2017.2.12 思い出は裏切らないけれど 文殊山～橋立山～酒清水 （ソロ）

　ほほぅ・・・・　大雪・雷・着雪・竜巻・強風・・・・・
　強い冬型の気圧配置となり、今日の福井県は昨日に引き続き、
　雪の注意報オンパレードのようです。




　さっ・・・寝るか・・・
　寝ぼけ眼で、天気予報を流し読みし、再びベッドの中に潜り込もうとしたとき、
　どこからともなく、某N軍曹の　天の声が聞こえてきたような・・・・
　「あ、あか～んっ！！！」
　「またこれで二週間以上お山サボることになるでぇ・・・はよ・・・ザック担いで行かな・・・はよはよっ！」




　ありがたい天の声に追い立てられて、ツルツルの路面をものともせず家を飛び出してきたものの、
　今日、奥越の山はさすがに怖いので・・・




　困ったときの菩薩頼み・・・文殊山へ向かいます。





幸い今のところ山頂も見えていて、雪は小康状態のようです。




8：46　二上コース駐車場到着
さすがに今日は車が少ないようです。
よっぽどの方ぢゃないと・・・来ませんよね、フツー（笑）





晴れ間が見えていたとおもったら、すぐ雪アラレの猛攻が始まったり、猫の目のように天気が変わります。




駐車場を出たとこには、立派なスノーマンが鎮座マシマシてました。
頭に被ってる帽子がリアル（笑）




9：07　二上登山口通過





序盤はうっすらと積もってる程度ですが、泥ッパネがないので助かります。
今日はトレーニングなので、定番のスパイク長靴は使わず、登山靴で登ります。




石清水を過ぎた辺りから、徐々に雪の量が増えてきて・・・




七曲りの分岐点では、看板も雪に埋もれていました。
楞厳寺方面からはラッセル・トレースがお一人分のみ。




頭上の枝にも雪がどっさりで、これは気温が上がった帰り道、落下爆弾に気を付けないとヤバそう。




9：43　小文殊到着




大正寺コース方面にもお一人様分のラッセル・トレース。
トレーニングにはメジャーな二上コースで無い方が良かったかも。




看板の上に雪の大文殊と奥の院ができてました。




9：51　展望台通過




展望は全く効きませんが、鬼つららが御立派に成長していました。




ここは風が吹抜けるので、文殊菩薩様も激烈に寒そう。




9：57　大文殊到着
お堂は閉まってました。とすると大村・楞厳寺コースからのトレースは住職さんのものじゃなかったんですね。





水分補給と行動食を補充していると・・・・
まさかのご近所さん1号登場！！
文殊山スタンダードの・・・・傘に手ぶら（笑）スタイルです。
1号は冬シーズンが始まってから、取立山・銀杏峰・荒島岳と奥越の雪深いお山を軒並みソロで踏破しており、
よっぽどワタクシより仕上がってる感じです(;^_^A
このまま奥の院までは行くとゆうので、一緒に向かいます。





10：15　奥の院到着
この先のノートレースを期待していたのですが・・・
途中すれ違ったハイカーさんが、橋立山まで行ってきたとおっしゃっていたので、お一人分のトレースはあるようです。




次の山行を約束して、ご近所さん1号は帰っていきました。




正直、積雪も沈み込みも少なくスノーシューも要らないレベルなのですが
トレーニングなので、ここから足枷スノーシュー装着。




この先の橋立山を目指します。




ところどころ雪が吹き溜まっているものの、深くても踝までの沈み込みで進んでいけます。




雪が少ないので、藪も飛び出しています。




ただ、やはり里山の雪なので、湿りっ気が多く、重たいです。
ストックのバスケットに乗っかってくるので、かなりウザいです。




足にも泥のようにこびり付きまくりっ！




途中、大正寺コースから中腹の林道を使って周回してきたとゆうハイカーさんと遭遇。
ワタクシも以前通ったことがありますが、そのコースは今日は、誰も通っていないでしょう。
この方もラッセルを求めて山中を徘徊する　ものずき　探究者なのでしょうね（笑）




途中、ラブリーな雪のアート作品を発見！
駐車場近くのスノーマンといい、冬のハイカーさんは芸術家ばかりです。




10：56　四方谷コース分岐通過




電波塔の下をくぐったら・・・




11：03　橋立山山頂到着
山頂はスグそこです。



水分と行動食を補充。




気温は0℃　風はあまりないのですが、じっとしてるとスグ体が冷えてきます。




この先は待ちに待ったノートレースの森が続いています。




ところどころ木々が道をふさいでいますが、難なくやり過ごせます。




いつものイノシシさんの大浴場も冬期閉鎖中。
さすがに罰ゲームの氷水風呂は勘弁のようです（笑）




11：32　酒清水とロストハイウェイへの分岐通過
つい前方のリボン（黄色い〇）に目がいってしまい、そのまま直進すると酒清水とは離れた別の地点に降りてしまうので注意です。
左側のリボン（赤い〇）に沿って進みましょう




おおっ！ここの倒木は少々手強いので、匍匐前進でクリアです。




間もなく、鉄塔と眼下に北陸自動車道が見えてきます。




その先の急坂（名づけて乳酸クリーム坂）を滑り降りると・・・・



11：42　酒清水到着




空になったペットボトルに美味しい水を補充させてもらいます。




まだ正午前なので、近くの北鯖江PAでまで足をのばして、北鯖ラーメンを堪能したかったのですが・・・
やや、空が鉛色に覆われ出して、天候が悪化しそうなので、そのまま赤袋のみ摂取して折り返します。




実際、トレーニングはここからが本番。
スノーシューを付けての乳酸クリーム坂＆橋立山までのダラダラとした登りはキツイのなんのって！
正月からあまり落ちていない体重も、ずっしり圧し掛かります（笑）




12：26　橋立山戻り





長靴や登山靴の団体さんともすれ違いましたが、
お昼を過ぎてやや気温が上がってきて、トレース上でもガボるところが多くなってきたようです。





相当ヘロヘロになってきたので・・・・



文殊山のヌシにお願いして、




ハンド・パワーを頂きます（笑）




13：09　奥の院戻り




ここからは重い足枷を外して戻ります。




13：31　大文殊戻り
眺望も無く、風もかなり強くなってきたので、早々に下山しましょう。




途中、山スキーの跡も。




七曲りの分岐を通り過ぎると・・・




右手の森が開け、眼下に福井の街並が広がります。
文殊山に登り降りするとき、一番好きなところです。



　　　　
（　2014.12.27　撮影）　　　　　　　　　　　　　　　　

そこでふと、以前子供と文殊山に登った時のことを思い出しました。
もう2年ほど前のことです。
まだ少しだけ幼さの残る息子の後姿と、うっすらと夕暮れ色に染まり始めた街の景色が印象的でした。




もちろん今日は、前には誰も歩いていません。
もう彼は福井から離れた場所で、自分で歩き始めているのです。





14：14　二上コース駐車場戻り
駐車場の入口まで戻ってくると・・・





なんと、スノーマンに・・・・子供が出来ていました（笑）






「思い出」は、大事。

それがなくちゃ、生きていけないかも。

そして

「思い出」は、裏切らない。

きっといつもの、心地よい場所で輝いています。


だけどやっぱり、いつもと違う場所へ一歩を踏み出しましょうか。

だって明日には

もっと素敵な「思い出」が　待っているかもしれませんから。




さあ、ツギはどのお山にのぼロウか？





ちなみに今日のログです。





タケノコ２つが限界でした・・・・
「明日の素敵な思い出」って・・・けっこう裏切られることも多いっす（笑）

そうそう、この翌日N軍曹は・・・荒島岳！膝ラッセル！(＠_＠;)　地滑りもちが壁＆地獄のホワイトアウトのなか、山頂を極められたそうです。
いいトレーニングになったと、「明日の素敵な思い出」を作ってらっしゃいましたとさ(;´д｀)