・鬼が変わるんですけど（汗）





5：26　中飯場到着　
この辺りまでは、全く残雪がありません。




ただ、中飯場を過ぎると、徐々に残雪があたりを覆いだします。






朝方の冷え込みで、残雪はカチカチに締まっており、傾斜によってツボ足では滑るようになってきたので
チェーン・スパイクを装着します。




セッティング完了！ゴムの収縮力で固定するだけなので、脱着はとても簡単です。
２年ほど前、冬の文殊山で使って以来、出番が無かったのですが・・・・
今日は、活躍してくれるハズ！





実際、歩き出してみると実に良くグリップしてくれて、とても歩きやすいです。
以前、新雪で使ったときは、チェーンに雪がこびり付いて歩くどころではなかったのですが
これが、チェーンスパイクを使う本来のシチュエーションなんでしょうね。





なっきーさんも、裾をまくりあげて、いつものスタイルに。




呼吸するように写真を撮るなっきーさんのカメラは、万一手を滑らせても安心の・・・命綱つき！
ただ、股の下でブラブラしてて、ちと綱が長すぎるような気も（笑）




予報は、嬉しい方にハズれ、雲一つない稜線に太陽が昇ってきました。




なっきーさんの、今日の新兵器が・・・コレッ！
一見、よくある帽子の日除けなのですが、表面を反射素材でコーティングしてあるらしく
熱と紫外線を弾き、首筋をよりクールに保てる優れものだそうです。
ただ・・・・・
ハタ目には・・・・・軍曹・・・・・
そう、ケロ〇軍曹・・・そのものなのでありますっ！(￣^￣)ゞ




6：30　甚之助避難小屋　通過





この辺りは雪もまだまだ残っており、どこでも歩けるので、
下から一直線に直登してくるハイカーさんもいるのですが
かなり傾斜があるので、とっても辛そうです。





さらに、まだ雪の下に深く埋もれている南竜分岐を過ぎ、十二曲がりへと続くトラバース斜面へ。





角度はありますが、トレースがしっかり掘られているので、不安感はありません。





トラバースが終わると、黒ボコ岩直下まで直登の激登りが始まります！
激坂をものともせずハイペースで先行する３体のターミネータたちの間に、お一人
別のハイカーさんが挟まったのをイイことに、登りながら息を整えるツギロウ（笑）




　　　　　　　（としパパさん　撮影画像拝借）
7：12　黒ボコ岩到着
すっかり雲の上に出たようで、眼下に素晴らしい雲海が広がっています。






しばし休憩の後、弥陀ヶ原へ。





どこまでも串刺しにできそうな、バスケットの無いストックを天高く掲げ
弥陀ヶ原を手中に収めた・・・鬼パパさん（笑）




なっきーさんは、いつカメラを向けても、楽しそうな笑顔！
そういえば・・・・・なっきーさんが辛そうにしてるとこって・・・・いままで見たことないっす！





7：39　室堂到着





この時期でも水場を自由に利用させて頂けるのが、ホントに有難いです。




　　　　　（あつぷりさん　撮影画像拝借）
水を補充した、この直後、凍り付いた足場に滑ってせせらぎにハマりました（笑）





室堂の気温は、5℃
風が弱い為あまり寒さは感じませんが、じっとしているとやはりカラダが冷えて・・・・・





なっきーさん・・・・・
ずっーーーーーと半袖イッチョですね～（謎）





しばし、室堂で休憩。
鳥居に触れて、子供のようにゴキゲンな、あつぷり隊長（笑）




さっ、そろそろ御前峰を目指しましょうか。





青石から先は、ほとんど雪ナシ。
夏道が頂上まで続いています。





　　　　　　　（なっきーさん　撮影画像拝借）
8：30　御前峰山頂　到着
し、師匠・・・・そ、そこだけは・・・・やめて（泣）




頂上からは360度の絶景が広がっています。
なっきーさんのオマタの間からは・・・・




北アルプス！
お槍様～大キレット～穂高連峰がクッキリ！！！





　　　　（あつぷりさん　撮影画像拝借）
十分、絶景を堪能して
正直、ワタクシ的にはもうお腹いっぱいで（笑）
このまま下山しても、何の悔いもなかったのですが・・・
鬼パパさんをはじめとする他のターミネーター達に、さらに奥地へ強制連行されるハメにっ（ウソ）








なぜなら・・・・・・
敵前逃亡は・・・・・死刑っ！
だからでありマス(￣^￣)ゞ





いざっ！　ツギのターゲット・・・・大汝峰へ！！！！





御前峰から夏道のある東斜面は残雪が多く、危険なので
雪の無い西斜面からお池方面に回り込んでいきます。






GPSのログで確認すると、こんな感じで歩いています。





前方に油池が見えてきました。
たっぷり残っている雪の影響で地形が変わっていて、夏に池のある場所とは少しずれているようです。





神秘的なブルーをたたえる湖面に向かって驀進するなっきーさんと、それを優しく見守るとしパパさん。





そして、二人ともローアングルが大好き（笑）





たぶん、この時期の、この青空のもとでしか見れない色彩と造形に感動です。
前言撤回！御前峰で引き返さなくって、ホントに良かった。






お隣の翠ヶ池は・・・・





まだまだ雪の下に埋もれています。





夏とは全然違うお池めぐりを楽しんだあとは、大汝峰へ。
大汝峰の稜線には雪が無く、ほぼ夏道で登って行けます。





ピリピリピり♪と可愛い声で、岩雲雀（イワヒバリ）君も応援してくれています。





9：35　大汝峰　山頂到着





自称15ｋｇ（笑）の重さのある三脚を持って来て下さったなっきーさんが、素早くセッティング。





　　　　　　　（なっきーさん撮影画像拝借）
普段はあまり山頂での集合記念写真など撮らないのですが、今日は撮りまくりです！





その後、風裏の斜面で、絶景を楽しみながら食事タイムです。






ここんとこ、タイムアタックが多かったので、バーナーとカップラーメンって・・・久しぶり（嬉）
やっぱり、山でお湯を沸かして食べるカップラーメンに勝るもの無し！





お腹も膨れましたし、時間もお天気もバッチリなので、さらなる奥へ向かいましょう。
そう、七倉の辻へ！
・・・・・・って・・・・・としパパさん、そっちは違う方向ですよ（笑）





本当の荒波が押し寄せる、白い砂浜を歩いているような錯覚を覚えます。




とにかく、景色が幻想的すぎるのです。





10：32　御手水鉢　到着





・・・・・し、師匠・・・・ホントに手を洗ってるし（笑）





その後、夏道のハイマツ帯を抜けて、本日の核心部！
七倉の辻手前の雪渓トラバース・エリアへ。
なっきーさんは、
「ダイジョブ、ダイジョウブ、全然ダイジョウブ！」（破格の笑顔つき）
と、なんの躊躇もなく、スタスタと歩いていきますが・・・・・
めちゃめちゃアブナイんですけど・・・・ここ・・・・(ﾟ△ﾟ;ﾉ)ﾉ
万一、足を滑らせたら、ゆうに200～300ｍは止まりません！（泣）




手足に力が入り、ぎこちない歩き方になるくらい緊張して斜面を歩くワタクシに対し・・・
なっきーさんはリラックスそのもの！（驚）
「今日まだ、これだけしか水飲んでないよ～」と、100ｍｌほど減ったペットボトルを見て、ニコニコ。




　　　　　（なっきーさん　撮影画像拝借）
10：59　七倉の辻　到着
あつぷり師匠となっきー軍曹のヒソヒソ話が、風に乗ってワタクシの耳に届いてきます。

AP：「ここまで来たら、この先の四塚山まで、あともう少しやし・・・・・」
・・・ビクッ！(ﾟдﾟ)

NK：「このまま釈迦新道行っても、ほぼ下りやし、ラクかも・・・・・・」
・・・・・ビクッビクッ！Σ（ﾟдﾟ|||）

NK：「でも、ちょっとアブナイかも～（破格の笑顔付き）」
あかーーーーーんっ！
このまま逝ったらあかーーーーーーーんっ！！！！！！







なっきーさんのこれまでの言動から導かれる方程式は・・・・コレ・・・・

なっきーさんの　「ダイジョウブ」　＝　かなり　「アブナイ」
∴　なっきーさんの　「ちょっとアブナイ」　＝　ほぼ　「死ぬしかない」





なんとか、来た道を戻ることでハナシがまとまって、ホッとしたのも束の間・・・・・
帰りは、下りのトラバースとなるので
来た時の・・・・３倍コワイッ（泣）





　　　　　（あつぷりさん　撮影画像拝借）
生きている幸せを感じるあまり・・・・
渾身の「命」・・・・・発動（笑）






トラバース祭りが終わったら・・・ツギは踏み抜き合戦！
ここでも、なっきーさんだけは踏み抜かないんですよ？？？（謎）






大汝峰の麓からは登り返さず、巻道で室堂に戻ります。





巻道は、雪渓と夏道が交互に現れますが、傾斜がきつくないので安心して歩けます。





やっと室堂が見えてきました。
雲海がかなり上がってきていて、別山も埋もれてしまいました。
こりゃ、帰りは真っ白の世界かな？





　　　　　　　　　（としパパさん　撮影画像拝借）
12：40　室堂戻り
水分と行動食で、少し休憩。




弥陀ヶ原もガスガスに包まれ始めています。





13：09　黒ボコ岩戻り

なっきーさん　：　「この先の観光新道、ツボ足でもイケるよ～」

ワタクシ達　：　チェーン・スパイク＆アイゼン装着っ！

皆さん、方程式が良くお分かりのようで（笑）





ほほう・・・・・





　　　　（なっきーさん　撮影画像拝借）
ココを・・・ツボ足でねぇ・・・・・




　　　　　　（あつぷりさん　撮影画像拝借）
あかーーーーーーーんっ！
絶対、あかーーーーーん！






13：35　殿ヶ池避難小屋到着
ここで、チェーンスパイクを外しますが・・・・




まだまだ雪は残ってます。
ただ、傾斜はだいぶ緩くなってきたので、足スキーで滑り降りる余裕も少し出てきました。





標高を下げるに従って、夏道の割合が増えてきます。





雪の溶けた尾根道には
峰桜（ミネザクラ）や




足元に可憐に咲く、岩梨（イワナシ）



栂桜（ツガザクラ）




三葉黄蓮（ミツバオウレン）たちが咲き始めていました。
これから雪解けがもっと進むと、観光新道はお花の回廊に変わっていくはずです。





慶松平が見えてきました。
２年前の今頃、市ノ瀬から白山禅定道を登ってきて、思いっきり道迷いしたのが懐かしい（笑）
別当坂分岐はもうすぐです。





　　　　　　（なっきーさん　撮影画像拝借）
14：33　別当坂分岐通過
この先の、白山禅定道に・・・・
渾身の・・・(;´д｀)






別当坂にも、所々残雪が残っており、急傾斜とあわせて気が抜けません。





15：21　別当出合　戻り





さすがのターミネーター達も、電池が切れてきたみたい（笑）





15：36　路肩駐車スペース戻り







スクランブル発進となった三ヵ国軍事演習も無事終了！

同盟国として、後方支援させて頂きましたが・・・・・

NK国のケロ〇軍曹を筆頭に・・・・

AP国、TP国ともにヤヴァ過ぎっす！（笑）


ただ、演習は・・・演習のままで・・・・。

お休みの日に、普通に山のぼりができる

そんな平和な世界が

いつまでも続きますように。



LOVE＆PEACE






さあ、ツギはどのお山にのぼロウか？




ちなみに今日のログです。






「命」って・・・素晴らしい（笑）