2016.1.31 勉強は出来るうちに、しといたほうが・・・ （山専3兄弟で）

　テストさえ無かったなら　学校は楽しい～と～こ♪

　とゆーわけで、冬山安全登山教室に参加して参りました。
リンクさせて頂いているゲンジさんのお誘いに、ちゃっかり乗っからせてもらったのです。
実はワタクシ、山のぼりを始めてから一回もこのような講習会に参加したことが無く、先輩ブロガーさんのレポや、山雑誌の記事でしか知識を得ていなかったので、まさに渡りに船だったのです。（最近、この乗っかりパターンが多いな・・・）





この講習会は福井県山岳連盟さんが主催されているイベントです。ＨＰを覗かせて頂くと、講習会だけでなく、いろんな情報が盛りだくさんで、たいへん興味深かったです。しっかりお気に入りに登録させてもらいました。（っていうか・・いままで見てなくてスイマセン）






んで、講習会の案内文が、コチラ！

「知識や技術不足の初心者・中高年による事故が急増」とゆー文言がグサッ！と胸に突き刺さります。まさに自分のことが糾弾されているようだ・・・・。




まして、今回の先生が、モンハンの鬼教官のような恐ろしい顔をしたお方だったら・・・・・。
元来のネガティブ思考とビビり性のため、氷点下と深いガスが立ち込める美山あたりで帰っちゃおうかと思いましたが、

今回は、心強いお仲間のとしパパさんも参加されるとのことですし、
普段、絶対にウソはつかないあつぷり師匠からは・・・・・





・・・・・・・・！？





・・・・ま、まいっちんぐマチコ先生・・・・
一気にテンションＭＡＸのワタシは、会場となる奥越青少年自然の家にむけてアクセルをベタ踏みしたのでした。　うふふふっ。


　
8：05　奥越青少年自然の家駐車場到着
気合が入り過ぎて、開始約1時間前に到着してしまいました。
イチバン乗りですたいっ！うふふふっ




続々と参加者が集まってらっしゃいます。こ、こんなにたくさん参加するんですね～




9：10　ミーティング開始
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（としパパさん　撮影画像拝借）

総勢20名の参加となりました。でも週初めまでは5名ほどの参加申し込みしかなく、実施が危ぶまれたそうです。




山ガールさん達や、県外からの参加者もいらっしゃいました。雪山自体初めてという方が多かったようです。




真面目に資料に目を通すゲンジさんと・・・少々眠たいワタシ・・・




ミーティングの後は、自然の家の裏手にある、旧六呂師高原スキー場ゲレンデ跡でアイゼン・ピッケルの講義です。





本日大変お世話になった・・・・・まいっちんぐ・・・・マスダ先生！




マチコ先生以上の優しさと包容力で・・・・メロメロですっ




ワンタッチタイプのアイゼンは着脱が容易で、確実に固定できるが、器具の出っ張り部分が岩場や階段状の場所で引っかかりやすく注意が必要なことや、




斜面をトラバースする時、谷側の足先は進行方向と同一ではなく、開いて接地すること（斜面に対する身体の垂直性が保たれ、滑りにくくなるそうです。）などなど、実際に試しながら教えて頂きました。






続いて、場所を変え、より急斜面な場所で滑落停止訓練です。今回の研修で皆さん結構楽しみにしていたメニューなんぢゃないでしょうか？




ゲンジさん、滑落停止！




としパパさん、滑落開始！




ナイスストップ！




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ゲンジさん撮影画像拝借）
ワタクシも皆さんに続きます。
きゃほほほーい！




ぐさっ！
ブ、ブレードが・・・胸に・・・・・
しくじり先生、降臨。俺みたいになるな（泣）



マスダ先生の優しく的確なご指導を頂きます。
「形は、　いいんだけどね～」





ひとしきり滑落したあと、午前中最後のメニューは雪洞掘りです。
本来なら参加者全員でいくつかの雪洞を掘り掘りするところなんですが、今年はやはり雪が少ないので、
先生が10分ほどで作った見本を見ながら説明を受けます。



また、雪洞を作るのに欠かせないスコップ。
一口にスコップと言っても・・・様々なものが。それぞれ良い点、悪い点を教えて頂きました。
特に雪山では、プラスチック製は全く使いモノにならないとのことです。





入口はなるべく狭くして、奥を広く作るのが肝心です。
先生が身を持って説明して下さいます。




そして雪洞は掘るだけぢゃダメッ！ツェルトや、掘り出した雪の塊などを使って入口を塞がないと意味が無いそうです。外気を遮断できれば、雪洞内部は0℃以下に下がることは無く
人間の体温や火器の使用で、テントよりはるかに寒くなく過ごせるそうです。




ツェルトを使ったついでに、緊急時のツェルト使用法も教えて頂きました。ちなみにツェルトの中には先生とゲンジさんが入っています。
先生は雪山三種の神器（スコップ・ゾンデ棒・ビーコン）の他に、必ずツェルトを持ち歩くよう力説していらっしゃいました。





ワタシも雪洞の中に入ってみましょう！
あ～れ～




すぽぽ～ん




雪洞の中からの景色・・・・なんだか自分が山椒魚（サンショウウオ）になった気分っす。





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（としパパさん撮影画像拝借）
午前中のメニューはこれで終了。駐車場で皆さん昼ごはんです。




山専3兄弟という名のとおり、今回も山専ボトル使用率100％です。ゲンジさんにココアまで頂いちゃいました。




バカ話をしているとあっという間にお昼休憩の時間は過ぎてしまいます。





午後からは雪崩対策の勉強です。まずは、「弱層」と呼ばれる雪崩の起きやすい雪の断層の見分け方を教えて頂きます。




たしかに降り積もった時の状況・気温などによって、積もった雪の断面が地層のようになっており、その境目がズレることで雪崩になるようです。




また、スコップが無い場合でも、斜面を手で円形に掘り、掘り残した部分の動かしやすさで、雪崩の起こりやすさを判断するやり方も教えて頂きました。






そして・・・本日のメインイベントっ！
雪崩埋没体験＆救出訓練





まず、勇気ある女性ハイカーさんを

・・・・・埋めます・・・・




・・・・・刺します・・・・・




さらに・・・・刺します・・・・・
し、しかたないのです。
生徒さん全員がゾンデ棒（プローブとも言う）で人間の体をツンツンしたときの感触を覚えなくてはいけないのです。




・・・・掘り出します・・・・
勇気ある女性ハイカーさん、かれこれ10分くらいは埋められツンツンされてたのではないでしょうか！？
雪崩に遭ってから生存の可能性が高いのは15分までとのことですので・・・リアルにカラダ張ってもらいました（怖）皆さん大拍手で生還をお祝いします。




その後、男性代表として、我らがゲンジさん出陣っ！




女性と違って・・・割と雑に埋められるゲンジさん（笑）




あっという間に山盛りにされてしまいました！
大丈夫か～？と周りが心配して声掛けする中・・・・
この女性、ゲンジさんに恨みでもあるのか、さらにパンパン固めようとしています（笑）





ゲンジさんの「大丈夫ぢゃないですぅ～」の声に、皆あわてて掘り出そうとしているときに
フラフラ現れた・・・・この男性！
よっぽどゲンジさんに恨みがあるのか、真上に乗っかってニードロップを食らわしていま・・・す・・・・って・・・・
あなた、としパパさんぢゃないっすか！？





ゲンジさんのうしろ頭・・・発見・・・・




ゲンジさん・・・・回収・・・・・
歴代最速タイムでしたよ（涙）






その後、ビーコンを使っての捜索訓練に移ります。
これも名前は聞いたことがあったのですが、実際に使ったり、触ったことはないので
興味津々です。



マスダ先生がどこかに隠したビーコンを皆で探し出します。




マムート製のビーコンは複数のビーコン波を感知できたり、３方向への探索波を発するなど、こと捜索という点ではすごく高性能とのことでした。そのぶんお値段も張るようですが・・・・





見事、どなたかの股間のあたりで発見したようです（笑）






最後は質問タイムとなり、ロープワークの実演なども見せて頂きました。






14：50　冬山登山安全教室終了
どんな質問にも丁寧に答えて下さり、初心者にも分かりやすく指導してくださったマスダ先生やスタッフの皆さんに心から感謝です。
また、この講習会のお誘いをして下さったゲンジさん。
一緒に参加して下さった、としパパさん。
ワタシの気持ちを盛り上げるためにあえてガセネタを仕込んで下さったあつぷりさん。
ほんとうにありがとうございました。

夕暮れが近づいてきました。
おや？・・・どこからか・・・懐かしい歌が聞こえてきたようです・・・・




テストさえ無かったなら　学校は楽しいとこ
勉強はきらいだった　私
毎日授業中には　窓の外眺めていた
夢ばかり見ていたのよ　私


勉強はしないよりも　しておいたほうがいいわ
１つでも　得意なもの　あるはず
勉強は出来るうちに　しておいたほうがいいわ
後になって　気付いたって　遅いわ


しゃくだけど勉強には　にんじんと同じくらい
栄養があるみたいよ　食べなきゃ
勉強は出来るうちに　しておいたほうがいいわ
後になって　気付いたって　遅いわ



森高　千里　　　「勉強の歌」　より





さあ、ツギはどの山にのぼロウか？