2016.10.15～16 大きな蓮の上で 蓮華温泉～白馬岳 周回 2日目 （ご近所さんと）

　古来、大きな蓮の花のように見える山として「大蓮華山」と呼ばれていたという白馬岳。今日はその頂を目指します。
　1日目からの続きです。




2日目のコースは、
白馬大池～小蓮華山～三国境～白馬岳～三国境～鉱山道～蓮華温泉という周回コースです。特に帰りに使う予定の鉱山道は、山慣れたハイカーしか通らない静かなルートで、紅葉が素晴らしいとのことですのでとても楽しみです。




2：30　起床
何重にも防寒具を重ね着して、寒さに備えたにもかかわらず、なんどか目が覚めてしまいました。
フライシートや前室に置いておいた登山靴の表面はパリッパリに凍っています！




少しでも暖をとるのに、お湯を沸かして朝ごはんを作りましょう。




お湯を沸かしたりしても、テント内の気温は０℃
外は相当冷え込んでいるようです。




今日の朝ごはんは、カップヌードル・リッチ（笑）と昨日食べ残したコンビニおにぎり１個。
牛テールスープ味ということで期待したのですが・・・・カップヌードルはスタンダードなしょうゆ味が一番かも。




3：52　　テント撤収＆荷造り完了
忘れ物がないか、あたりをウロウロ。
テントが張ってあった部分だけ濡れており、あとはうっすらと霜がおりている感じです。




外の気温は－３℃
こ、こりゃ寒いわけだ。




ご近所さん１号もパッキング終了。
やはり・・・・寒くて何度も目が覚めてしまったそうです（笑）




若干雲があるものの、今日もお天気が良さそうです。
周りのテントにもいくつか灯りがともっています。





4：07　登山開始
横になっていた時間は長かったものの、やはり寒さで睡眠が浅いためか、寝不足感がハンパありません。
なんとなく足が地に着いてない感じで、フラフラします。



２０分ほど歩いてもフラフラ感が無くならないので・・・
微量のお酒が入った、ラムレーズンチョコを摂取。
ふらふらが、ピタリッと止まりました！
・・・・・お酒が足りなかったのね・・・・（笑）




4：57　船越ノ頭到着
ちょうど東の空がわずかに白み始めました。
稜線に出ると、風が強く、顔が物凄く冷たいのですが、真冬と同じハードシェルを着ているためカラダの冷えは感じません。




私たちより先に出発していたカップルのハイカーさんがひと休みされていました。
う～む、むさいオッサン二人のワタクシ達とちがって・・・絵になりますね～




いやいや、１号も・・・・後ろ姿は負けてませんよ（笑）




次第に空全体が赤く染まり始めました。




小ピークに後続のハイカーさんが佇んでいます・・・カッコいい。




5：51　小蓮華山（これんげさん）山頂到着（標高：2,766m）
新潟県の最高峰で、頂上には大きな鉄剣が立てられています。




ちょうど山頂で御来光となりました。
暗いうちから出発したご褒美ですね。コレを見れただけですべてが報われます。




行く手には、真っ赤に染まる白馬岳の山肌。




その先には初雪を残す白馬鑓ヶ岳から唐松岳、鹿島槍ヶ岳へと続く稜線。
一番奥に槍ヶ岳のシルエットも見えています。




南東の方角には八ヶ岳と、その奥に・・・・富士山！
八ヶ岳には、「富士山と背比べをして勝ったものの、怒った富士山に蹴り飛ばされて八つの峰になった」という伝説があるそうです。
あながちウソともいえないこの位置関係・・・仲悪そう（笑）




歩いてきた北東の方角には、白馬大池の向こうに浮かび上がる頸城三山（新潟焼山・火打山・妙高山）のシルエット。




まさに、360度の大パノラマです。
「早起きして良かったんやって！」
1号もいつものポーズで、絶景を堪能。




さっ、ツギはいよいよ白馬岳を目指しましょう。




北側の斜面にうっすらと雪が残るものの、稜線上にはほとんどありません。




残雪の上をちょこまか動き回るイワヒバリ（岩雲雀）
ライチョウほどではありませんが、あまり人を怖がらず、愛嬌ある仕草を見ているとすごく癒されます。




久しぶりに踏む雪の感触！
ああ、また、楽しくもあり、チト辛くもある雪山の季節が、すぐそこまで来てるんですね～




6：47　三国境到着（標高2751ｍ）
やっとクソ重いテン泊装備を担いでの登りから解放されるとルンルンの1号（笑）




ヘタレなワタクシ達は、サブザックで山頂アタックです。




日が昇り、だいぶ気温も上がってきました。




羽根が生えたように軽いっ！とペースアップの1号！
そ、そこの北斜面は、たぶん残雪がカチンカチンに凍ってて、あぶねーぞ（汗）




なんとか、コケずに登りきりました。山頂まではもうほんのわずか。




ふと、後方を見やると・・・
あの大きな三角屋根は、朝日小屋かな？
来年は、めちゃめちゃ美味しいと評判のごはんを食べに行きたいです。




7：32　白馬岳山頂到着（標高2932.3ｍ）
先着のハイカーさん達、お互いの撮影会が始まっています。




またしても、オッサン二人の見るに堪えないツーショット（笑）
ソロの山ガールさんのご厚意で撮って頂きました。




こちらこそ、見るに値するショット！
去年の夏、反時計回りで辿った、杓子岳～白馬鑓へと続く稜線が懐かしい。




その奥には、槍・穂の勇姿！




すこし西には、劔・立山連峰もくっきり。




来年には・・・・必ず！！！
やり残した、しゅ、しゅ、宿題が一杯溜まっています（笑）




我らが白山も！
先週はあっちから、こっちを見ていたと思うと、不思議な気分です。




せっかくなので、白馬山荘まで降りてみます。





7：49　白馬山荘到着





白馬山荘も今日が今シーズンの最終日なので、小屋閉めの準備が進められています。





山荘の方にお聞きすると、まだおトイレは貸して頂けるとのことでしたので、有難く利用させてもらいました。




お掃除、片付けが急ピッチで進んでいます。
スタッフの皆さん、今シーズンもお疲れ様でした。




さようなら、また来年・・・・。





8：55　三国境戻り
身が軽かったのも束の間・・・・重いザックを再び担いで（泣）
雪倉岳・朝日岳方面へ向かいます。




雪解けの時期や、降雨の激しい時には鉱山道を使わないよう注意書きがされています。




雪の残る斜面を、日本海に向かって降りていく雄大な眺めです。




この先、日本海まで繋がる、栂海新道も歩いてみたいですね～





9：44　鉱山道分岐到着
標識が小さくて、かなり褪せてしまっているので、チト分かりにくいです。




最初はだだっ広い火山灰地のようなザレた斜面なので、
地図にあるとおり、降雪時には道迷いしやすそうです。




その後、鉢ヶ沢に沿って高度を下げていきます。




沢なので、水場には事欠きません。
降雨時や増水時には、たしかに危険そうですが、稜線の風がどうしようもなく強い時や、水分が少なくなったときのエスケープルートとしても使えそうですね。




ワタクシも水場の恩恵に賜ります。
看板？に偽りなしの、超「うまい水」です！





ただ、ところどころ沢から溢れ出た水が登山道を覆ったまま凍り付いているところがあるので注意が必要です。




標高を下げるにつれ、気温も一気に上がってきました。たまらずシェルを脱いで、長T短Tスタイルに。




標識はほとんどありませんので、岩に施されたペイントを頼りに進んでいきます。




10：21　塩谷精錬所跡通過
昭和初期まで、鉛や亜鉛鉱石を採取していた塩谷精錬所の跡地だそうですが、当時を偲ぶ建物とかは見当たりません。




その後も、いくつもの沢を渡渉します。




日陰の斜面はカチコチに凍り付いているので、めちゃ危険です。





さらに標高を下げると、徐々に紅葉が目立つようになってきました。
今年はどこもあまり紅葉が鮮やかでないようですが、この鉱山道は評判以上の素晴らしい紅葉です。




水の澄み切った池塘もあります。




静かに山歩きをしたいときには、最高のルートですね～




13：09　瀬戸川通過
鉄パイプで作られた、簡易的な橋なので・・・・かなり怖いです！




足場が岩の上に乗っかってるだけですから（笑）




その後も、ザレッザレの急斜面があったり、気の抜けない場所が続きます。




13：28　滝見尾根・カモシカ展望台との分岐到着
蓮華温泉までは、あと1時間ほどのハズですが、
距離的にも相当歩いてきたので・・・・かなりヘロヘロになってきました。




つるっつるの木道もあり、最後まで注意が必要です。




14：00　蓮華温泉キャンプ場通過




14：10　蓮華温泉ロッヂ戻り




駐車場の車にザックを置いて、お風呂セットを持ってロッヂへ急行。


混浴の露天風呂でむふふっ・・・・・のつもりでしたが、


受付で場所を聞くと、一番近い露天風呂でも10分ほど、また山道を登らなければいけないとのことでしたので
二人顔を見合わせ・・・・


「う、う、内湯がいいっす！」


・・・・心の声・・・・


（も、も、もう一歩も、登りたくないっす！）








　（画像は蓮華温泉ロッヂのHPより）

ちゃぽ～～ん（寂）



・・・・どこまでもヘタレな二人でした(;´д｀)




さあ、ツギはどの山にのぼロウか？






ちなみに今日のログです。





結局・・・・ぜんぜん、ゆるゆるぢゃなかったです（泣）