
去年に引き続き、GWは残雪期北アルプスへ遠征して参りました。
過去2回、ヒジ鉄を喰らった
北アルプスの女王燕岳に再々々アタック・・・・・などとゆーストーカー的考えは全く無く(笑)
後立山連峰の盟主と呼ばれる、
鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ:標高2,889m)が今年のターゲットです。

鹿島槍ヶ岳は、富山県黒部市、立山町、および長野県大町市に跨るお山で、山頂は南峰(標高:2,889m)と北峰(標高:2,842m)からなる双耳峰です。
吊尾根で結ばれる端麗な姿や南隣に位置する爺ヶ岳(標高:2,670m)からの見事な稜線が、盟主と呼ばれる所以かもしれません。

残雪期、山頂へのルートは、
東の大谷原を起点に東尾根から赤岩尾根と廻ったり天狗尾根・ダイレクト尾根などの
超エキスパート向けのバリエーション・ルートもありますが
超初心者の我々は・・・・
柏原新道からの南尾根直登ルート・・・・一択ですっ!( ー`дー´)キリッとはいっても、このルートも一種のバリエーション・ルートには違いなく
事前の下調べによると
麓は踏み抜きやヤブ藪が酷く、尾根に出てからは延々と急勾配の直登が爺ヶ岳直下まで続くとゆー
我々にとっては、なかなかハードなコースのようで気が抜けません!
そして、その情報を掴んだ超ヘタレな我々は・・・・・
冷池山荘での小屋泊・・・・一択ですっ!( ー`дー´)キリッキリッだ、だって
テン泊装備で雪山登るのって、夏の5倍は辛いんだモン(涙)
幸い冷池山荘さんは、GWの期間限定営業(4/28~5/7)をしてくださっているので、とても有難いです。
5:05 大町市営第二駐車場到着福井を1時すぎに出発し、北陸自動車道を北上。
糸魚川ICで降りて国道148号線を南下。大町市街から大町アルペンラインで扇沢方面へ向かいます。
(冷池山荘HPより抜粋)柏原新道登山口の真ん前にある
「橋詰パーキング」は、10台ほどしか停めれるスペースがありません。
当然、満車でしたので、そこから少し進んだところにある
「市営第二駐車場」を覗いてみますと、
数台分空きがありましたので、急いで車を滑り込ませます。
扇沢駅正面の大駐車場は有料ですが、
少し離れた、二つの市営駐車場(未舗装)は無料ですので泊まりの場合はとても助かります。
ただ、ワタクシ達が停めた第二駐車場にはおトイレがありませんでしたので、
OPP対策は大町市街のコンビニなどで済ませておく必要があります。
5:31 駐車場出発柏原新道登山口へは、アルペンラインを歩いて戻ります。

5分ほど歩くと、ロックシェッド手前の、橋詰パーキングに到着します。
登山口は道路を挟んだ反対側にあります。

ここは、
「扇沢出合」と呼ばれている場所です。

登山口手前ではアルプス北部遭対協の方が、登山届の受付や行程の確認、注意点などを教えて下さいました。
5:40 登山開始この地点で標高1,350mあるので、周りには雪がまだまだ残っています。

登り始めてすぐのところに、南尾根ルートへの注意書き看板が設置されています。
天候や状況によっては、下山時の道迷いにも注意が必要のようです。

下調べ通り、序盤から踏み抜き跡も沢山ありましたが、幸い雪は締まっていましたので
足の置き場に気を付ければ、ラクにツボ足で登って行けます。

藪ヤブも予習どおり(笑)
6:24 八ツ見ベンチ到着八ツ見というほど眺望はありませんが、一旦休憩します。

眼下に扇沢駅前の大駐車場が見えます。
もうかなり一杯のようですね。

八ツ見ベンチを過ぎると、いよいよ南尾根冬山ルートの入口です。

朝日が差し込み始めた、明るい尾根に沿って樹林帯の中を登っていきます。
雪の量も、かなり増えてきました。

森の中の気温は10℃
当初、薄手のウィンドブレーカーを羽織っていましたが、すぐに暑くなったので、長T短Tのみで登っています。

標高も上がってきて、視界が開けた斜面に出ると、前方に岩小屋沢岳からの稜線がクッキリ伸びています。
真っ青な空と、真っ白な稜線にテンションが上がります!

前方には、大型のカラビナ・ロープ・ハーネス・ヘルメット・スコップ等で完全武装し、
カラダよりも大きなテン泊装備を担いで、雪に足をとられながら、必死に歩みを進める女性二人組のパーティー・・・・・

「すみません・・・・」
「小屋泊ですみません・・・・・」「生まれて、すみませんっ!」 ( by 太宰ゴキンジョ治)

冬山ルート入口の看板から、1時間半ほど登ってきたところで、尾根の東側へ。
傾斜もさらにキツくなってきましたので、アイゼン装着します。

で、でも・・・・やっぱり・・・・よ、よかった・・・・・

小屋泊装備で・・・・
ホントに良かった・・・・・

だ、だって・・・・
やっと登り切ったと思ったのに・・・・・
ア、アレ?・・・・・ナンデスカ~???
「ワシが爺ぢゃよ・・・ほっほっほっ!・・・・ゲホッゲホッ・・・」
「そこが山頂?・・・・・100万年はやいわっ!・・・カァ~ッ!!」前方に聳える爺ヶ岳南峰から、風に乗って爺の声が響いてきたような・・・
思わずへたり込んで、カタコトの日本語になっちゃうくらい衝撃を受けましたが・・・
あの爺(ジジィ)・・・・・許さんっ!!!!!!逆に、ご近所さん1号の心に火をつけてしまったようです。

山頂西側は完全に雪が溶けて、岩々しい斜面が剥き出しになっています。
10:11 爺ヶ岳南峰到着(標高:2,658m)

頂上から振り返ると、南の蓮華岳から西に伸びる針ノ木岳への稜線。
さらに遠くの東側には槍ヶ岳~穂高連峰が続き、そして一番左端は燕岳でしょうか?

この時期は、山頂直下の斜面に浮かび上がる、埴輪のような人面蒼?で、遠くからでもスグ針ノ木岳と分かりますね(笑)

黒部峡谷を挟んだ西隣には・・・・
劔様が鎮座ましましてます!
手前には、まだ冬季閉鎖している
種池山荘のオレンジ色の屋根も見えます。

もちろん北には、目指す鹿島槍ヶ岳の端麗な双耳峰が迫り、
それに続く稜線上に今日の宿泊場所、冷池山荘が見えてきました。

はやる気持ちを抑え、まずは爺ヶ岳中央峰を目指します。

いったん下り降りてからの登り返しが、なかなかのシンドさですが
距離はないので、爺ヶ岳南峰までの直登に比べたら全然ラクです。
10:34 爺ヶ岳中央峰到着 (標高:2,669m)

頂上では、ぴりぴり♪と可愛らしい声で鳴く、
岩雲雀(イワヒバリ)くんが出迎えてくれました。この鳥も、ライチョウさんと同じく、あまり人を怖がりません。

中央峰山頂からは北東方向に、火打山~妙高山の頸城山塊や、少し手前に高妻山が見渡せます。

さらに爺ヶ岳北峰へ・・・と言いたい所ですが、
北峰頂上に至る登山道はありません。

山腹の巻道と合流して、
赤岩尾根との合流点である
冷乗越方面に進みます。

黒部峡谷の十字峡へ続く、
棒小屋沢が真っすぐ劔岳方面に伸びています。

谷筋では、今まさに雪崩が発生していました。
かなり遠いにもかかわらず、地鳴りのような低い轟音が響いてきます。
11:44 冷乗越通過
赤岩尾根方面に向かうハイカーさんへの注意書き。
文面からも危険さが伝わってきます。

さらにぐんぐんっと下って、山荘の手前で、ぐんっと登り返すようです(泣)

山荘直前の登り返しを、結構ヘロヘロになりながら、登り切ると・・・・・・
11:57 冷池(つめたいけ)山荘到着 (標高:2,415m)

山荘入口手前のベンチでアイゼンを外して

建物と雪の壁の間を抜けて

地下の秘密基地のような入口に向かいます。

チェックインや、夕食・朝食の確認を済ませ・・・・

とりあえず・・・・・
かんぱーーーーーーいっ!!!
当然、ラーメンも頼みますよ~♪

チェックインのとき
「今日は
個室が空いているので、
一人当たり2500円の追加料金で入れますよ。」
とのことでしたので・・・・
迷わず個室チャージ!
こ、これで・・・
大部屋・雑魚寝・一人一畳以下・イビキの輪唱といった
山小屋の最大の弱点を克服できるぢゃないか!
・・・・・・なぁ!・・・いちご・・・・・う?・・・
すぴぴぴぴぴっーーーーぃお疲れさま・・・・
ご近所さん1号。
気がねなく、思いっきり寝てくれ。
なんてったって、今日は個室なんだから!
ただ・・・・・・
まだ・・・・・・・午後1時半やけどな・・・・・・・・・その②に続く
ちなみに今日のログです。

お、おれも・・・・
少しだけ・・・・
横になろうかな・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ずぴぴぴぴぴぴーーーーぃ
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