2016 9.3~4 穂高に抱かれて 涸沢~奥穂高岳 (ご近所さん1号と) 1日目 その2
- 2016/09/11
- 17:05

「燃えたよ、燃え尽きた、真っ白にな・・・・」
満足そうな微笑みを浮かべ、登山道脇の岩に座ったままゆっくり目を閉じた1号の運命やいかに!?
・・・・・その1からの続きです。

「立て、立つんだ ぢょお~ぅ!」
・・・・だって、あと3分ほどで涸沢ヒュッテなんですもの(笑)

ええ、そうですとも・・・・ここまできたら・・・
ダダ抜かれされても気にしません。

パノラマ新道との合流点を過ぎれば、もうちょっと!

地図上での計画段階では、一瞬、帰り道に使おうかとも思ったパノラマ新道・・・・
止めときますっ!(キッパリ)

ラーメンが・・・
ビールが・・・・
俺たちを待っているんだよぉ~ ぢょおおおぅ~

11:15 涸沢ヒュッテ到着
上高地から6時間・・・・終始CTどおりでしたな(笑)

「おおおっ!雑誌で見たのと一緒や!」
実にミーハーらしい反応を示す、オッサン二人。

テラスからは、去年燕岳から縦走した大天井岳(おてんしょだけ)や東天井岳が見える・・・・

・・・・と看板に置いてありました。

そして、振り返れば・・・前穂・奥穂・涸沢岳・涸沢槍・北穂が一望に見渡せる・・・・

・・・・と看板に書いてありました(笑)

アップで見ると、なおスゴイ!

ただ、ただスゴイ(涙)

明日のイメージトレーニングもしちゃいますよぉ~
真ん中のザイテングラート(ドイツ語で、支尾根、支稜線)は、例年滑落や落石事故が起こっている難所です。ただ、ここから見るとカールにポコンと浮き出た背骨みたいで、なんとなく可愛らしく、あまりその険しさがイメージできません。

写真で見るよりも圧倒的な迫力の生穂高を眺めていると、時間があっという間に過ぎていきます。
いったんお休みして、まずはテン場に向かいましょう。

テン場の中に受付小屋がありますが、

受付は13:30からとのこと。
まだ2時間近くあります。先にテントを張ってしまいましょう。お昼寝する時間もありそうですね。

平らで、あまり岩々してない良い場所が空いていました。ここにしましょう!

とは言え、通常ののアルミペグでは、ほとんど地面に打ち込めません。
やはりここは、岩で固定するしか方法がなさそうです。

ワタクシは、一回り大きくて細身鉄製のペグも持ってきていたので、試してみると・・・

固い地盤をものともせず、グイグイ打ち込め、テントの三隅は普通にペグダウンできました。
ただ、残りの1カ所はこのペグでも全く歯が立たなかったので岩で固定です。

二人とも無事我が家を設営完了!
こうなれば・・・・あとはお楽しみの・・・・・

かんぱ~~いっ!
涸沢ヒュッテのテラスに戻ってご褒美タイムです。

ビールが、ススム、ススム。

おでんが、ススム、ススム、ススム・・・。

ラーメンが、ススム、ススム、ススム、ススム

ツ、ツギは何をススメちゃおうかな(笑)

乾きモノや、

ソフトドリンクも豊富ですよ。

ここで買った飲み物のアルミ缶やペットボトルを、捨てさせてもらえるのもありがたいです。

涸沢劇場・・・最高の晴れ舞台でした。

舞台袖から楽屋へ戻ります。

テン場まで戻る途中に長野県遭対協さまの掲示板が設置されています。

掲示板には、この夏の遭難事故状況が・・・
死亡5人、負傷17人、病気4人・・・・・

浮かれたミーハー気分も、一気に引き締まります。
やはり、ここは北アルプスのど真ん中なのですね。

そうこうしてるうちに、テントの受付が始まりましたので、早速申し込みます。

テン場の利用料は大人1,000円、子供500円です。複数で来てる場合は、代表者一人が申し込みをします。
許可証がもらえますので、テントの目立つところにぶら下げておきます。

その他、地面の凹凸対策としてコンパネと呼ばれる厚みのある大きなベニヤ板や、発泡ウレタンのマットなども貸りることが可能です。今回私たちは比較的平らな砂礫地に張れましたので使用しなくても済みましたが、非常にありがたい対策グッズですね。

ただ、このコンパネ・・・デカくて重そうなので・・・一人で運ぶのはチト大変かも。

テン場から見ると、涸沢ヒュッテは岩の要塞のよう。

さあ、後は夕方までお昼寝でもしましょうか・・・ヾ(o´∀`o)ノ

今日、履いてきた靴は5.10(ファイブテン)のガイドテニーミッドGTX。本来クライミングスポットに辿り着くまでに履くアプローチシューズなので、片足460gと軽量ながら、ハイグリップなステルスソールとゴアの防水性を併せ持つワタクシの秘密兵器です。しかもミッドカットなのでくるぶし部分もしっかり保護されていますので、前回の薬師岳のような、岩に当たっての激痛と戦う必要もありません。ただ、岩場でのグリップ重視なのでソールに土踏まず部分が無く、普通の登山道を長距離を歩いたときにどうかなと思っていましたが、全く違和感なく歩いてこれました。

サーマレストのNEO AIRも空気注入式で空気層の厚みがあるので、地面の凸凹をほとんど感じずに済みます。
久々に持ち出したモンベル・ステラリッジ2テントの広さと頑丈さも快適で、思わず17時近くまで爆睡してしまいました。

徐々に、夕暮れが近づいてきました。

軽量化優先で、ドライフーズ中心の夕食なので、チト寂しいです。

食事の匂いを嗅ぎつけて来たのか、ライチョウさんも集まってきました(ウソ)
人馴れした山鳩がテントの周りをウロウロしています。いつもおこぼれでも貰っているのかな?

う~ん。多少重くなっても、ウェットな食材を持ってくるべきでした。二人で分担してもよかったことですし・・・・
打ち合わせ不足を後悔しました。反省です。

そんななか、フリーズドライといえども、しじみとネギたっぷりのお味噌汁はGOOD!

今回のメイン・・・・中華丼は・・・・・何も言いますまい(泣)

ガスガスも低く垂れこめてきました。

トトロのようなタヌキ岩もガスの中へ・・・

涸沢小屋に優しい灯りが揺れています。

明日はいよいよ、コイツの出番ですな。

すっかり日が落ちても、テント内の気温は19℃ 寒さへの心配はいらなそうです。

テントに、次々と明かりが灯るころ・・・

ワタクシ達は・・・・深い深い・・・・闇の底へ・・・・
・・・あら?・・・どうも眠れない・・・
疲れたオッサンの夜は・・・とても早い・・・・。
体力・〇欲がありあまってるヤングたちよ、
今宵のマドンナを巡ってテンションMAXなのは、よ~く分かるが
耳栓をしても、ガードできないほどの、のくてぇ(あえて方言のまま)声で
延々と、しょーもないことをしゃべり続けるのはどうだろうか・・・
チミたち・・・・
うん〇して、寝なさいっ!
わかるよなぁ? ぢょおおおおおおおぅ!!!
1号なんか、耳栓忘れてノーガード戦法だったんだからね(笑)
2日目に続く・・・・
- 関連記事
-
- 2019.8.3~4 KEEP ON ROCKIN' 重太郎新道~前穂~奥穂~涸沢岳周回 (ソロ) その1 (2019/08/08)
- 2018.3.25 独標のグルメ Season 1 西穂高岳 独標 (ソロ) (2018/03/28)
- 2016 9.3~4 穂高に抱かれて 涸沢~奥穂高岳 (ご近所さん1号と) 2日目 (2016/09/14)
- 2016 9.3~4 穂高に抱かれて 涸沢~奥穂高岳 (ご近所さん1号と) 1日目 その2 (2016/09/11)
- 2016 9.3~4 穂高に抱かれて 涸沢~奥穂高岳 (ご近所さん1号と) 1日目 その1 (2016/09/08)
スポンサーサイト