2014.9.14 はじめての白山テン泊 1日目 (ソロ) その2
- 2014/09/20
- 03:35

白山で1泊2日、 はじめてのテント泊に挑戦してきました。 その1からの続きです。
別山を目指すために、まずは南竜ヶ馬場野営場で本日のネグラを設営せねばなりません。


ザックを背負い直して、テン場を目指します。


道は格段に細くなり、すれ違うのもひと苦労です。

分岐から12、3分歩くと南竜山荘が見えてきました。なんとも牧歌的な風景が広がっています。ハイジがでかいブランコで飛び出してきそうです。

たぶん13日夜にテン泊した方々と結構すれ違いました。今なら撤収されたスペースが空いてそうなので、少し安心です。
09:36 エコーライン分岐通過

小さな沢と木道を渡ってさらにすすむと・・・


09:48 南竜山荘到着(標高2080m)

つつつっ 着いた~っ! 家でザックを担いだ時には、これ辿りつけね~かもと弱気になりましたが、いざ山で一歩踏み出したら、あとはもう登るのに必死で、余計なことを考えるヒマがなかったのが、かえって良かったのかもしれません。

トンビ岩コースの分岐とも重なっているんですね。

受付でテン場の使用料300円を払います。その後、売店の品揃えをじろじろ。
カップめん、お菓子、たばこ、おつまみ、ポカリ粉末、ドーピングゼリー、ビール、等々 意外に品揃え豊富です。
さて山の現地情報を確認しようと掲示板を見たら・・・・ん?

チ、チミたち、「モンスト」だの「やっホ」だの描くまえに、そこに大事なこと書いてなかったか・・・
なんなんだっ オバQ「あらちゃー参上」って・・

気を取り直して、09:59テン場到着。
意外と受付から遠いし、微妙な登り坂が気の抜けた足にきつかったです。

そこそこ空いてはいるんですけど、テン場の真ん中を通っている縦走路から離れた、静かで良さそうな場所やベンチのある場所は、すでに埋まっていました。

うーん 迷うけど、まわりが「オオバコ観察中」とか「育成中」とかになってて、後からテントが立て込んだりしなさそうなこの場所に決定。炊事場もすぐ隣で、水くみも楽そうだし。


さっそく、家で練習してきたとおりに設営開始!テントの下に敷くグランドシートの四隅に石を置いて風で飛ばないようにしてから、テントをシートの上で組み立て・・・

ペグでまとめて固定します。ただやっぱり固いところもあったのでペグの角度をかえてなんとか4ヵ所とも打ち込めました。


張り綱もはって、入り口もペグで固定すれば、本日の寝床完成 練習したにもかかわらず、やっぱ33分もかかってしまいました。(しかもフライシートの横側をバタつかないよう固定するペグ止めを忘れてるし。)
11:13予想以上(どおり)に、設営に時間がかかってしまったため、慌てて別山に向けて出発。昼食は最後のゼリータイプドーピング剤で兼用。

ザックの天蓋を外して、腰に巻きつけポシェットのようにしてポカリとパーカーと顆粒ドーピング剤を5個ほど入れ、残りは全部テントの中に置いていきます。もう飛べるんじゃないかと思うくらいカラダが軽いです。

振り返ると南竜山荘の上に御前峰がかすかに見えていました。明日いくからなぁ~

さらに木道を歩いていくと、大きな谷(赤谷というそうです。)が目に飛び込んできます。


ここを降りていくのね。そしてむこーのジグザグ道をのぼるのね。
11:27 赤谷の沢通過

沢を渡ったら、浮き石だらけの結構な急登り開始。

砂防新道の大賑わいとはうって変わって、聞こえるのは風が揺らす草木の音だけ。 ・・・の音だけ?
わーっ 熊鈴忘れましたー!
一瞬取りに帰ろうかとも思いましたが、すでに結構登ってきてしまっていて、とてもあの谷を登り返す気になれません。
まっ、なんとかなるでしょ と、自分に甘い判断。
その2分後になんともならないことが判明!

浮き石を踏まないように歩いていると、もっと踏んではいけないものを発見!
しかもデ、デ、デカい
色、形、鮮度、大きさ、どれをとっても、今までお目にかかったことのない一級品です。もちろん人間のものとはあきらかに違います。不思議と臭いはしませんね。(お食事中の方すいませんね) 正直あまりの鮮度に猛スピードでその場を離れました。この写真も帰り道、まだそのままあったのでその時撮ったものです。横の笹むらから、いつデカい成獣が飛び出してきてもおかしくない雰囲気でした。

そのあたりで結構生っていたベニバナイチゴらしき実。クマさんこれを食べに来ているのかもしれませんね。


御前峰方面にだいぶガスがかかってきました。
11:55 急登を抜け、ゆるやかな稜線に出ました。ここらへんが油坂の頭と呼ばれているところでしょうか。岐阜県側の山々がきれいに見渡せます。


前方には大屏風と呼ばれる尾根道が続いています。すごい迫力です!
石川県側の斜面からは濃いガスが、岐阜県側は快晴と尾根を境にまったく違う風景となってきました。

踏み外したら谷底まで一直線の恐ろしい道です。あの重たいザックを担いでなくてホントに良かったと思いました。


道端にはタカネマツムシソウや葉っぱが色づきはじめているカライトソウ?他にもいろんな花が咲いていて癒されます。
なるべく足元の道だけしっかり見てビビりながら進んでいくと池が見えてきました。


12:10 天池到着。
水面に青空が映り込んでめちゃくちゃ綺麗です。

延々と続く尾根道。でも慣れるってことがなく「こわいこわいこわい」とつぶやきながらひたすら足元を見て進みます。


ところどころ尾根をはずれることもあり、そこはうっそうとした藪の道です。ムシカリでしょうか赤い実が生っています。

振り返ると通ってきた尾根と、後方には三方崩山(さんぽうくずれやま)が見えます。さんぽうくずれって、確かにそうなんですけどあんまりなネーミングですね。


また、いくつかお池が現れました。別山方面からのパーティーとすれ違ったので「頂上はあの辺ですか?」と前方に見える頂を指すと、「いやいや別山の頂上はここから見えませんよ。あのさらに向こう側じゃないかな?」と力が抜けるお言葉でした。いったいどこだ~?別山
落ち込んだときは、花を見る。これ鉄則ですね。足元にはミヤマリンドウが咲いています。

さらにつづく尾根道。


ただ、岐阜県側には白水湖が見えてきました。少しづつですが近づいているようです。
13:11 別山まで600mの標識現る。

さらにあと400mの標識をすぎて間もなく、岩室がありました。

中は狭くて、雑然としていましたが、天候急変で荒れた時などは、この場所があるのとないのでは全然違うかもしれません。まぁできるだけここを利用するような状況には遭遇したくないですけど。
そこから4~5分進むとやっと別山頂上が見えてきました。

何度も頂上を勘違いしたため、ここまでむちゃくちゃ長く感じました。

登頂前に別山神社に参拝。家族の平和とここまでの御礼と帰りの無事(とくにクマさん)と今夜と明日の好天他いろいろをお願いしました。
13:26 別山 山頂到着(2399m)

頂上先着のお二人と記念写真を撮り合いました。お二人はかなり登り慣れているご様子で、今日は朝、市ノ瀬から登り始め、三ノ峰から別山にもどってこられたそうです。このあとは甚之助避難小屋まで行って泊まられるとのことで、そのタフさにびっくりしました。

お二人が行ってこられた三ノ峰方面
私も是非行ってみたいです。


湧きおこるガスの切れ間から別山平の御手洗池や三ノ峰避難小屋も遠くに見え隠れしています。


岐阜県側は白水湖がはっきり見えます。残念ながら御前峰方面のガスは全然なくなりせん。
ただ360度ほんとに絶景で、いつまでも眺めていたかったのですが、お腹も相当減ってきたので下山することに。
13:38 下山開始。

13:50 御舎利山分岐


ガスも濃くなる一方だし、御舎利山は今回パスさせて頂きました。石だけ積んできました。顆粒ドーピング剤を摂取して空腹を紛らわします。 綿ぼうしのような花も咲いています。
14:50 油坂戻り


南竜山荘もガスの向こうに見えました。


浮き石だらけの道を下って、ひたすら南竜を目指します。「クマさん出てこないでよ~頼むから!」熊鈴かわりに声を上げながら進みます。
15:13 赤谷の沢通過。

たまらず沢の水で顔を洗う。冷たくって超きもちいいです。


キツイ登り返しを過ぎれば、南竜だーっ。木道が見えました。
13:25 南竜戻り



テン場に戻ると 出かけるときには咲いてなかった、色とりどりのテントの花が咲き乱れていました。


我が家も無事です。クロックスに履き替えて、南竜山荘にビールを買いに行こう!

晩飯の準備の前にとりあえず、1本。 う、うまーい!


炊事場で水を汲んで、調理開始!

本日のメインデッシュは「伊藤ハム 旨包 チーズインハンバーグ ふっくら包み製法 要冷蔵10度以下」です。保冷袋から取り出して温めるだけです。(きっぱり)
それを食べているあいだに、スパゲティーも作ります。 「ソル・レオーネ エスプレッソパスタ トマトソース 本場イタリアの味5分煮たらできあがり」 でもこれ10分近く煮てやっとパスタが柔らかくなりました。さすが原産国イタリアです。


ガーリックスライスを入れて、ペペロンチーノ風にしてみました。2本目のビールがすすみます。
ソロなのでにんにく臭いも気にせず、おいしく頂きました。ほんとに幸せです。


あとかたづけをしたら、テントに潜り込んで、おやすみの準備です。ヘッデンを天井から吊るし、モンベルで買ったカバーを発光部にかぶせます。点灯すれば、ヘッデンがランタンに早変わり。便利グッズですね~

じつは、御舎利山の手前あたりから、左ひざに鈍い痛みを感じていたので、湿布をペタペタ。明日までに痛み引いてくれるかなぁ~。

携帯もリチウムイオン電池で充電しておいて、
18:08

耳栓をして・・・おやすみなさーい!
2日目のレポに続く
さあ、ツギはどの山にのぼロウか? (あらちゃー参上って・・なんだろう)

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