2016.2.28 No,1にならなくても 銀杏峰 （ご近所さんと）

　・・・・・あの男が帰ってきた。



　初スノーシュー、初雪山で果敢に挑み、コテンパンに打ちのめされた、あの銀杏峰（げなんぽ）に。

　その男の名は・・・・

　ご近所さん1号！

　屈辱の敗退から、1か月半。


　果たして彼は・・・・・天竺坂を超えられるのか・・・・・？





7：13　宝慶寺いこいの森到着
先着の車は4台。今朝の冷え込みで、道路や駐車場は凍結状態です。




カミさんの4ＷＤ車を借りてきたので、難なく登ってこれましたが、ワタシのＦＦ車では駐車場手前の坂やカーブが厳しかったかも。





7：32　名松新道にて登山開始





ご近所さんの本気（マジ）　その①
厳冬期アルパインブーツのベンチマークと称される「スポルティバ　ネパールエボ」　ご購入！




高品質な3ｍｍ厚レザーをアッパーに使用し、ゴアテックス・インシュレーテッドコンフォート仕様で防水性と保温性も十分に確保。
足幅にゆとりを持たせながら、くるぶし周りはしっかりホールドしかかとが浮きにくい構造とのことです。
実際1号も甲広のため他の靴では履き心地が悪かったのですが、このスポルティバはすごくフィットしたので、お高かったのですが決めたそうです。




今朝の冷え込みで、雪は固く締まっていて、とても歩きやすいです。ツボ足で難なく登って行けます。
標高の低いこのあたりでは、木の幹のまわりだけ円形に溶ける「雪根開き」や「根開き」と言われる現象が始まっています。これは気温の高い日が増えくると、雪の森で見られるようになるので、もう春が麓まで来ている証ですね。





ご近所さんの本気（マジ）　その②
「俺・・・タバコ止めたんやって・・・」
以前は休憩のたびに吸っていたほど好きだったタバコを止めた・・・・
ワタシも昔は吸っていましたから、その決意の強さが分かります。
よっぽど前回の敗退が屈辱的だったのでしょう。
あの日から止めたとすると・・・一か月半・・・・
一番辛い時期を乗り越え、この山行に賭けて来たのか・・・・・




「ああ、キッパリ止めた。」
「月曜日からなんやって。」
どや顔で振り返る1号・・・・
それって・・・・






・・・単に、しばらく吸ってないだけぢゃ・・・・





でも、前回よりは良いペースで急登を乗り越え、




9：41　前山到着（標高1150ｍ）
「ふふふっ、心肺機能が上がってるのかな？」とご満悦の1号。
い、いや・・・・
た、たぶん・・・・・
前回は麓からスノーシューを履いたけど、今回はツボ足で来れたからだけのような・・・・




ここからは、荒島岳の勇姿がよく見えます。
ただ、晴れてはいるんですが、今日は遠くが霞のようにぼやけて、白山は遥拝出来ませんでした。





前山から先は、雪の量も増えてきて、ガボリ易くなってきたため、スノーシュー装着。





1号も、「ＴＵＢＢＳ／ＦＬＥＸ　ＶＲＴ」を装着。
やはりまだ慣れてないのか、歩きにくそう・・・・
とたんにペースが落ちてしまいました。




天竺坂の手前では
ワタクシどもより、だいぶ後に登り始めたかと思われる先輩ご夫婦に・・・・




あっと言う間に・・・ブチ抜かれます！
そ、その後は堰を切ったように・・・






・・・・ツギからツギへと・・・

「あら～譲ってくれて・・・・でもアタシら遅いでまた抜いてっての～」

・・・・グサッ！・・・・（何かが心に刺さる音）




「あ～ん、もう疲れて歩けんわ～！」

グサグサッ！（ふたたび何かが心に突き刺さる音）





ぬ、ぬ、ぬおりゃ～！





あ、あかん・・・・離される・・・・

はっ！？　もう来ないよね・・・（泣）

結局、天竺坂手前で10人近くはダダ抜かれされたような・・・・
前回の悪夢が蘇ります。





10：54　結局ヘロヘロで天竺坂到着（標高1400ｍ付近）





おおおおっ！
天竺坂の雪原では熾烈な山頂争奪戦が・・・・





な、なんと先頭を走るＮｏ，1は・・・・先ほどブチ抜かれた・・・・先輩御夫婦っ！？





ご近所さんの本気（マジ）　その③
山頂争奪戦に・・・ヘロヘロながら参戦！





あらっ？
追い上げるどころか・・・後方からの山ガールに・・・ブチ抜かれる（笑）




う、うしろにはツギツギと刺客が・・・・・
万事休す！
こうなったら1号っ！
俺が、あのお方たちに無理やり話しかけて足止めするから・・・





オヌシは早くっ、山頂へ～！





11：12　銀杏峰山頂到着(標高1440.7ｍ）
・・・銀の山・・・兵どもが・・・夢のあと・・・・





風を避け、山頂より少し降りたところで、お昼ごはんです。




皆考えることは同じなのか、あっという間に周りを取り囲まれます（笑）
今回の山頂争奪戦。Ｎｏ，1はやはりあの先輩ご夫婦だったようです。マジでお速かった！





11：48　下山開始
前方に見えるのは、中島コースの稜線でしょうか。
あの稜線から北尾根を降りて沢を伝って県道のわらび峠茶屋のあるあたりに周回される強者のお方もいらっしゃるようですね～。いや銀杏峰、奥が深いっす。






ご近所さん1号・・・・
銀杏峰リベンジおめでとうっ！




　Ｎｏ，1にならなくてもいい



　もともと特別なOnly one


　　　　　　　　槙原　敬之　「世界に一つだけの花」より







さあ、ツギはどの山にのぼロウか？





ちなみに今日のログです。




ツギロウの本気（マジ）　その①
あの先輩ご夫婦に・・・・勝ちたかったっす！（涙）